WEB版誌友会

2017.01「書いて幸せになる『日時計日記』」

2017年1月14日  

テキスト

谷口雅宣先生著  『日時計主義とは何か?』

谷口純子先生著  『平和のレシピ』

『白鳩』普及誌No.82

 

 

明けましておめでとうございます。

今年が皆様にとりまして幸多き年となりますようお祈り申し上げます。

生長の家では、日々を楽しく充実して過ごし夢や希望を実現していく方法として、日時計主義を実践し、『日時計日記』を書くことをお勧めしています。

まだ、『日時計日記』を書いたことのない方、長続きしないからと諦めている方も、今年から始めてみませんか。今月のテ-マは、書いて幸せになる『日時計日記』です。

 

日時計主義とは

 

生長の家創始者・谷口雅春先生は昭和5年に『生長の家』誌を発刊され、その中で、「朗らかに笑って生きよ」という言葉を掲げて「日時計主義の生き方」をご提唱くださいました。この生き方をするためには、まず、実相と現象を理解していただきたいと思います。

実相(本当のすがた)とは、神が創られた本当の世界(実相世界)は善一元であって、悪はないこと、人間の実相(本質)は肉体ではなく「神の子」で完全円満である。

これを「唯神実相」といいます。

現象(現れ・アラワレ)とは、人間の心が自由につくることができる世界=心に描いた通りに現れる。だから、善い状態もあれば、悪い状態をもつくることができる。

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これを「唯心所現」・「心の法則」といいます。

 

ですから、現象(現れているすがた)が不幸な状態として現れていても、それは一時的に現れている仮りの姿であって、実在(本当に在る)のは、現象の奥に在ると実相であると説きます。

それでは、どうやって、実相を現象に顕し出すことができるのでしょうか?

現象(アラワレ)の背後にある実相を信じて、「コトバの力」を駆使することです。

「コトバの力」とは、心に描いたものが現れるという「唯心所現」の原理(心の法則)ですので、自分が置かれている環境(人・物・事)の光明面を積極的に見出す日時計主義の生き方、即ち、善きことのみを想い、語り、表情や行動に表していますと、その法則に則り、現象に善き状態が現れ、幸福な人生を送ることができます。

昭和5年といえば、アメリカでは世界恐慌が起こり、日本の経済も大変不安定で混乱した時代でした。世の中には失業者があふれ、中国大陸では戦争が始まっているという状況の中、人々は不安な暗い気持ちで日々を過ごしていました。そのような時代に、太陽の輝く時間のみを刻む「日時計」のごとく、私たちも輝く喜びの時刻のみを記憶し、語り、思い出し、喜びに言語の再現力、言葉の創造力を応用して生きるようにご教示くださったのです。この生き方を「日時計主義の生活」といいます。

生長の家総裁・谷口雅宣先生は、ご著書『日時計主義とは何か?』の中で、「日時計主義の生活」について次のように、お説き下さっています。(19頁)

 

生長の家では、神が創造された「本当の世界」(実相)は善一元であって「悪はない」と考えるのである。また、我々人間が肉体を使って生きる世界は、心によって一時的につくられる仮構(ニセモノ)の世界であると考える。それは、各自が一種の“心のレンズ”を透して見る世界だから、心で悪を認めれば認めるほど“心のレンズ”は曇り、本来ある神の創造(実相)が見えなくなる、と説いている。そのような、神への無限大の信頼と信仰にもとづいた生き方をすることが、「日時計主義の生活」である。

 

『日時計日記』を活用して、日時計主義を実践しましょう

 

このように、日時計主義とは、人生の明るい面に心の焦点を合わせた生き方です。日常生活の中で、楽しいこと、明るいこと、感謝すべきこと、感動すること、教えられること等に注目し、それを心に強く印象づけることで、「唯心所現」の原理(心で認めたものが現れるという心の法則)を発動して、実際の生活を明るく、豊かで感謝に満ちたものに変革する生き方であり、生活実践です。

ですから、皆さんが日常の当たり前の生活の中に、真・善・美や喜び、感謝、感動を見出し、それを『日時計日記』に毎日書きとめ、家族や、周囲の人々にも表現していくと、周囲は幸福の雰囲気に満たされ、実際の生活を明るく感謝に満ちたものに変えていくことができるのです。

私たちの日常生活においては習慣的に物事を考えたり、行ったりしていることが多いのではないでしょうか。長年の身(表情)・口(発生音)・意(想念)の三つの行いが習慣となり、積み重なって「業」となります。一瞬、一瞬、心で何を思い、何を語り、どのように行動するかが大事です。日々、神が創られた善一元の完全円満の世界(実相世界)を信じて、日常の中に喜び、感謝を見出す日時計主義の実践を心掛け、善きことのみを思い、善い言葉を使い、善い行いを重ねて、善業を積む努力を続けていくと善い習慣となり、善業が積まれ善い結果となり、明るい幸福の人生を創ることになりますが、反対に、善一元の実相世界を信じないで、現象の悪を認め日常生活に不満を持ち、自己中心的で感謝を忘れた生活をしているとそれが悪習慣となり、悪業となって悪い結果を招き、暗い不幸な人生を自分で創ることになるのです。

ですから、私たちは日時計主義を実践して、日常の中にある神の恵みに気づき感謝する生き方を心掛けることが大事なのです。それによって、自分に内在する神性・仏性(神の子)が引き出され魂を高めることができ、自分の人生を善き方向に変えることができるのです。このように、私たちは日々の努力によって自分の人生を善き方向に変えることができる、人生の主人公なのです。

今年一年、あなたが『日時計日記』を活用して、善きことのみを書き続ける努力を続けていくと、善のみが心に深く印象づけられ、あなたの心が明るい方向に転換されて幸福の人生となるでしょう。なぜなら、『日時計日記』を書き続けることによって、幸せを招く心の習慣がつくられていくからです。

白鳩会総裁・谷口純子先生は、ご著書『平和のレシピ』の中で、次のようにお説き下さっています。(34~35頁)

 

私たちの毎日の生活では、何かが突然変わったり、奇蹟が起こったりするようなことはほとんどない。だから、人生は単調でつまらないと思うのが普通かもしれない。けれども、その事は裏を返せば、現実がどうあろうと、現在の自分がいかに未熟であろうと、私たちは皆、自らの日々の努力によって人生を変えていくことができる人生の主人公なのだ。そのことは大きな希望であると思う。私たちの人生は目に見えない何者かや運命などというものによって、コントロ-ルされるものではない。

 

『日時計日記』を続けるには

 

『白鳩』普及誌No.82の『日時計日記』活用例に、使い方や書く時のポイントがに掲載されています。是非、参考にしてください。

 

1.その日の出来事の良いこと、嬉しかった事だけを書き込んでいきます。

毎日続けることで、恵まれていることや有難いことに気づくことができ、それが心に強く印象づけられ、豊かな生活を築くきっかけになります。

2.日1ペ-ジずつ、その日の「スケジュ-ル」「祝福・讃嘆・感謝の言葉」「私の希望・願い」「日記」「今日感じた自然の恵み・環境に配慮したこと」の項目に合わせて書いていきますが、自分なりの使い方を工夫しても良いです。

楽しい手描きイラストを添えると、楽しい気分になります。

3.『日時計日記』を毎日続けるには、毎日のペ-ジの下にある真理の言葉を書き写すことも良い方法です。書くことによって真理の言葉が心に深く入ります。

4.毎日、神様の命に生かされ、ご先祖様のご守護を頂いていることへの感謝や家族一人ひとりの良いところを見つけて、讃嘆・感謝の言葉を書き続けましょう。

疲れたり、忙しかったりしても「ありがとうございます」の一言だけでも書いていきましょう。

5.願い、希望、他を祝福する祈りなどは「既に受けたり」と信じて、「すでに叶えられました。ありがとうございます」と書いていきます。

6.いつでも、気づいた時にすぐ書けるようにして、その都度1行でも書いていくのも良い方法です。

7.毎日の朝食、昼食(弁当)、夕食のメニュ-を書いていってもいいですね。

 

私たちは神の生命を頂いた「神の子」です。神の子は「善」であり「完全円満」であり「明るい」のが本性ですから、その神の子の本性を日々表現することが私たちの使命です。

また、喜びや感謝は何か特別な事の中にあるのではなく、日常の当たり前の生活の中にあるのですから、私たちに必要なのは、それを「見出す心」です。自分は神の子であり、人生の主人公であるという自覚を持って、『日時計日記』を活用し日常の中に喜びや感謝を見出す練習を楽しく続けていきましょう。

 

今月も普及誌1月号には、『日時計日記』を毎日書き続け心の習慣を明るい幸せの方向に変えた事例を紹介しております。参考になると思いますので是非お読みください。

また、生長の家白鳩誌友会が全国で開催されています。是非、地元の白鳩誌友会にご参加下さい。