一月のテーマ ○運のよい子の育て方
○運命ってあるの?
★テキスト
谷口雅宣先生著
『太陽はいつも輝いている』『日時計主義とは何か?』
新年あけましておめでとうございます。
除夜の鐘の音を聞きながら、初詣に出かける支度をしながら、元日の朝を迎え、皆様はどんな想いになられたでしょう?
「火山の爆発もなく、災害のない良い年に」「今年こそ健康で良い年に」と新年の抱負は誰もが
「○○の良い年」、運の良い年を願うのではないでしょうか?
平成28年度版〝ひかりの言葉〟(日時計主義の言葉の日めくりカレンダー)の1月1日は、
生長の家総裁・谷口雅宣先生のお言葉、〝神が創造した世界には善のみがある〟という、力強い光のメッセージで始まっています。
そして、新年一月のテーマは、「運の良い子の育て方・運命ってあるの?」です。年の始めに相応しい、良い運命をつくる鍵を学んで、より一層良い年にして頂きたいと思います。
運命を支配するものは何でしょう?
私達は誰でも、自分の幸運を望んで生きています。
また、子を持つ親になった時、わが子の幸運を願わない人はいません。生長の家では、「人間は本来、完全で円満な神の子である」そして、「神が創造された本当の世界(実相)には善のみがある」と、説かれています。
ところが、私たちの五感(目・耳・鼻・口・皮膚)で感じる現象(あらわれ)の世界には、喜びや幸せばかりでなく、様々なトラブルや不幸な出来事があるように思います。
1日のひかりの言葉には、生長の家総裁・谷口雅宣先生の次のような御文章が添えられています。
私たちは、人間の心によって作り出される現実世界の様々な悪現象を目の前にしても、(中略)悪現象の”奥”に光る善性や、悪現象の”背後”に隠れる善意を認め、それを引き出す方策を思いつき、状況を改善することができるのである。(谷口雅宣先生著『太陽はいつも輝いている』29頁)
「心によって作り出される現実世界」は、コトバによって作り出されます。コトバには、身(行いや表情)・口(発声音)・意(心の想い)があり、この習慣化したコトバが業となって人生や運命を形成していきます。ですから、人生や環境は動かしがたいもの、もう決まっているからしかたがないというようなものではなく、私たちの「心」に現実を作り出す力があるのですから、私たちはこれからいくらでも良い現実世界を作りだすことができる運命の主人公です。
たとえ悪いと思うことが目の前にあっても、心の基盤に「人間は神の子であり、神様の創造された世界は善のみがある」という信仰をもつことによって、目の前のことを感謝してうけとめ、そこから学び、心を明るい方向に振り向け、対処していくことができます。
人間本来神の子を信じる
「貴女のお子さんは、貴女が作ったのですか?」こうお尋ねしたら「何を馬鹿な事を!」「私の子ですもの当然でしょ」と、叱られてしまいそうですね。
でも10ヶ月あまり自分の身体の中で育つ我が子について、母親は、どれほどのことを知っているでしょう?授かる日時や誕生日、男女の別、顔立ち、性格は、血液型は・・・etc
お料理でも編み物でも自分が「物」を作る時、これほど内容も結果も分からずに作る事があるでしょうか?我が子の誕生という母として最大の役目を果たす時、私たちは生命の神秘に触れ、先祖からの生命の繋がりへの感謝を知ります。
我が子を、人間が作った肉体人間から、神さまからの授かりもの「神の子」へと見方が変わた時、子育てにおいても、子供の悪いところを認めて「ここがダメ!あそこがダメ!だからおまえはダメなんだ!」とダメなところを見て心をみだすことなく、「あなたは、素晴らしい神の子だから、こうすればもっと素晴らしくなるよ」というふうに必ず善くなるという強い信念で子供を導き育てることができるのですね。
日時計主義で運の良い子育てを!
ところで昨年は、世界的にはテロによる死の恐怖、異常気象の災害、国内では、度重なる火山の噴火、「おれおれ詐欺」で増え続ける被害、家族間の事件の急激な増加等、暗いニュースばかりがネット社会を覆いました。
生長の家総裁谷口雅宣先生は、御著書の『日時計主義とは何か?』のはしがきで、次のようにお示し下さっております。
人は「死ぬ」だけでなく「生まれる」のである。人は「殺す」だけでなく「生かし合い」「助け合う」のである。人は「だまし」や「裏切り」ばかりするのではなく、「正直」を貫き、また「仲直り」もするのである。「奪う」人が一人いれば、「与える」人は十人も、百人もいる。「憎む」人が一人いれば、「愛する」人は十人も、百人もいる。「嫉妬する」人が一人いても、大多数は「祝福する」のである。(中略)教育の基本は「愛」と「信頼」と「明るさ」であるのに、「憎しみ」と「疑惑」と「暗黒」の情報が子供たちの環境を覆っていては、教育改革など絵空事である。(3頁~4頁)
このマイナス思想に満ちた社会で、運の良い子を育てるために、私たち母親達はどうすればよいでしょうか?
生長の家総裁・谷口雅宣先生は、『日時計主義とは何か?』にまた、次のようにお説き下さっております。
まず、子供たちに一番近い親世代の人間が、人生と社会の「真実なるもの」「善なるもの」「美しいもの」を認め、讃美することから始めるべきである。親が人生に喜びを見出さずに、子が幸福を感じることなどできるはずがない。(4頁)
私達は意識をしていないと、周りの出来事やニュースに振り回され、消極的なことばかり考えてしまいますね。実際には、一回しか起こったことのないようなことでも、繰り返し報道されることで、世の中には悪いことばかりが起こっているような錯覚をおこしてしまいます。そのようなことにまどわされないことが大切ですし、見出せば世界は、素晴らしいことで満ちています。
日々の、ものの観方、受け取り方、思い方がその人の心的傾向となり、それは自分ばかりではなく、親のものの考え方や言葉や表情、家庭の雰囲気が、子供の心的傾向を左右し、子供の運命にも大きな影響を与えます。「主人が暗い性格なので」「母が心配性で」「担任の先生がマイナス思考」と、マイナスのことを数えあげればきりがありません。
子育ての中では、お母さん自身が世の中の明るい面、楽しい面、素晴らしい面に注目して、常に感謝と真心で生きる姿を見せていくことが大切ですね。
日時計主義に必要な心
ですが、感情をコントロールしたり、実際に自分の心の習慣を変えるには、やはり心の訓練が必要です。その一つに生長の家では、神想観という瞑想法があります。朝目覚めた瞬間に、まだ現実世界に左右されない意識が目覚めていないような時間に、あなたと家族の善なるすがたをありありとイメージをして、感謝するのです。心を光明のイメージで満たすことは、「類をもって集まってくる」という強力な心の法則によって、私たちの心が目に見えている世界の奥に、ほんとにある光明・円満・完全な相を見出す契機となります。(谷口清超先生著『神想観はすばらしい』をご参考ください)もう一つに「よいこと」のみを記し、それを心に強く印象づける『日時計日記』があります。書き続けることによって、私達の周りには「善が満ちている」「この子には、素晴らしいところがいっぱいある」ということを実感することができるようになります。
また、自然の中に身を置くと、この大いなる自然の営みの中にも、感動と喜びは満ちています。特別な所に出かけなくても「朝の太陽の光は嬉しいね!」「お星さまがきれいね!」など目に映るすべてのものに喜びを発見し、感謝を表現する家庭で育つ子どもは心が明るく、穏やかで「自分は運がいい!」と自信に満ちた子供が育つに違いありません。
○わが子は神の子、完全円満、無限の可能性に満ちていると信じましょう
○どんな時も、何があっても「あなたは神の子運の良い子」を口癖に!
○子供の長所を探して見つけて、具体的に誉めましょう
○「いのり」は命の宣言です。「○ちゃんは今日からあらゆる点で一層良くなる」と、
朝起きた時、夜眠る時に宣言しましょう
○過去の失敗やマイナスは全て勉強 、良い経験であり 人生の財産です
このようにプラスのコトバ(身・口・意)で表現し、『日時計日記』を活用して、明るい心で豊かな一日一日を創造し、さらに幸運な一年を過ごされますことをお祈りいたします。
★今月のやってみましょう
1日1回以上、必ず子どもをほめましょう
善い子だからほめるということではなく、「神の子」ですからどうあっても善い子です。あたり前と思うことでも探し出してでも、必ずその子の中に良いところがあります。それを見つけてすかさずほめます。「欠点ならすぐ言えるのですが、ほめるのって難しい」とはじめは思うかもしれませんが、見つける訓練をしていくと良いところを観るのが上手になります。
地球にやさしい電力を選びましょう
子ども達の幸運な未来は、地球生命とともにあります。生命を産み育てる私たち母親だからこそ意識を地球生命にまで拡大して生活することで、地球環境の保全に貢献できます。
2016年4月から電力販売の全面自由化が始まり、私達の家庭で使う電力も自由に選択できる時代に入りました。日本が原子力発電に依存せず、火力発電を減らして地球温暖化の抑制に貢献していくためには、日本の多くの家庭が自然エネルギー(太陽光、水力、風力、地熱)で発電された電力を積極的に採用していく必要があります。
皆様のご家庭でも検討してみてはいかがでしょうか。
今年も『日時計日記』の巻末にある「生活の記録コーナー」を活用してエコ生活を心がけましょう。
さて、今月の普及誌「白鳩No.70」も大変参考になりますので、併せてご覧ください。また、全国で開催されています生長の家「母親教室」へのご参加を心よりお待ちしています。