WEB版母親教室

2017.01 ○お母さんの大切な時間 ○子供の善さをみつめて

2017年1月14日  

★テキスト

『生長の家ってどんな教え?-問答有用生長の家講習会』      谷口雅宣先生著

『平和のレシピ』                        谷口純子先生著

 

あけましておめでとうございます

平成29年版の“ひかりの言葉”の1日に、生長の家総裁・谷口雅宣先生は、「自然と人間は本来一体である」と、お示し下さっています。

新年の元旦に人々が参詣する全国の神社は、生きとし生ける者、ありとしあらゆる物=天地一切の中に「神」を観じ、人間の本来の姿(実相)は、自然と一体であるという日本民族の神観を改めて実感し、大自然に感謝、祝福し、誰もが新生しようと願い初詣で賑わいます。

今月のテーマは○お母さんの大切な時間○子供の善さを見つめてです。

年の初めに「人間神の子」の真理を魂の奥底から信じ、幸運を招く「鍵」を、ぜひ手に入れて頂きたいと思います。

 

幸運を招く「鍵」はどこに?

新しい年を迎え「良い年=幸運な年」にと神社やお寺などで、手を合わせて願い、健康・受験合格・商売繁盛・子宝・金運・・と希望成就の「種」は山盛りですが、それらが「運よく」叶うとどんなによいでしょう。夢を持って生きることは人生を輝かせますね。

ですがもしかしたら、こうありたいと願いながらも、「そうはいっても私には無理だよね」とかそうでない現実を心の底にしっかりと認めていることに気づかないでいるかもしれません。

生長の家では、心が人生を作ることを唯心所現といって、この世界は、コトバで創られていると説きます。

生長の家総裁・谷口雅宣先生は、御著書『生長の家ってどんな教え?』の中で「唯心所現」について、次のようにお説き下さっております。

 

私たちの人生は、ただ自分の心が現したところのものである―そういうことです。だから我々の心が「実相」や「神」や「仏」のことをよく知れば知るほど、我々の人生は素晴らしくなる。我々は自分の本質が何であるかということに気がつくと、それを表現したくなるのです。「オレはどうせサルの毛が三本抜けたようなものだ」(笑い)とか「サルとあまり変わらないケダモノだ」と思っていると、そういう人生を自ら選んで送ることになる。だから「自分は何者であるか」という自覚はとても大切です。(40頁~41頁)

 

人間のルーツをサルが進化した「サルの子」と見るか?神の創造による「神の子」と見るか?で自分の人生も、子供の運命も大きく違ってくるわけですね。

私たちは無限生命を生きる尊い神の子だと知り、自分や子供の中にある無限の可能性を実現する力があるという思いを深めるにつれてその素晴らしさは具体化されてきます。

 

更に総裁先生は、運命を創る「心」の二重構造のしくみ(現在意識と潜在意識)について、次のように分かり易くお説き下さっています。

 

現在意識とは、簡単に言うと「自分で分かる自分の心」です。その一方で、私たちは夜寝ると夢を見たりして、その中で「あ、こんな所は知らないなぁ」という場所にも行ってくる。また、夢の中では知った人にも知らない人にも会います。目が覚めたら、そういう夢を見たことも忘れてしまう。つまり、私たちの中には「自分でも分からない自分の心」があるわけです。我々は、そういう意識の下に潜っている心をもっていて、それを心理学では「潜在意識」とか「無意識」と呼んでいます。

このように、心を二つに分ける人もいれば、もう少し多層だと考える人もいますが、生長の家では簡単に二つに分けて考えます。「現在意識」と「潜在意識」の二つが一人の人間の心を構成していると考えます。(42頁~43頁)

 

神社で手を合わせてちょっと祈ったときだけ「こうなりますように」と祈っても、95%を占める潜在意識の「ものを実現する力」は、心の5%を占める現在意識のそれよりも強力ですから、そんな場合には祈っても成就しないということにもなります。「今年こそラッキーな年にしたい!」と現在意識で願っても、「私っていつもついてないから」と思っていたり「この子は身体が弱い子だから強くなってほしい」と願っても「この子は弱い子」いう思いが潜在意識(心の奥底にかくれている意識)にあると、そちらの思いの方が強いのでなかなか現実化しません。何故ならそれは、長い間そう思い続けてお母さんの信念となって、その信念の通りに現れるからです。

私たちは、この肉眼で周りの人や物や事をみているようですが、本当はこの肉眼をとおして心でみています。目でみたことを「心」で認めてそうだと思い込み判断して感情に現わしますから、「人間は神の子で、みんな天分の才能がある」という子供を正しく観ることができるお母さんになりたいですね。

 

生長の家の瞑想法「神想観」のすす

 

私たちは五つの感覚器官(目・鼻・口・耳・皮膚)=五感の世界で感じ、それが全て真実と思い込んで生きています。ところが、その現象の世界は善い事も悪い事も見えて感じる世界ですから、どうしても心が目の前の姿に振り回されてしまいがちです。

「人間は神の子である」と学び、わが子を神の子と思っていても、目の前の●勉強しない●言うこと聞かない●ゲームに夢中の姿を見ると、神の子の尊さも宇宙の果てに飛んで行ってしまいますね。

そんなお母さんに、神想観(神さまの創造されたほんとの世界をじっと心の目で観る瞑想法)をすることをおすすめいたします。

  

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は、御著書『平和のレシピ』の中の、「朝 瞑想をする」に、次のようにお説きくださっています。

 

特に、朝の目覚め直後の時間は、その日の方向を決めるといっていい。だから、その時間に行う瞑想は、私たちの人生に大きな影響を及ぼす。目覚めた直後は、意識は現実世界の様々な煩いに比較的左右されないから、人間のいのちの奥にあるを導き出すには、大変有効である。瞑想は、そのなるものを、意識の道しるとして据える働きをする

清々しい朝の時間に、世界と自分との好ましい姿をしっかり描くことにより、進むべき人生の方向が見えてくる。(18頁)

 

神様が創造された、善一元の世界、その真・善・美の光の言葉に、全身を包まれて「神の子」の私が、親なる「神」と対話する瞑想法が神想観です。お母さんの朝は大忙しですが、だからこそ、子供たちが起きてくる少し前の清々しい時間に一人、静かな空気の中で、目に見える現象世界に目を閉じて、光り輝く神の子としての自分、家族や授かった我が子のいのちの尊さを心の目でじっと見つめ、繰り返し言葉で唱える神想観をしてみましょう。

その時間は、お母さんの心を整える大切な時間です。練習していると、お母さんの心は明るくなり心の傾向が善の方向に軌道修正され、子供の観方が変わり、そのままの有難さや目の前の子供の姿に動揺しなくなります。その座法や呼吸法、唱える言葉は、生長の家創始者・谷口雅春先生の御著書『詳説 神想観』や、前総裁・谷口清超先生の御著書『神想観はすばらしい』に詳しく紹介されていますので、参考にして楽しく練習してください。

 

子供の善性を見つめて

 

コトバが持つ力をご存知ですか?

バスにあと一歩で乗り遅れた二人の中学生、「ア~ついてないな~」と、一人が口をとがらせた時、もう一人の子が言いました。「大丈夫だよ、次のも必ず学校につくんだから」―お笑いコントのような「コトバ」のやり取りに、周りのバス待ちの人たちも思わず笑顔に・・・

バスに乗り遅れた一瞬の出来事ですが、心の習慣がよくあらわれていますね。コトバには人生の筋書きを作る力があると教えていただきましたが、とっさに出るコトバは、いつも使い慣れているコトバです。家庭の雰囲気もコトバといえます。ニッコリ笑って「おはよう」というコトバが交わされている家庭の雰囲気はきっと明るいにちがいありません。

 

生長の家では、身・・・表情や態度 、口・・・口から出る発声音 、意・・・心の思い

の三つを合わせて「コトバの力」といいます。善い表情=笑顔、良い発声音=明るい声・言葉、善い思い=「人間神の子完全円満」と、正しくコトバの力を使う習慣をつける事がとても大切です。

子供の成長過程において、このお母さんのコトバの力が与える影響は計り知れません。コトバは種となって、芽を出し、実らせます。たとえ今、ほめるべき美点は今小さくても、それが同じ方向に繰り返されることで“現在意識”から“潜在意識”にまで浸透して大きな力となります。自分の愛する子供たちに「自分は運がいい」「素晴らしい神の子」という信念を与えることは、子供にとって素晴らしい財産となって、無限の善きものを引き出します。

 

夜やすむ前には、その日あった嬉しい事、楽しい事、幸せな事、素晴らしいわが子をアリアリと思い返し、神の無限の知恵・愛・生命・供給・喜び・調和の御徳に満たされ生かされていると心の目でジ~ッと見つめ

「〇〇さんは神の子 円満完全 あらゆる点で一層良くなる!ありがとうございます」と枕元で唱えてあげたり、子供が大きくなって離れていたら

「〇〇さん、ありがとうございます。あなたは何時も神様に愛され守られ、総ての人に愛され尊敬され、すべての人々のお役にたつ素晴らしい神の子さんです。あなたのような素晴らしい神の子を持ってお母さんは本当に幸せです」と

感謝の祈りをしていると、お母さん自身が「我が子は神の子」という信念が深まり、その信念から出る讃嘆のコトバが子供に勇気と自信を与えることでしょう。

 

やってみましょう-『日時計日記』を書きましょう-

        「神想観」をしてみましょう!

『日時計日記』に今年の目標や願いを書きましょう。今年はきっと善いことがある!!

 

  • 子育ての中の「食」の大切さを伝える

        添加物や加工食品をなるべくとらないようがけましょう

 

『平和のレシピ』で谷口純子先生は、“食品を選ぶとき”と題され次のように書かれております。

ネット情報で底値買いをする現代の主婦たちは、冷凍食品やインスタント食品、惣菜、弁当、菓子パンやジュースなどの加工食品を安く買って、節約したお金を携帯料金などに充てるというのである。このような傾向が、スーパーの安売り競争に拍車をかけ、ひいては生産者への“安物量産”の圧力になっているそうだ。便利で安いものを買おうとすると、素材の悪い、添加物まみれの食品を大量に供給する方向へ生産者を追い詰めることになる。これでは、若い世代の身体に及ぼす影響も心配される。(162頁~163頁)

 

有り余るほどのスナック菓子や清涼飲料が並ぶスーパー、テレビやネットに溢れるコマーシャル情報についつい手が出ますね。一方で幼い子供に増える糖尿病や肥満への不安もあります。食は人を良くすると書きますが、加工食品に付き物の糖分や添加物を摂り過ぎないよう、質のよい食べ物を選択していきたいですね。地産地消や手作りを心掛けてみましょう。

 

さて、今月の普及誌「白鳩No」も大変参考になりますので、あわせてごらんください。また、全国で開催されています生長の家の「母親教室」へのご参加を心よりお待ちしています。