WEB版母親教室,未分類

2019.11「仕事と子育てをいきいきと」「向上し続けて生きる」

2019年12月4日  

テキスト

谷口純子先生著『この星で生きる』『平和のレシピ』

現代は、共働きの世代が年々増えてきて、働きながら子育てをすることは珍しくなくなりました。職場も家庭も、ともに充実した毎日を過ごしたいという理想を持ちながらも、仕事を持ちながら子育てしているお母さんの悩みはつきないかもしれません。

あれもこれも完璧にやらなくてはと思うと身動きがとれなくなってしまいますが、何を大切にするかということが明確であれば、自分自身も楽しみながら、時間をやりくりして大切なものを生かしていけるのではないかと思います。

働くことは、収入を得る、人や社会のお役に立つ仕事をしたいなど、さまざまな理由によって働きますが、働くというのは「はた(他)を楽にする」こと、「他のためになり、喜んでもらえる」ことですね。また、職場や家庭の中で自分に与えられた役割や人間関係を通して能力は開発され、心も磨かれ、魂も成長します。ですが、仕事となると時間的な制約をうけることも確かですから“心のゆとり”を失って、家庭での役割がおろそかになることがあります。母親はその役割として、家庭という環境の中でしか表現できない神様の愛を家族一人一人に表現する役割もありますから、女性として、妻として、母として、様々な立場をとりながら生きていきますが、どんなときも感謝の心を忘れずに表現していくことが大切なことだと思います。今月は、「仕事と子育てをいきいきと」、「向上し続けて生きる」ためのヒントをお伝えできたらと思います。

「ありがとう」の気持ちを表現する

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は、御著書『この星で生きる』に、次のようにお書きくださっています。(71~72頁)

無意識に道を歩いている時、私自身も自分がどんな顔をして、どのような雰囲気を漂わせているかはわからない。心に何か引っかかることがあるときなど、もしかしたら険しい顔をして、道を歩いているかもしれない。こういう時自分でなんとなく「はっと」気が付いて、私は努めて明るい表情をするようにしている。自分の心の状態を客観的に見る習慣がついたのかもしれない。

 自覚があれば、心の状態を意識的に変えることができる。心が平安で楽しければ、明るい幸せな顔になる。つとめて明るい表情を心がければ、その努力が心に影響し、何となく幸せな気持ちになる。心と体はお互いに影響し合う関係にあるからだ。  

忙しいとついつい、相手に対する不足の思いやマイナスの感情が起こって、表情まで暗くなることがありますが、仕事を持ちながらも夫婦や家族と協力していくためには、お互いに相手に対する感謝の思いや子供には「愛している」ことを、言葉や表情や態度に現すことが大切ですね。

「ありがとう」「おつかれさまでした」「いってらっしゃい」「おかえりなさい」「おはよう」「おやすみなさい」そんなあたり前の言葉の中にも、ねぎらいや感謝の気持ちを表情に添えて伝えましょう。いくら心の中で思っていても、表現しなければ、相手には伝わりません。そして、母親の表情は特に幼い子供はしっかりと見ています。忙しい中でも、子供を抱きしめたり、ニッコリ笑って「あなたは大切な宝物」という思いを伝えると「愛されている」という思いに満たされて子供も嬉しく、自分も幸せを感じるものです。あたり前と思っても夫や家族に対して「ありがとう」の気持ちを、心の思いと言葉と表情を一致させて表現していく習慣をつけると周りの世界も明るく変わっていくことでしょう。

心の向きを整える大切な時間

仕事、家事、育児とめまぐるしい日常を送る中でも、「忙しいから充実している」という人と、「忙しくてなにもできない」と思う人と、それぞれの感じ方は違うものです。日常生活の中では、どうしても目に見える子供や家族のすがたに心は動き、右往左往してしまいますから、うまくいかないときは、一日中イライラしたり落ち込むこともありますね。

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は、御著書『この星で生きる』に次のようにお書きくださっています。(78~79頁)

 自分の心の表面に「怠けたい」という気持があったとしても、その奥には、誰でも「こうありたい」「こうすべきだ」と願う〝理想型〟があるものである。だから、人間は、うわべの〝怠け心〟の誘惑に負けないで、この〝理想型〟に近づく努力をしていると、満足感が湧き、生きがいある生活が送れるのである。

一方、自由で気ままな生活は一見良さそうに思えるが、目的や目標を失ったモヤモヤの感覚が心を覆い、不満の感情が心に残る。そんな状態が長く続くと、自分を責める自己処罰の思いを抱くようになるから、かえってストレスが多い生活になるのである。

こんな人間心理の複雑な仕組みを知れば、自分の理想実現のために、朝の時間を活かし努力することは、楽しく有意義な人生を送るための、大変有効な生き方であることが分かるだろう。

毎日迎える朝の時間ですが、なんとなく慌ただしく過ぎて、一日が終わってしまうというという方も多いのではないでしょうか。そんな忙しいお母さんの毎日ですが、清々しい朝の時間、家族が起きてくる前にちょっと早起きをして、お母さん自身が心の方向を善なる神様に合わせる生長の家の瞑想法である神想観を実修する時間を持つことをおすすめします。テレビのチャンネルを合わせるように自分の望ましい状態、善きこと、好ましいこと、喜ばしいことに心のチャンネルを合わせるのです。神様のお創りになった善のみの世界に素直に心を合わせる練習をして、一日の初めにお母さんの心の向きをしっかりと光の方向にむけるのです。

そうしてお母さん自身が「私は神の子」の思いを深くし、自分の善なる姿、夫の善なる姿、子供の善なる姿、職場の善なる姿をしっかりと心に描き、一日の出発を明るい楽しい言葉を耳に聴かせるようにして家族を送り出したいですね。朝早く起きて、神想観をすると、気分もよくなりその日一日がきっと良い方向に導かれることでしょう。

より良く生きるために

生長の家では、生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生監修『日時計日記』が発刊されています。

毎日の出来事には、〝良い〟ことも、〝悪い〟こともありますが、不快なことをいつまでも考えていると、ストレスになります。ですが、多くの人は自分でも気がつかないほど、良いことはあたり前のこととして、意識にのぼらず、悪かったことを繰り返し、心に思い出し、心に印象づけています。そのような心のクセを逆転させるために『日時計日記』には、嬉しかったこと、感謝の思いなど、明るいよいことを思い出して書きます。多くの方がこの『日時計日記』をつけることで、明るい心の習慣が身について幸せな人生を歩まれています。

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は、御著書『平和のレシピ』に次のようにお書きくださっています。

人格は普段の生活がどうであるかという、小さな行いの積み重ねによって作られていく。人に親切をし、社会のためになることをしようと心がけ、実際にそれを行い、また、すべてのものに感謝する生活を続けていると、やがて人の雰囲気に変化を及ぼし、しだいに高貴な人格が形成されていく。日々の生活をおろそかにしないことが基本である。このような生活法を、生長の家では「日時計主義」と呼ぶ。(『平和のレシピ』33~34頁)

また、日常の生活の中で、何を大切にして生きるか、仕事では何を大切に優先するか、毎日やることなど、ふだん意識して書き留めることはないかもしれませんが、そんな日常で大切にしていることや、家族への感謝の言葉、大切に思っている子供への思いや、守っていきたいこと、嬉しいこと、自分が気持ちよく暮らしていくためのスケジュールや夢や希望なども、『日時計日記』に書いてみることで、心にはっきりと目標ができ、やるべきことを知り、やったことなどを確かめることができます。そして、できたことを認め喜ぶ毎日を過ごしていくと、喜びが心の中に満ちてきます。なんとなく過ごしていた日々の時間を大切に丁寧に生きることで、しあわせな気持ちを味わいますし、スケジュールで時間を大切に使うことで心に余裕ができますね。

「向上したい」「こうなりたいな」という思いが、ただ漠然とあるだけでは、向上し続けて生きるのは難しいかもしれません。自分が人生の主人公となって、めんどうなことでも小さなよい行いを積み重ねたり、相手のことを思い、思い切って行動に移してみたとき、不思議と「嬉しい思い」が湧いてきたり、たとえ「思い」がともなっていなくても、それを乗り越えてやり続けていくと、新しい自分を発見して「できた」という嬉しい思いがわいてきます。たとえ失敗することがあっても、その経験を生かして自分や、社会のためになることを積み重ねていくことで、より豊かな成長した自分に出会えるでしょう。

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生ご監修の2020年版『日時計日記』がすでに発刊されています。

2020年1月1日から記入できるように、お近くの生長の家の拠点である教化部や世界聖典普及協会にてお求めください。

今月のやってみましょう-『日時計日記』をつけましょう-

 毎朝 『私は最高にしあわせです』と鏡の前でニッコリほほえみましょう

お母さんの笑顔は家族を元気にします!鏡の前で「私はしあわせ!」「私って素敵!」誰も代わることのできない、かけがえのないあなたは、素晴らしいのです。『日時計日記』にお母さん自身の讃嘆の言葉をどんどん書いてください。自分の心がふさいでいるようなときにこそ、ニッコリほほえんで、心を切り替えましょう。

●子育ての中の「食」の大切さを伝える

  おやつを手作りしてみる

お菓子やジュースを毎日買って食べるとなると、けっこう高くつきますし、添加物も気になります。少し、手間もかかるかもしれませんがお母さんの手作りのおやつは子供にとってしあわせで嬉しいものです。小さなお子さんとは、簡単なおやつを一緒につくって楽しさや喜びを味わうのもいいですね。家にあるものを使って、簡単なおやつをつくってみてはどうでしょう。

<豆腐だんご>絹ごし豆腐/白玉粉  だいたい同量

ボールに白玉粉を入れ、豆腐(固さをみながら)をそこに入れ、耳たぶぐらいの硬さになったら

ちぎって、まるめる。

ゆであがったら、好みのものを<きなこ・あんこ・ごまだれなど>つけてできあがり♪

<蒸しパン>小麦粉・黒糖・べーキングパウダー(できればアルミ不使用)・水

      残ったおかずやレーズン・くるみなど

残ったひじきの煮物などみじん切り、小麦粉に黒糖とベーキングパウダーを少量入れ、おかずの残りをまぜる。モッタリするくらいに少しずつ水を入れかきまぜる。

カップに入れ蒸したら出来上がり♪

さて、今月の普及誌「白鳩No.116」も大変参考になりますので、あわせてご覧ください。また、全国で開催されています生長の家の「母親教室」へのご参加を心よりお待ちしています。