当時、高校生の長男は、学校へも行かず、非行仲間とバイクに乗って遊んでいました。あと一日欠席すると退学、という事態になり、主人は、教育関係の仕事をしていますので、退職を考えるまで追い込まれました。心身ともに疲れ切っていた私を救ってくれたのは、青年会時代にしていた生長の家の信仰でした。息子は私たち夫婦の魂を磨いてくれる※観世音菩薩だった!「生まれてきてくれてありがとう」と感謝できるようになり、真理を学んでいくうちに、無事高校を卒業し大学にも入学できました。
◆以前の私だったら
自宅で母親教室を開き、私が真理を学ぶほどに息子は変わっていきました。「バイクはもういい」と、大学に行きながらアルバイトもするようになった息子の姿を見ながら、我が家はとても明るくなりました。同級生が就職活動を始めるころ、一向にその気配がない息子を、以前の私達なら、急かしていただろうと思いますが「大丈夫、神様が一番いいようにして下さる!」と夫婦で見守ることができました。それが大学卒業間近、本当に嘘のような話ですが、新聞にも取り上げられた優良企業の二次募集の試験を受けると、すっと就職が決まったのです。本当に嬉しくて、有り難くてやっぱり護られていると実感しました。
◆素晴らしい神の子!
新人研修から帰ってきた息子が一緒に研修を受けた高卒生を見て「だらだらして、全然なってない!」と言ったんです。主人と思わず顔を見合わせ「それをあんたが言うで!」と思いながらも、そんな息子をとても頼もしく嬉しく思いました。現象がどんなに現れていようと、本質は素晴らしい神の子なんだと改めて心からそう思いました。
今、主人と息子と娘のお弁当を三つ作りながら、元気で仕事に行って食べてくれるあたり前の有り難さに気づかせていただき、なんと有り難いことかと、信仰を伝えてくれた亡き母にどんなに感謝してもしきれません。(徳島、R・Mさん)
※「観世音菩薩」・・・自分自身の内部神性のこと。一般的には「良心」と呼ばれるものに近い。ここでは、息子さんの行動は、自分自身の未熟な部分を息子さんが観じて現している、相手の行動が自分自身に教えを説いていた、と感じられるようになること。