cheer up!working woman,WEB版母親教室,幸せな子供の育て方,ハッピーママの働き方
十一月のテーマ ○仕事と子育てをいきいきと
○向上し続けて生きる
★テキスト
谷口雅宣先生著 『生長の家ってどんな教え?―問答有用、生長の家講習会』
『日々の祈り-神・自然・人間の大調和を祈る』
谷口純子先生著 『平和のレシピ』
北に南に細長い日本列島が鮮やかな紅葉色に染まり、朝の冷え込みに足元がパリパリと鳴る「霜」で冬の訪れを感じる頃になりました。
この十一月を「霜月」と名付けた古人の、感性の深さに感動致しますね。年末をあと一月後に控えて、家事に育児に仕事に大忙しのお母さん!ですが、お母さんは家庭の中の太陽のような存在でありたいですね。今月は○仕事と子育てをいきいきと○向上し続けて生きる「秘訣」を学びます。
仕事と子育てにイキイキしてますか?
アメリカでは初の女性大統領か?と選挙戦がヒートアップしました。日本でも初の女性都知事が誕生しました!今や、結婚後・出産後も仕事を持ち、社会で活躍する女性が増え、半世紀前までの男性=外で働く、女性=家庭を守る、という結婚の常識は、今ではすっかりなくなってしまったようです。そんな中、ある女性誌のアンケートが目にとまりました。
「仕事を持つ主婦のイライラ度ランキング ベスト3」
第一位・・・夫や家族の協力と理解がない
第二位・・・仕事にやりがいや生き甲斐をあまり感じない
第三位・・・職場での人間関係に悩みがある
職場での人間関係に疲れたり、生き甲斐も感じる事が無く、家族の温かい協力も得られないのでは、「イキイキ」が「イライラ」になってしまいますね!仕事をすることで、女性の持っている素晴らしさを発揮し、社会に貢献できることは素晴らしいことですが、子育ては、神様からあずかっている無限の可能性をもった子供を世の中のお役に立つ社会人に育てる、大いなる仕事であることも忘れてはいけません。子育てと仕事を両立させながら、明るい家庭生活を築くためには、「働く」というコトバの意味を正しく理解する事も大切ですね。
ハタラク・・・ハタ=周り=他をラク=楽にするという意味があります。自分の「楽」のためではなく、他の「楽」のために働く「愛他行」こそが、働くという意味です。
生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生の御著書『平和のレシピ』に、次のような御文章があります。
「手間暇をかける」という言葉があるが、心を込めて丁寧にすることは、家庭でも職場でも人に喜びを与える。また、自分では不得意だと感じていたことも、相手のためだと思ってやると、案外できるということもある。心が「自分」を超えることで、自己限定も破れるからだろう。
(中略)人間には「無限の可能性」があるというが、それを引き出すためには、自己限定を捨て、人のために何かをしようと思い立ち、そして新しい何かを好きになること。この柔軟さが、人生をさらに豊かにしてくれるだろう。(46頁~49頁)
働くということで、さまざま時間的な制約を受け、心のゆとりがなくなってしまうと、妻や母親の役割が疎かになりがちです。周囲の条件や周囲の人々が自分にとって都合のよい条件のときだけ、明るく親切にすることはだれにでもできますが、そうでない時にもまず自分が人生の主人公となって自発的に明るく親切な行為をやってみたとき、不思議と「嬉しい思い」が湧いてくるものです。たとえ「思い」がともなっていなくても、それを乗り越えてやってみると、自己限定が破れ、新しい自分の発見や「できた」という嬉しい思いや、周囲には親切で明るい人やものごとが現れ、条件も豊かに向上していくことでしょう。
生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は、御著書『平和のレシピ』にまた、次のようにお書きくださっています。
私たちは普通、他人から何かしてもらった時、丁寧に感謝の言葉を述べる。ところが、家族――特に夫婦の間では、「してくれるのが当然」と思って感謝するのを忘れがちだ。それは一種の傲慢なのである。夫婦関係がどんなに険悪な場合でも、感謝と讃嘆の言葉だけで、二人の心の膠着状態は春の日差しを浴びるように解けていく。そのためにはやはり意識して、言葉を使うことが肝要だ。(52頁)
忙しいとついつい、相手に対する不足の思いやマイナスの感情でいっぱいになることがありますが、仕事を持ちながらも夫婦で協力していくためには、相手に対する感謝の思いを言葉に出すことが大切ですね。「いってらっしゃい」「おかえりなさい」「おはようございます」「おやすみなさい」「おつかれさまでした」そんなあたり前の言葉の中にも、ねぎらいや感謝の気持ちをそえましょう。
女性という立場、妻という立場、母親という立場、嫁という立場、どんな立場にたっても、心を柔軟に相手を思いやる心があれば、相手に喜びを与えることができます。
他のためにお役に立ちたい、人に喜ばれたいという人間の根本願望が叶う時、人間本来の神の子の実相がイキイキ輝き、無限の可能性が引き出されます。
家庭に帰ったら、気持ちを切り替えて、家族への愛情を大切に表現していきましょう。
生長の家の母親教室では、人間の根本願望について学びます。
1)愛されたい・・・・スキンシップで豊かな愛情表現を
「神の子さん生まれてくれてありがとう!」・・・等
2)認められたい・・・好きな事、出来た事に共感して讃嘆します。
「よくやったね」「やれば出来るじゃない!」
3)ほめられたい・・・具体的に、気持ちが覚めないうちが大切です。
「テスト頑張ったね」「スゴイね」「素晴らしい!」
4)お役に立ちたい・・家庭でのお手伝い、地域や学校でのボランティア
活動を通して学びます。「ありがとう!」と感謝します。
5)自由でありたい・・強制や親の権威でこうでなければならないと縛っては、
本当の「良い子」は育ちません。どんなことも、無駄なことはなく、子供自身もさまざまな体験のなかからの学びがあります。心身の自由が人間の根本願望です。
1)~5)までを完璧に!ということではなく、それらが、満たされていないとき、子供はあらゆるサインを送ってきますから、知っていることが大切ですね。この願いは、必ずしも直接言葉に出して表現されるものではありませんから、仕事や家事で忙しくても、時々、注意して子供の心の声に耳をかたむけ、この願いを満たすように心がけることです。特に人格の基礎が豊かに育つ幼児期に、この五つの願望をしっかりと満足させるように子育てに生かしますと、心身の安定した健康な子供が育ちます。小さい子供だけでなく、いくつになっても子供は、温かい親のコトバがけを待っています。
家庭の真ん中に大きな日時計を!
お母さんは「家庭の太陽」と言いますが、仕事を持って育児をする毎日、全てが「太陽の笑顔」で・・とは、なかなかいきませんね。疲労やストレスで、ついつい幼い弱い我が子にあたってしまったり、中にはイライラ感が「虐待」にまでエスカレートする例も残念ながら少なくありません。
その解決法として、物事の明るい面に注目し、良い面をほめたたえ、感謝する日時計主義の生き方をおすすめします。「人間は神の子」・「神の創った世界は善一元」というのが生長の家の根本の教えです。私達は目に見える姿がほんとうの姿だと思ってなんとかよくしようと右往左往してしまいますが、その姿の奥にほんとの善なる神の子の姿があることを信じることができると、どんなときも希望をもって対処していくことができます。
生長の家総裁・谷口雅宣先生は、御著書『生長の家ってどんな教え?』の中で、日時計主義に見方を変える“観の転換”について、次のようにお示し下さっております。
これは、人生の失敗を見るのではなくて、成功しているところを見る。悪ではなく善に注目する生き方のことです。それを通じて、この自分の本質が仏であり神の子であるという自覚に近づくのです。さらには自分だけでなくて、他の人もすべての人々が皆、仏であり、神の子であるという“観の転換”を図るのです。そうすることで、この現象世界は「唯心所現」の原理が働いて、善の方向へと表現が進行していくことになります。もちろん、善を表現するときには、うまくいかないときもあります。しかし、生長の家では、そういう場合、「実相」と「現象」をはっきり分けるものの見方によってどんな困難に遭遇しても絶望しないで生きていくことができる。なぜなら、人間は皆、実相に於いてはすでに、“仏”であり、“神の子”だからです。(49頁~50頁)
人間は神の子で、素晴らしいのがほんとの相(すがた)ですが、お母さんも子供もひとつひとつ、その表現の途中ですから、失敗してもダメだと思わず、悪い所を見るのではなく、家族や周囲の中にある素晴らしいところ、よいところに注目して、すでに与えられている多くの恵みに感謝していく習慣ができると、認めたものが現れるという心の法則に従って、周りの世界はどんどん明るく輝いてきます。
『日時計日記』で明るい面を観る心の習慣をつけましょう
生長の家総裁・谷口雅宣先生は、御著書『日々の祈り』の中でこのようにお書きくださっています。
この「観の転換」ができれば、私の周囲の世界にはよい現象が自然に顕れてくるのです。(中略)人生の暗黒面を見る心を放棄して、光明面を見てほめたたえる心を開発し、育てることで、実相においてすでに在る真・善・美のドラマが、私の人生に自然に映し出されてくるのです。(150頁)
仕事を持つ女性として、妻として、母として、イキイキ輝くには、日時計主義に心を切り替える「観の転換」をする事が一番ですね。ぜひ、お持ちの『日時計日記』に、家庭で職場で、その日あった嬉しい楽しい幸せな事、あなた自身への讃嘆の言葉を書いて、翌朝、鏡の前で思い出し、コトバに出してニッコリ笑顔に!昨日より、一歩前進した貴女、向上し続けるお母さんが「鏡」の中に居るに違いありません。お母さんの明るい笑顔は、家庭の中をパアーと明るくし家族みんなが幸せになります。
毎朝 『私は最高にしあわせです』と鏡の前でニッコリほほえみましょう
おやつを手作りしてみる
お母さんの「手作りおやつ」は宇宙一!
子供の頃「おやつよ」という言葉を聞いただけで、「今日は何かな?」と、ワクワクした記憶ありませんか?スーパーに行けば、あらゆる「おやつ」が簡単に買える時代になり、仕事帰りのママ達の手作りのおやつも少なくなったのではないでしょうか?たとえ、月に一度であっても仕事のお休みの日に、お母さんと作るホットケーキやクッキーは、子供にとってどんな高価なお菓子より、宇宙一美味しいのです。子供の発育や健康を考えて、添加物の少ない原料で作る「おやつ作り」は、忙しい日々に追われる中で、母と子の最高のコミュニケーションにもなる事でしょう。
さて、今月の普及誌「白鳩No.80」も大変参考になりますので、あわせてご覧ください。また、全国で開催されています生長の家の「母親教室」へのご参加を心よりお待ちしています。