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2018.06「幸せを呼ぶコトバの力」「子供を伸ばすコトバの力」

2018年11月9日  

 

テキスト 谷口雅宣先生著 『生長の家ってどんな教え?-問答有用生長の家講習会』

     谷口純子先生著 『平和のレシピ』

 

大地に種を蒔くと、蒔いた種の芽がでるように、私達が日常の中で使うコトバも人生に大きな実りをもたらします。心の中に蒔いた種、何を思い、語り、どう行動するかによって、そのコトバにふさわしい結果が自分の人生や子供の人生をつくっていきます。

朝顔の種をまけば、朝顔の花が咲き、ひまわりの花が咲くということはありません。

今月は「コトバの力」を使って、心によい種をまき、明るい未来を創造していくことを学びます。コトバというと口に出す言葉のことだけだと思われるかもしれませんが、生長の家では、コトバとは宇宙大生命の振動・波動であり、実際生活においては、身体によって、口によって、意(おもい)によって心を表現することです。そのコトバの力を活用して子供の中に宿っている無限の可能性を引き出し伸ばし育てます。

 

子供の心によい種をまきましょう 

生長の家では、人間は神の子であって、無限の可能性を宿していると教えて頂いていますが、皆さんは、自分やお子さんの中に素晴らしい力があることを信じていますか?

目に見えている姿は誰にでも欠点がありますが、その見える姿の奥にある完全な善なるいのちそのものの無限の可能性を信じるのです。子供の中に無限の可能性があるとわかれば、掘り出さずにはいられないわけですが、その目にみえない無限の可能性を掘り出す道具がコトバの力です。

あなたは、お子さんをどんな子だと心で思っているでしょうか。

「この子は、素晴しい神の子」「この子はなんでもやれば出来る子」「この子は丈夫な子」「この子は素直ないい子」それとも、反対ですか?もしかしたら、「なにをやってもダメな子?」

子供は色んな姿を見せながら成長していきますが、お母さんが思う〝この子はこんな子〟その信念が子供に対してのコトバ(思い、語り、表情)に表現されているはずです。

私たちの心には、現在意識(自分でわかる心)と潜在意識(自分でもわからない奥底に潜んでいる心)がありますが、潜在意識は、心の大部分を占めているため、潜在意識がその人の行動を支配し、運命を創っていくことになります。

一回のコトバの力は小さくても、それが毎日、毎日同じ方向に繰り返し表現されることによって、現在意識から潜在意識にまで浸透して大きな力となって、その子の運命を形成していきますから、お母さんがいつもどんな信念をもって子供を観ているか、コトバを使っているかは、とても大切です。

「なんでできないの?」「何度いったらわかるのバカね!」などと悪い言葉の種を蒔いておきながら、「ちっともよくならない」と良い結果を望んでも、それは難しいことです。

それではどうすればいいかというと自信を失うような悪いコトバの種を子供の心に蒔くのではなく、目の前の子供のすがたがどうであっても、お母さんの心に神の子の素晴らしさを認め、良いコトバの種を蒔くのです。語る言葉にその想いを込めて「あなたは神の子、あなたには素晴らしい力がある」「あなたは運がいい」「こうすればいいよ」「あなたのここが素晴らしい!」「やればできる!」など優しい表情とともにその子ならではの善さを讃嘆する言葉でほめたたえ、日々、子供に愛情を伝えていると、子供の心にも「自分には素晴らしい力がある」「自分にはこんないいところがある」と気がつき、自分が好きになって自信が持てるようになります。もちろん、間違ったことや悪いことをしたときは愛情をもって叱ることも必要です。ほめるべき良い点が今は小さくても、「こんなことができるようになったね」と本人の中での進歩したところを遠慮することなくどんどんコトバに出して表現していきましょう。

 

祈りと愛語と讃嘆のコトバ

生長の家総裁・谷口雅宣先生は『生長の家ってどんな教え?』の中で次ぎのようにお書きくださっています。

 

われわれが神の子の実相や仏を現すのは、この「身・口・意」によって行います。「おはようございます」というのは、口(発声音)できちんと「おはよう」という親愛の情を伝えて、また体や表情(身)によってニコニコと笑顔をつくりますね。暗い顔をして「おはようございます」と言う人はいませんから。そして、心(意)からの親愛の情をこめて「おはようございます」と言えば、これでちゃんと「身・口・意」の三業による愛の実践になるんですよ。

そのようにして毎日、自分の中の仏や神の子を表現する実践をしていただくと、それに伴って周りの人々の反応が変わってきます。自分にも良い習慣がつきます。(137頁)

 

特に幼児期は「おはようございます」「おやすみなさい」「うれしい」「ありがとう」明るい言葉の響きとともに、にっこりと微笑み抱きしめてあげるといいですね。

心の中の思い (意) 

目に見えている子供の姿にとらわれず、神の子としてその子の中にあるほんとの素晴らしさを観る練習をしましょう。朝起きたとき、夜休むとき、「○○は神の子、強い子、よい子、毎日あらゆる点で一層よくなる、必ずよくなる、素晴らしくよくなる、ありがとうございます。」と明るい心で子供の素晴らしい姿を心に描いて唱えてみてください。

表情・行い(身) 

お母さんの優しい表情と眼差しは、子供の心を落ち着かせ、明るく楽しい気分にさせます。にっこりと微笑みかけましょう。何か他のためになる良い行いをしましょう。

発声音 (口)

明るい優しい口調で、よきことを語りましょう。愛語と讃嘆の言葉は、家族を勇気づけます。明るい良い言葉は人の心を元気に明るくしますね。

 

善い行為、善い言葉、善い想念としてコトバを正しい方向に繰り返し表現していくうちに、お母さん自身も子供の観方が変わり、心も明るくなります。そしてまた、お母さんの心の明るさは言葉の明るさや、表情の明るさとなって現れます。その明るい心が子供の心を明るくし、子供の可能性を引き出し、人生を輝かしいものにします。

 

『日時計日記』で良いいコトバの習慣を身につけましょう

 

コトバには力があることがわかっても、心の習慣は簡単には変えられないものです。また、悪いことや不安の思い、心配の思いは、心でしっかりつかんで、それを良くしようと思えば思うほど不安は増します。そして、その暗い思いを心の中で何度も何度も繰り返し思い出し感情まで乱してしまうこともありますね。そのような心の習慣を良い方向に変えるために、人や物事の良いところ、嬉しいこと、感動したことなど、明るい良いことだけを書く『日時計日記』をつけることをおすすめしています。

 

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は御著書『平和のレシピ』にこのようにお書きくださっています。

「人生は心で作られる」「認めたものが現れる」――この二つの法則を心に刻んで、「刹那」というまっさらなページに、良いことを書き込んでいこう。

その一瞬に、将来の不安や悩み、愚痴を書き込むのではなく、「ありがとう」の言葉や、自然界の美しさを刻み、家族の良さ、人生の素晴らしさを記録しよう。(31頁)

 

『日時計日記』では悪い出来事は書かないのが原則です。悪いことを書かない、印象し

ない、記録しない、思い出さないで、「よいこと」のみを書き、印象し、記録し、思い出すことによって、「善が満ちている」という実感を抱き、その実感を通して、本来ある子供の素晴らしさを信じることができるようになります。兄弟や他の子と比較するのではなく、その子の中にあるその子ならではの善さを見る心の習慣を身につけましょう。

普段、見過ごしている当たり前と思っていることも、もっと、もっと意識して、「お母さん」と呼んでくれる子供がいること、子供が朝起きてくること、自然界や家族の美点を探し出して『日時計日記』に書きとめるのです。

お母さんの心が明るくなると、家庭が明るくなり、その明るい家庭の雰囲気が子供の中に本来ある、無限の力を引き出し伸ばします。

心も訓練することで、良いところ見つけることが上手になります。足りないところに注目するのではなく、今ある恵みをはっきりと心に思い浮かべて、感謝し、喜んで他のためによい行いをすることで「人生は心によって作られる」という法則に従って、さらによいことが自分の周囲に現れてきます。過去に引っかかることなく、「今」の心を大切に良いコトバ(身・口・意)を積み重ねて、ますますしあわせな人生を歩まれますことをお祈りいたします。

 

  • 子育ての中の「食」の大切さを伝える

子供といっしょに育てた野菜を食卓に。プランターで育ててみませんか 

 

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は御著書『平和のレシピ』でこのようにお書きくださっています。

家庭菜園は、作物を育てる喜びを体験できる場であるだけでなく、自然環境や食品の安全への意識を育て、人間が自然の一部であることを理屈ぬきで教えてくれる。ベランダでのプランター菜園でも、お勧めしたい。(188頁)

 お子さんと一緒に育ててみると、コミニュケーションも生まれ、いっしょに作物の成長を喜びながら観察したり、楽しみながら収穫したり、食卓に上がった野菜のおいしさを味わうことができますね。

スーパーで買ってきた野菜では味わえない、おいしさや安心感があると思います。

季節を感じながらの心豊かな暮らしをおすすめします。

 

★やってみましょう -『日時計日記』を書きましょう-

家族に明るく挨拶しましょう

 「おはようございます」「おやすみなさい」「いただきます」「ありがとう」

愛する家族への一言にも想いを込めて。自分の周りが輝いてくるでしょう!

 

さて、今月の普及誌「白鳩No100」も大変参考になりますので、併せてごらんください。また、全国で開催されています生長の家の「母親教室」へのご参加を心よりお待ちしています。