2014.11
★テキスト
『日時計主義とは何か?』 谷口雅宣先生著
『新しいページ』 谷口純子先生著
『幸せはわが家から』 谷口清超先生著
皆様は「日時計」をご存知でしょうか?よく公園の花壇などの中心にある、時計盤の真ん中に、陰を落とす針がある時計です。この日時計は雨降りや曇った日には役に立ちません。太陽が輝く日、明るい時間だけしか役立たない、一見チョット不便な時計です。そんな日時計が、人の集まる公園やテーマパークに必ずあるのは、一体なぜでしょう?
十二月が近づき、心と身体が慌ただしくなる今月は、この「日時計」の持つ素晴らしい意義と、生き生きと輝く心美人になる秘訣=心の美容と健康法を学んで参ります。
私たちは自分自身の運命の支配者です!
生長の家では「心は全ての創り主」と、教えられています。言い換えますと、自分を取り巻く環境も運命も、全ては自身の心が設計する=自分が支配者という事なのです。
生長の家白鳩会総裁 谷口純子先生は御著書『新しいページ』に、次のように書かれております。
私たちの心には創造する力があるので、悪い結果が起こることを心配しすぎると、実際には、心配した通りの悪いことが起こってしまうことがある。だから、「悪いこと」を心に印象づけて心配するよりも、「善いこと」を心に描いて祈る方が建設的で、積極的である。この切り替えは、初めのうちは不自然でぎこちなく、心もとない気さえする。ところが意識的に心のモードの変換を繰り返していると、いつのまにか定着して、切り替えが自然にできるようになってくる。それに、よけいな取り越し苦労から解放されて、心の自由が得られるというおまけもある。(54頁)
暗い不安な思い(マイナス思考)は、暗い出来事を呼び、暗い運命を形成します。明るい前向きな思い(プラス思考)は、明るい出来事を呼び、明るい運命を形成します。これには、「類は類を呼ぶ」=「親和の法則」が働くからです。この法則を知って、心のモードを「暗」から「明」に変換していく生き方が日時計主義です。
でも、置かれた環境が暗く、不安だらけの中で、心をどうやって明るい方面に切り替えることができますか。
そのためには、まず、神様の創造された本当の世界、相(すがた)を知ることが大切なのです。
生長の家では、神様の創造された本当の世界、相(すがた)を「実相」と言います。人は本当の相(すがた)は神の子で、完全円満です。神様の創造された実相世界には、不安も不完全も、不幸も不調和もなく、善一元で、光明一元、ただ、ただ、調和している相なのです。それ以外は現れているように見えても、本来無いのです。
実相のみが、本当に実在(現れたり消えたりするするのではない)することを知る時、その実在にかぎりない喜びと感謝の思いがフツフツとしておきてくるのです。
例え、暗い出来事が起きても、不完全がみえても、本来存在しない、神様は、そのようなものはお造りになっていらっしゃらないと、強く否定し、「これから悪いことがおきるのではない!これは、過去に間違った心の持ち方をしたものが心の法則で、結果として現れているのだ、現れたら、消えていくのである」と消えていくことに、感謝し、明るい気持ちになることです。
また、起きた暗い出来事に心を捉えられていると、その他にもたくさん恵まれていることがどんなに沢山あっても目に入りません。消える姿は消える姿として感謝しつつ、今あるたくさんの恵・喜びに心を転じて、その一つ、一つにお礼を言う気持ちで感謝しましょう。
また、その感謝することを習慣化することが大切です。明るい、感謝に満ちた心の習慣が、心の法則に従って、明るい出来事を呼び、あなたの環境や運命を、ますます、明るい、感謝に満ちたものとしてくれるのです。
お母さんは家庭の輝く太陽です
朝の輝く太陽と晴れ渡った空は、明るい心と元気を与えてくれますが、どんよりとした曇り空や
登校時の雨は、子ども達の出足を鈍らせ、憂鬱な気分にします。お天気一つが、これほど人間の
心を左右するのですから、家庭の太陽である、お母さんの「お天気」が、家族(特にお子さん)に与
える影響はどれほど大きいかお分かりでしょう!
また、「女性の活躍なくして国の発展はない」との政府のかけ声もあって、結婚・出産後も働く女性が非常に増え、保育施設の不足が社会問題化しています。でも、仕事と子育ての両立の中、生き生きと輝き続ける事は、決して簡単ではありません。「心のゆとり」を失って、様々なストレス症候群に悩む女性からの相談が増えています。この「心のゆとり」の一番の源が人生の喜びを見つける事、喜び上手になる事なのです。
生長の家総裁・谷口雅宣先生の御著書『日時計主義とは何か?』の冒頭“はしがき”に、このようなお言葉が載っております。
「人生の喜び」とは、収入の多寡や所有物の多さのことではない。他人と比較などしなくとも、自分の周囲に、そして自分そのものの中に、真実や善や美はあるのである。それを見出すための心の訓練が「日時計主義」である。(4~5頁)
人間はみな顔が違うように、個性も天分も価値観も違います。大きな邸宅に住み、豪華な家具に囲まれた豊かさを喜びの目安にする人もいますし、健康や長寿、仕事の成功に喜びを見出す人もいます。「人生の喜び」は多種多様です。
でも、「特別」な事ではなくても、家族の健康や毎日の食事、元気に登校する子ども達、美しい花が咲き、見て感動する心・・・etcに喜びをいっぱい見出す!こんな喜び上手なお母さんは家族にとって、最高の太陽=日時計ママに違いありませんね。
今月のやってみましょう
○鏡の前で「私は幸せです」と、ニコッとほほえんでみましょう
生長の家では宣言する事は「祈り」であると教えられています。イノリ=生命(イ)宣言(ノリ)なのです。幸福な時の「私は幸せです」の宣言は簡単ですが、悩み・苦しい中での宣言は難しいかもしれません。実相の神の子には、本来悩み・苦しみはありませんから、「神の子の私は幸せです」と、宣言(祈り)できるのです!幸福の先取りをするのです。
嬉しいな!楽しいな!豊かだな!ありがたいな!私は幸せで~す!
口で言うのがチョット苦手という方には「日時計日記」をお勧めします。思い付く限りの善いコトバを、イッパイ書いてみましょう!日時計日記にはフリーに書ける「自由版」や、お子様向けの「こども日時計日記」もございます。心の美容と健康にぜひ御活用下さい。
和顔と愛語と讃嘆を惜しみなく!
家庭の太陽であるお母様が、その輝きで家族を照らす時に、大いに活用出来るのが、和顔・愛語・讃嘆が幸せを呼ぶ三点セットです。
○和顔・・・優しい笑顔=身をもって愛を表現
○愛語・・・豊かな愛情表現=コトバで愛を伝える
○讃嘆・・・褒めたたえる =コトバで神の子を讃える
生長の家前総裁 谷口清超先生は、御著書『幸せはわが家から』で
どんな子供にも、現実的には長所もあれば短所もある。しかもその奥には「神性・仏性」のすばらしい本質(実相)があるのだから、これを言葉や称讃や和顔・愛語で引き出して行かなければならない。ことに兄弟姉妹には「父母から同じように愛されたい」という深い願望があるから、決して学校の成績だけで一方のみをほめ、他方をけなしてはならない。(86頁)
このようにお教え下さっております。母親教室で学ぶ、豊かな愛情表現も、子供の本質的な願いを、正しく知って、公平な表現を心がける事が、とても大切ですね。
親子でクリーンウォーキングを実践しましょう
海水浴シーズンから三ヶ月も経つ、寒々とした寂しい砂浜に、毎月一度必ず来る親子連れがいます。季節はずれのサンタさんのような大きな袋を肩に、砂浜に散乱するゴミや、危険なガラスのかけら等を、きれいに片付けて帰ります。
「ボランテイア団体の方ですか?」「いいえ、夏になると、この近くで海の家をやってます。大好きな海へのほんの恩返しですよ」と、若い茶髪のお父さん。
大自然の海へ感謝の恩返し!ステキですね。皆様も身近な場所で、親子でクリーンウォーキングを楽しんでみませんか?