WEB版母親教室

2019.01「お母さんの大切な時間「子供の善さをみつめて」

2019年1月15日  

 

テキスト

谷口雅宣先生著『生長の家ってどんな教え?-問答有用、生長の家講習会』

谷口純子先生著『平和のレシピ』

 

新しい年が始まりましたね。本年も宜しくお願いいたします。

2019年が、皆さまにとって祝福に満ちた、かけがえのない一年でありますようお祈りいたします。

年のはじめには、「今年はこんな年にしたい」「今年こそは」と夢や希望を持たれたことでしょう。でも、明日も次の日も次の年もあると思ってしまって、ズルズルといつの間にか、同じような繰り返しの毎日になってしまうことがあります。

是非、生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生ご監修の2019年版『日時計日記』を活用して、夢や希望に向かってワクワクする毎日をお過ごしください。

 

『日時計日記』で、楽しい毎日をつくりだす

 

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は御著書『平和のレシピ』に次のようにお書きくださっています。(16頁)

 

あわただしくて一見、何もできないと思われる朝の時間にも、その気になれば何かを得(え)ることはできる。細切れの情報でも、毎日継続的に得れば、意味のあるストーリーとして記憶に残るものである。だから、私にとっての「朝の時間」は、日々の生活に着実な影響を及ぼしているのである。(中略)

だから同じ長さの時間を生きていても、その内容は様々である。そして、誰でも楽しい人生を送りたいと思っている。そのためには、日々の生活の中で、時間を苦しむのではなく、楽しむ工夫がなされなくてはならない。

 

一日の始めに、『日時計日記』にやるべきことや望みを「すでにできました。今日は最高に幸せです。ありがとうございます」など書く習慣をつけてみてはいかがでしょう。今日は素晴らしい日と心に決めることで良い気分で一日はじめられます。

仕事、家事、子育ての毎日に時間の余裕などなく、精一杯かもしれませんが、「これだけはやる」ということを決めておくと案外できるものですね。

特に子育ての時間は、長いようで、自分の手から離れてみると、とても短いようにも思います。子育て真っ最中のときは、大変な時間が永遠に続くのではないかと感じられるかもしれません。ですが、そのなかで、何を大切に生きるかで、その感じ方や行動は違ってくるのではないかと思います。

たとえば、子供の笑顔を大切にしようと思えば、仕事をしながらでも、自分の日常の今ここを大切に、5分でも10分でも絵本を読んであげると決めるとか、一品は手作りのおかずをつくるとか。そんな小さなことも、心に決めたら『日時計日記』のスケジュールに書き込んで、行動にうつしていきます。できたよろこび、子供の笑顔、そんな子育ての一瞬一瞬を味わいながら、喜びや楽しみを心に印象づけていくことで、忙しいなかでも子供の笑顔とともに乗り越えていくことができるのではないかと思います。

親から子供に何世代も繋がってきたいのちの中で「おかあさん!」そう呼んでくれる子供がいることは、なんて尊く有り難いことでしょう。

その一瞬一瞬を楽しみながら、喜びながら生きるには、不平や、不満や足りないこと、できていないところに心を集中するのではなく、有り難いことや感動したこと、嬉しかったことなどを、日常の中にあるちょっとしたしあわせを見出して、過ごすことですね。「当たり前」ということに埋もれさせるのではなく、意識して見出すことが大切です。日常の中の「ありがとう」をいっぱいみつける気持ちで過ごしてみてください。きっと、楽しくなります。子供が発した言葉や喜びも、『日時計日記』に書きとめておくと、子供に腹が立ったときも、読み返してみるとふっと気持ちが楽になりますよ。

 

お母さんの心の向きを整える大切な時間

 

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は御著書『平和のレシピ』に次のようにお書きくださっています。(18頁)

 

その要になるのが「朝の時間」である。特に、朝の目覚めた直後の時間は、その日の方向を決めるといっていい。だから、その時間に行う瞑想は、私たちの人生に大きな影響を及ぼす。目覚めた直後は、意識は現実世界の様々な煩(わずら)いに比較的左右されないから、人間のいのちの奥にあるを導き出すには、大変有効である。瞑想は、そのなるものを、意識の道しるべとして据(す)える働きをする

清々(すがすが)しい朝の時間に、世界と自分との好ましい姿をしっかり描くことにより、進むべき人生の方向が見えてくる。その人の心の傾向も変化するだろう。そういう〝進路確認〟の作業を集積していくことで、私たちの人生は正しい軌道に乗っていくのである。

 

一日中、子育て、仕事、家事と忙しく生活していると、ついつい目の前の出来事にふりまわされてストレスだけがたまってしまいがちです。忙しいお母さんの大切な時間として、家族が起きてくるちょっと前の時間に、一人静かに心を整える時間をもつことをおすすめします。

朝目覚めたときに、靜かに、まず善なる神さまの心に自分の心の向きを合わせ、神との一体感を深める神想観をするのです。これは、神様の創造された完全円満な世界を心の目で想い観る生長の家の瞑想法(メディテーション)です。

自分の心奥底に、しっかりと善なる神さまの無限の智慧や愛や生命が満ち満ちて、あらゆるよいものが満ちあふれ、そしてそれらを絶えることなく無限に生み続けている神の本当にある世界そのものを、じっと心の眼で観るのです。そして「私は神の子であり、神さまに生かされているのですから完全円満である」と神さまと一体であることを感じて、家族や自分の好ましい姿を想い描く練習を続けていくと、心は明るく感謝の気持ちが湧いてきて、喜びに満たされて、自然と素晴らしい方向に導かれます。

(「神想観」の唱える言葉や実修法は、『詳説 神想観』谷口雅春先生著や『神想観はすばらしい』谷口清超先生著、各種神想観のCD〈世界聖典普及協会発行〉などご参考に実修してください。また、生長の家の練成会等においても学ぶことができます。)

より豊かな、より良い人生を歩むためには、日々の心の訓練や実践が必要です。何故なら、〝人生は心で作られる〟〝認めたものが現れる〟という心の法則があるからです。

神様は無限の良きものをすでに与えてくださっていますが、それを具体的に受け取る事ができるのは、私たちが聞きたいラジオの放送の波長にチャンネルを合わせるように、神様の創造の「心の波長」に自分の「心の波長」、チャンネルを合わせなければ、それを受け取ることができません。そのあらゆる善きものの創り主である神様の御心にチャンネルを合わせる良い方法が「神想観」です。毎日、練習していると、お母さん自身の心が明るい感謝の気持ちに満たされて、一日が良い方向に導かれ、子育てにおいても心配や不安の心も消えていき安心して、その成長過程を見守ることができるようになると思いますから、楽しみに練習してください。

 

子供の善さをみつめる

 

子供は始めのはじめから善い子ですが、人間の本質がどんなに完全円満で、無限の可能性を宿していても、ほうっておいては現れてきません。たとえ、一時的に悪いと見えることがあっても、「見える」という仮の姿にとらわれないことです。

 

生長の家総裁・谷口雅宣先生は、御著書『生長の家ってどんな教え?』の中にこのようにお示しくださっています。(111~112頁)

本当にあるものは実相世界で、それはすでに完全円満なんだから、「偽象」に注目するのではなくて「真象」に注目していけば、それが徐々に表現されていく—–そう考えます。人々の良い点や社会の良い方向に心を向けるのです。失敗しているところではなく、成功している点を認める。(中略)だから、「悪い、悪い」といってそれを攻撃しても、何かがなくなるのではなく、別の悪い状態が現れるだけだ。そうではなくて、そこにある善を引き出し、別のところにある善も拡大していったら、そのうちに悪はなくなっていってしまうというのが生長の家の考え方なんですね。

 

不平や不満、子供の欠点や、失敗したことをとがめたり、心の中で「悪い子だ」「出来ない子だ」などと思っていながら、子供のここを直したい、あそこがなんとかならないかと欠点を探して良くしようと悩んでみてもそれでは、欠点は大きくなるばかりです。

そのエネルギーを、現象の奥にあるほんものの神の子のすがた「人間は神の子だから、円満完全であって、肉眼には見えてなくても、わが子は神の子、完全円満です。神の生命が子供の中に満ち満ちているのだから、健康で、優秀で立派な神の子です」と信じ観る練習をして、出来たことや上手くいったことに注目して、何気ない当たり前のよいところも、どんどん讃嘆していくのです。

そのように努めているとだんだんと善いところを見る力がつき、その子の良さに気付くことが上手になります。子供がいること、元気に起きてきたこと、学校に行けること、ご飯が食べられること、目が見えること、よい先生お友達に恵まれていること、どんな小さなことも、大きなことも、恵まれていることや感謝できることのひとつひとつを心に印象づけ、心の焦点を明るいところに合わせて、コトバに表現していくと、さらにその明るさ、良さは拡大していきます。そうしていると、子供の心にも「愛されている」「できる!」という自己肯定感が生まれてきますから、ますます素晴らしくなります。

そのような善い心の習慣を身につけて、子供の将来の不安や心配ではなく、神の子への信頼を心の基盤として、その子ならではの善さを見つけ、見つめ、抱きしめ、愛と祈りを込めて善いコトバ(思い・言葉・表情)を表現していきましょう。

 

  • 子育ての中の「食」の大切さを伝える

添加物や加工品をなるべくとらないよう心がけましょう

子供には、丈夫で元気に育ってほしいというのは、親としての願いです。よい体質を作ってあげることは、子供にとって一生の財産ですね。簡単で便利で安いものばかりでは、素材の悪い添加物まみれの食品を取ることになりかねません。少し値段が高かったり、手間がかかるかもしれませんが、有機JAS認定のマークがある食材や、地産地消、旬産旬消で手作りを心がけてみましょう。質のよい安心で安全な食べ物を取っていると、自然な食べ物のほうが美味しいという味覚が育っていきます。何よりも、子供の中にある生きる力があふれてくるでしょう。

 

  • 今月のやってみましょう

『日時計日記』に今年の目標を書きましょう!神想観をしてみましょう!

  今年のあなたの望む姿を、一年のはじめに明確にして、今年の目標を書き入れましょ

う。そして、それを具体化するために、スケジュールに書き入れてみましょう。

例えば、神想観をすると目標をもったら、そのために使う時間を毎日のなかに5分でも組

み込んで、実行できたよろこびを積み重ねていくといいですね。子育ての中でのよろこび

も、お母さん自身の讃嘆の言葉も、遠慮なく書いて、喜びいっぱいの毎日をお過ごしくだ

さい!

 

今月の普及誌『白鳩No.106』も大変参考になりますので、合わせてご覧ください。また、全国で開催されています生長の家の「母親教室」へのご参加を心よりお待ちしています。