WEB版母親教室,幸せな子供の育て方

2020.01「お母さんの大切な時間」「子供の善さをみつめて」

2020年3月4日  

テキスト

谷口雅宣先生著『生長の家ってどんな教え?-問答有用、生長の家講習会』

谷口純子先生著『平和のレシピ』『この星で生きる』

新しい年が始まりましたね。

お正月には、皆さんも初日の出を拝まれたのではないでしょうか。元日に昇る太陽はすべてを新しくしてくれるように感じますね。

一年のはじまりを家族仲良く、笑顔で過ごすことができることは、ほんとうに幸せなことです。家族がいる喜びを分かち合い、神さま、ご先祖さまからいただいたこのいのちに心から感謝したいですね。それとともに私たちのいのちは、自然界からも多くの恵みを受けて、今ここに生かされていることを思うと、次の世代に譲っていくものが、美しく豊かなものであることを願います。

すがすがしい朝の時間に心の向きを整えましょう

新しい年の始まりには、誰もが今年はよい年となりますようにと願い、夢や希望を心に描いたことでしょう。日々、自分の心を見つめ、希望や理想を明確に意識して、心の法則にもとづいて生活すれば、希望は必ず実現し、喜びの人生が築かれるでしょう。

そのためには、日々の心の訓練が必要です。何故なら、〝人生は心で作られる〟〝認めたものが現れる〟という「心の法則」があるからです。神様は無限の良きものをすでに与えてくださっていますが、それを具体的に受け取る事ができるのは、私たちが聞きたいラジオの放送の波長にチャンネルを合わせるように、神様の創造の「心の波長」に自分の「心の波長」のチャンネルを合わせなければ、それを受け取ることができません。

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生はご著書『平和のレシピ』に次のようにお書きくださっています。(18頁)

その要になるのが「朝の時間」である。特に、朝の目覚め直後の時間は、その日の方向を決めるといっていい。だから、その時間に行う瞑想は、私たちの人生に大きな影響を及ぼす。目覚めた直後は、意識は現実世界の様々な煩(わずら)いに比較的左右されないから、人間のいのちの奥にある“善”を導き出すには、大変有効である。瞑想は、その“善”なるものを、意識の道しるべとして据える働きをする

清々しい朝の時間に、世界と自分との好ましい姿をしっかり描くことにより、進むべき人生の方向が見えてくる。

そのあらゆる善きものの創り主である神様の御心と直結するための良い方法が「神想観」です。これは、神様の創造された完全円満な世界を心の目で想い観る生長の家の瞑想法(メディテーション)です。

自分の心にしっかりと神さまのお創りになった完全円満な世界と家族や自分の好ましい姿を描く練習を続けていくと、心は明るく喜びと感謝の気持ちに満たされます。

 (神想観の実修法は、『詳説 神想観』谷口雅春先生著や各種神想観のCD〈世界聖典普及協会発行〉などご参考に実修してください。また、生長の家の練成会等においても学ぶことができます。)

子育て、仕事、家事と一日中忙しく生活していると、ついつい目の前の出来事にふりまわされて、希望や理想も生活の中に埋もれてしまいます。

そこで、家族が起きてくるちょっと前の時間に、独り静かに心を整える時間をもってみてはいかがでしょう。忙しいお母さんの大切な時間として、朝目覚めたときに、まず善なる神さまの心に自分の心の向きを合わせ、神と一体であるという思いを深め、すでに自分の望みは叶えられたと感謝して、積極的な言葉を念じましょう。

心がつくるこの世界は、〝心の法則〟が働きますので、善い心の習慣が明るい運命を招き、暗いコトバの習慣は、暗い運命を引き寄せてしまいます。

心の状態を意識的に善なる明るい方向に変えて、努めて明るい表情や言葉を使うことを心がければ、その努力は必ず自分の周囲に影響を与え、しあわせな人生が築かれるでしょう。

子供の善さをみつめて

子供は始めのはじめから善い子ですが、人間の本質がどんなに完全円満で、無限の可能性を宿していても、ほうっておいては現れてきません。たとえ、一時的に悪いと見えることがあっても、「見える」という仮の姿にとらわれないで、日々、神想観(生長の家の瞑想法)の中でわが子の神の子の素晴らしさを心の目でじっとみつめ続け、神の生命が子供の生命であり、子供の生命が神の生命であると、神の創造に対して“絶対善であることの信念”を確かにすることです。そのような練習をしていくうちに、子供の観方も変わり、目の前の子供の姿に動揺しなくなります。

普通「祈り」というと、「神様、どうか○○をしてください」と、神様に何かを頼むという意味にとらえられますが、生長の家の神想観は、「神だのみ」ではありません。

すでに、神様の世界にある〝ほんとのすがた〟「実相(じっそう)」と生長の家ではいいます。「ほんとにあるもの」という意味ですが、その「完全円満な神の生命が子供の中に満ち満ちて、健康で、優秀で立派な神の子」その〝ほんとのすがた〟を現在意識で思うだけでなく、潜在意識の底の底にまで浸透するように、言葉に唱え、心の目でじっと観つめる練習をします。そして、探しだしてでも今あるその子の良さを、言葉に出し、表情や行為に現して讃嘆していくことです。

生長の家総裁・谷口雅宣先生は、ご著書『生長の家ってどんな教え?』の中にこのようにお示しくださっています。(111~112頁)

本当にあるものは実相世界で、それはすでに完全円満なんだから、「偽象」に注目するのではなくて「真象」に注目していけば、それが徐々に表現されていく—–そう考えます。人々の良い点や社会の良い方向に心を向けるのです。失敗しているところではなく、成功している点を認める。(中略)だから、「悪い、悪い」といってそれを攻撃しても、何かがなくなるのではなく、別の悪い状態が現れるだけだ。そうではなくて、そこにある善を引き出し、別のところにある善も拡大していったら、そのうちに悪はなくなっていってしまうというのが生長の家の考え方なんですね。

不平や不満、子供の欠点や、失敗したことをとがめたり、悩んでみてもそれでは、欠点は大きくなるばかりです。その心のエネルギーを明るい方向、積極的な方向に使うための訓練として、是非2020年版『日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生ご監修)をご活用ください。

何気ない当たり前のよいところも、どんどん『日時計日記』に書くことによって、善いところを見る力がつき、その子の良さに気付くことが上手になります。子供が元気に起きてきたこと、学校に行けること、ご飯が食べられること、目が見えること、よい先生お友達に恵まれていること、家庭の良い所、どんな小さなことも、大きなことも、恵まれていることや感謝できることのひとつひとつを書くことによって、心に印象づけ、心の焦点を明るいところに合わせることによって、「類は類を呼ぶ」というように、同じ波長のものが引き寄せられますから、さらにその明るさ、良さは拡大していきます。

 そのような善い心の習慣を身につけて、子供の将来の不安や心配ではなく、神の子への信頼を心の基盤として、その子ならではの善さを見つけ、見つめ、抱きしめ、愛と祈りを込めて善いコトバ(思い・言葉・表情)を表現していきましょう。

子育ての中の「食」の大切さを伝える

添加物や加工品をなるべくとらないよう心がけましょう

子供には、丈夫で元気に育ってほしいというのは、親としての願いですね。よい体質を作ってあげることは、子供にとって一生の財産です。コマーシャルやネット情報を鵜呑みにして便利で安いものを買うと、素材の悪い添加物まみれの食品を取ることになりかねません。できるだけ地産地消、旬産旬消で手作りを心がけましょう。子供の頃から質のよい食べ物を取っていると、自然な食べ物のほうが美味しいという味覚が育っていきます。

●今月のやってみましょう

『日時計日記』に今年の目標を書きましょう!神想観をしてみましょう!

  2020年版『日時計日記』には、「祈りが叶う秘訣」が書かれています。今年のあなたの望む姿を、一年のはじめに明確にして、素敵な一年を現実のものとしてください。

自分の生活の時間を生かして神想観、『日時計日記』を書く習慣を身につけて、一日を明るいよいリズムで生きましょう!

今月の普及誌『白鳩No.118』も大変参考になりますので、合わせてご覧ください。また、全国で開催されています生長の家の「母親教室」へのご参加を心よりお待ちしています。