体験談

情報収集することで広がった地域貢献のコミュニティ/千葉教区栄える会 安久 誠

2024年5月10日  

学生のとき、私は本部練成道場で開催されていた大学生練成会などの行事に参加していました。いろいろな地域の方と交流することで繋がりができたことに加え、谷口雅春先生、谷口清超先生の共著『新版 菩薩は何を為すべきか』を学ぶうちに「生長の家は社会の中で信仰生活を送っていくものだ」と感じ、将来は地域社会のために役に立つことをしていきたいと考えました。しかし、大学卒業後は地方の大手スーパーマーケットに就職したため、様々な店舗を担当するなど、仕事に追われる生活となり、地域社会への貢献について考える時間がありませんでした。

スーパーマーケットには10年勤めて退職し、実家の東京に戻りました。日々神想観をしながら就職活動をし、2018年10月に千葉県教化部に奉職させていただきました。その当時「地方創生」という報道を目にすることが多かったこともあり、総務省が推奨している「地域おこし協力隊」という制度があることを知りました。それがきっかけで、地域貢献のためにその現場で何ができるか考えるようになり、東京ビッグサイトで開催された説明会に行くなど自分で情報を収集するようになりました。

2020年からのコロナ禍では、外出が制限されたため、SNSで知り合った海外で看護師や介護士として活躍されている方、コミュニティを運営している会社員や、地域のコミュニティに関わっている大学生など、さまざまな分野で活動されている方と、Zoomでお話しする機会をいただき、地域貢献の選択肢が広がりました。

2022年の春、父の定年退職を機に東京から千葉県佐倉市に移住しました。引っ越し先で地域に貢献できることがないかと考え、地元のNPO団体が募集していた地元の夏祭り運営ボランティアに申し込みました。このNPO団体は設立から3年ほどで、核となるメンバーはベンチャー企業を立ち上げた30代前後の方々でした。勢いがある一方、夏祭り開催のノウハウがあまりないため、集まった高校生から50代まで、これまで全く面識のないメンバー同士で話し合い、企画から運営など全員で行いました。祭りの出店は地産地消を意識したものや、クラフト出展など環境への啓発となるものだけというコンセプトだったので、出展者交渉に苦労したのは良い思い出です。

この経験を機に、2023年に地元佐倉市と近隣の八千代市の個人ボランティアに登録しました。具体的な活動例を挙げると、地元ではない町の夏祭りボランティアや、定期的に地元の社会福祉協議会を通してフードドライブに参加しています。

ただし、個人ボランティアに登録しただけでは地域貢献の機会はありませんでした。そのため、自分が参加しやすいボランティアを継続して参加するようにしました。次第にボランティアの方々との関係性が構築でき、情報をいただけるようになりました。それが功を奏して、2024年2月には千葉市の幕張の浜の海岸清掃に、教区の栄える会会員や他の組織会員の皆さんと参加することができ、参加された皆さんに喜んでいただけました。

今後は、社会福祉協議会が管轄しているボランティアセンターの構成員として関わっていく予定で、ボランティアをしたいと考えておられる方々のサポートを実施していきたいと思います。

※各家庭で使い切れない未使用食品を持ち寄り、フードバンク等へ寄贈する活動

千葉教区の会員と参加した幕張ビーチクリーン


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