一年の内で、最も寒い季節となりました。
ここ、“森の中のオフィス”は一昨年10月に開所し、1年4カ月が経ちます。
この度、“森の中のオフィス”が環境建築の分野で権威のある認証、CASBEE(キャスビー・建築環境総合性能評価システム)の「既存」部門で、5段階で最高評価のSランクを取得しました。
CASBEEとは、建築物の環境性能(室内の快適性、省エネなどの建物の効率的運用、自然エネルギーの利用、周囲への環境負荷の低減の度合い)を総合的に評価し、格付けする手法で、平成13年に国土交通省の主導で開発されたシステムです。
今回、生長の家“森の中のオフィス”は竣工後1年以上の運用実績で評価する「既存」の部門で、実際にオフィスとして運用した実績に基づく評価のため、認証の難易度が高くなります。 環境負荷が小さく、品質や性能が優れているほど数値が高くなる環境性能効率(BEE値)は、「既存」部門で過去に都内の大手建築会社の研究施設が取得した7.0点を上回り、最高の7.2点となりました。
“森の中のオフィス”での運用実績は、45%を省エネによって削減し、残りの55%を太陽光や木質バイオマスで発電し、開所以来、年間58万4,007kWhの電力がつくられ、オフィスでの使用電力を差し引いた約26万kWh分は、電力会社を通じて一般の需要に供されました。これによる二酸化炭素排出の削減効果は、マイナス6万750kgであり、“炭素ゼロ”を超えて“炭素マイナス”を実現しているのです。
今回の認証は“自然と共に伸びる運動”の取り組みが着実に進歩していることを環境性能の面から客観的に裏付け、一般の方々にも生長の家で進めている“自然と共に伸びる生き方”を知っていただく契機ともなります。
地球も、山も川も、海も、地球上の全ての生物が、
すべて神の生命において一体であることを、
そしてその地球の中で私たちは生かされていることを
片時も忘れることなく、感謝と喜びをもって、
“自然と共に伸びる運動”を着実に進めてまいりたいと思います。
生長の家白鳩会会長 佐藤香奈美 (平成27年2月4日のメッセージを再掲)