九月のテーマ
○子供はみんな天才
○どんどん伸びる子育て
★テキスト
『生長の家ってどんな教え?-問答有用生長の家講習会』谷口雅宣先生著
『平和のレシピ』 谷口純子先生著
夏祭り・花火大会・お盆と帰省、オリンピック、ポケモンGOで大騒ぎ・・・嬉しさ楽しさが盛りだくさんの夏休みが終わりました。溜まった宿題や自由研究に家族も大応援!無事に始業式を迎えての九月がいよいよスタートです。
今月の母親教室の学習は
○子供はみんな天才
○どんどん伸びる子育て
イベント気分から勉強モードにチャンネルの切り替えが、ちょっと難しい二学期にピッタリのテーマです。「天才」って?子供を伸ばすコツは? 生長の家の人間観を通して学びます。
子供はみんな「天才」を持って生まれて来ます!
こう申し上げますと、お母様たちは一同に驚いて次のように仰います。
「天才ってオリンピックでメダルをとるような人でしょう?」
「うちの子はダメです。とても天才なんかじゃありません。あの子が天才なら世界中の子は皆天才ですよ」そうです!その通りなのです!
子供はみんな無限の可能性を宿しています
生長の家では、どの子も、またいかなる障害を持った子であっても、その子の本性(実相)は神の子で、子どもの内には、親が信じ切って伸ばしさえすれば、将来はいくらでも無限に伸びるその子その子の個性に応じた無限の才能が必ず潜在しているという人間観による教育法をお伝えしています。
地球上の71億を超える人間に、同じ顔が二つとないように、その子の個性と天分は世界でただ一つだけです。この「個性・天分」こそが、天から与えられた才能=天才ですから、世界中の全ての子は、神の子としての天賦の才能と無限に伸びる可能性を持って生まれてくるのです。それは、人と比べることのできないかけがえのない尊いものです。その天賦の才能がどの方向に、いつ伸びるかは、その子の個性を通して発揮されますから、花の種類や花を咲かせる時期がそれぞれ違うようにみんな違います。では、その可能性を開花させるものはなんでしょうか。
天才を開花させる条件の第一は
生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は御著書『平和のレシピ』の中に、次のようにお書き下さっております。
その条件の第一は、まず本人が自分の可能性を認め自信をもつことである。現状が自分のすべてだと考えずに、努力によって現状はいくらでも変えられ、自分は必ず進歩する、と信じることだ。そうすれば意欲がもりもりと湧き、自分の目標に一所懸命に集中できる。それに加えて、周りの人々の応援も大きな条件となる。特に本人の親が、その人をどう見るかは重要だ。(中略)子供に内在する可能性を引き出すためには、親も生半可な覚悟ではいけない。温かい励ましの言葉はもちろん重要だが、ここ一番という場面では、妥協を許さない厳しさ、そして子供への絶大な信頼の表明が必要だ。その時、子供の中には全力投球する力が湧いてくる。(102頁~106頁)
ダイヤモンドのように輝く、どんなに素晴らしい才能が内在していても、本人や親が、それがあると認めなければ、力を発揮することはできません。競泳の世界選手権で金メダル、リオ・オリンピックで銅メダルに輝いた瀬戸大也君のお母さんは、わが子の中にダイヤモンドの可能性を信じ「名は体を現す」コトバの力を信じ、大也=ダイヤと名づけたといいます。このお母さんの信念から出るコトバの力こそが、子供に自信を与え、神の子の無限の可能性を引き出し伸ばす条件の第一なのですね。そして親が目の前の子供の状態に左右されず、その子の内に潜在している無限の可能性を疑わずに信じ続け、励まし続けるということが大切なことですね。
子供の才能は勉強だけでなく、子供の好きな事、たとえ遊びでも得意なものの中に天才の芽があります。お母さんのコトバはその可能性をさらに伸ばしていくものです。
「○ちゃんは神の子、何でも出来る子、強い子良い子」「△ちゃんは、絵の天才!色がイッパイで楽しいね」「サッカーが大好きね!神の子無限力でグングンうまくなるね」
「前回はこうだったけど、ほら、ちょっとやったらできたじゃない、もっとやれば、もっとできるようになるよ!」と幼い時には特に注意して、劣等感を持たせないような言葉がけをして、その芽が伸びるように「神の子」「天才」というような光のコトバを雨降らせていくと、子供に努力する力が湧いてきます。
「観の転換」で、わが子のホンモノを観る
子供はお母さんが大好きですから、そのコトバを常に意識しています。
★「うちの子なんて、何をやってもダメで」→「あ!ダメな子って思っている」
★「大事な宿題も忘れるし、先生もあきらめているみたい」→「失敗を他人に!エッ、先生まであきらめているって本当?」
わが子を良くしたいために欠点指摘型になるお母さん
★「あの時も言ったでしょ!この時も言ったはずよ!なぜ分からないの」
→「ア~ヤダヤダ、お母さんの思い出し説教が始まったァ~」
ついつい謙遜のつもりでいう言葉にも気をつけなければいけません。
生長の家総裁・谷口雅宣先生は、御著書『生長の家ってどんな教え?』に物事の光明面を見る日時計主義への「観(かん)の転換」の大切さを教えてくださっています。
これは、人生の失敗を見るのではなくて、成功しているところを見る。悪ではなく善に注目する生き方のことです。それを通じて、この自分の本質が仏であり神の子であるという自覚に近づくのです。さらには自分だけではなくて、他の人もすべての人々が皆、仏であり、神の子であるという”観の転換”を図るのです。そうすることで、この現象世界は「唯心所現」の原理が働いて、善の方向へと表現が進行していくことになります。
(49頁~50頁)この観の転換は、子供を変えるのではなく、親自身が自分や子供の観方を変えるのです。しかし、私達は愛する子供が立派であってほしいと思えば思うほど、どうしても目の前に現れている子供の悪い所に注目して「神の子」の神性を忘れてしまうことがあります。それを信じ続けるには、日々、神想観(生長の家の瞑想法)の中で子供の神の子の実相(ほんとのすがた)を心の目でじっとみつめ続け、子供の美点を見出して誉め讃え、少しでもその子の中で進歩があれば、自信を持たせる言葉をどんどん使って表現することです。すると、その子の「神の子」のイメージが親の心の中にも、子供の心の中にもインプットされて、「私には(子供)、素晴らしい力がある!できる!!」という信念ができます。そのような心の基盤が出来ると、明るく積極的な方向に心が向かっていきますから、どんな厳しい状態も乗り越えて力を発揮して進んでいくことができます。
人生の目的は神性・仏性の表現です
生長の家総裁・谷口雅宣先生は『生長の家ってどんな教え?』の中で、更に人生の目的を次のように分かり易くお教え下さっております。
「人間が何のために生まれてきたか」といえば、それは我々の本質である「神の子」あるいは「仏」と言われている徳性を表現するためです。(中略)人生は、表現芸術と同じように、時間と空間を必要とする表現の過程(プロセス)なんです。ですから「人間は何のために生まれてきたか」といえば、「実相を表現するためである」と言えます。
(159頁~161頁)
生長の家では、人間は肉体そのものではなく、その肉体の主人公であり、肉体がなくなっても、どこまでも生き続けるいのちそのものであると説いています。
ですから、肉体の小ささや、手足が不自由だなどということにこだわってはいけません。私たちは、「神様から与えられた神のいのちを生きる、無限に生長する神の子」です。お母さん自身がそのことを心の中にしっかりと認めることが大切です。そうでないと、目に見えている状態にひっかかって、それが本当の姿だと錯覚して、欠点ばかりを認めてしまうことになりかねません。「この子には無理だ、出来ない子だ」と思いながら「素晴らしいね」と誉めてみたところで、素晴らしさは現れてはきません。また失敗したように見えるときも、無駄なことは何一つありません。その素晴らしさは、一回の人生では表現し尽くせるものではなく、そのひとつひとつが善に向かっていく大切な経験であり、プロセスです。私たち親は、完全で素晴らしい「神の子」のいのちに感謝して、子供の興味のあることや好きなことをコトバ(表情・発生音・思念)の力で、ほめて認めて「こんなことができたね」「あんなこともできたね」と応援していくことが大きな役目ですね。
●子育ての中の「食」の大切さを伝える
「季節の行事食を楽しむ」
実りの秋を迎えます。現代では、スーパーには一年中、ありとあらゆる食べ物があふれ、人間の生活が自然とともにあることを忘れてしまいがちですが、
生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は『平和のレシピ』に、このようにお書きくださっています。
植物だけでなく、自然界は獣も昆虫もあらゆるものが、太陽と地球の動きと呼応して生きている。人間はどうかといえば、一見して自然の営みとは無関係に生きているようだが、それは表面的なことで、私たちの命もやはり、自然の大きな営みの中で生かされているのである。(20~21頁)
日本は四季がはっきり分かるせいか、季節ごとに様々な日本独特の文化や古くからの伝統行事があり、それとともに、それぞれ旬の食材を取り入れた華やいだ行事食もあります。昔は、今のように飽食ではありませんでしたから、その季節を待ちわび、美味しいものをいただく喜びは特別のものであったに違いありません。今年の中秋の名月は9月15日ですね。お月見団子を子供と一緒に作って、十五夜の月をながめながら、秋風を感じたり、自然の声に耳を傾けて、大自然から生まれた行事の中で、神・仏に手を合わせて祈った古人の生活にあった感謝の心や、恵みに満ちた世界に生かされている有り難さを感じてみましょう。
生活に潤いが生まれ、子供の心に豊かさをもたらします。
●やってみましょう
『日時計日記』を書きましょう!
当たり前と思っている家族の良いところをどんどんコトバに出して誉めましょう。
地球上70億の人類の中で、家族という太い「縁」で結ばれた事、それは決して当たり前ではなく、魂の親和の法則による奇跡です!今日から家族の良いとこ探しをして、和顔・愛語・讃嘆のコトバを出して、『日時計日記』にいっぱい讃嘆の言葉を書きましょう。
さて、今月の普及誌「白鳩No.78」も大変参考になりますので、併せてごらんください。また、全国で開催されています生長の家の「母親教室」へのご参加を心よりお待ちしています。今月の「いのちの環No.78」には、“肉食を止めた理由”の特集記事が掲載されています。併せて是非、ご覧ください。