2015.01
★テキスト
『生長の家ってどんな教え?』 谷口雅宣先生著
『日時計主義とは何か?』
『コトバは生きている』 谷口清超先生著
あけましておめでとうございます。
大晦日の深夜から、元日の朝にかけて、日本中の神社という神社は、初詣の人々で溢れていました。
「今年こそ健康で良い年になりますように」 「受験合格よろしくお願いします」「災害が少ない穏やかな年に」など、祈りの内容は様々でも、新しい年の「幸運」を願う思いは同じです。
今月のテーマは、「運のよい子の育て方 運命ってあるの?」です。皆様もぜひ、年の始めのスタートに相応しい、良い運命をつくる鍵を手にして頂きたいと思います。
“運”を左右するものってあるの? 「あなたは運の強い人ね」とか、「あの人はいつもついてない」というコトバを耳にした事ありませんか?
ノーベル賞の授賞式で、カメラフラッシュを浴びる人、それぞれの分野で、注目され称賛される人達がいます。
一方、事件や事故・災害の報道で不運に見舞われる人々もいます。私達は誰でも、自分の幸運を望んで生きています。増して子を持つ親になった時、わが子の幸運を願わない人はいませんね。
この“運”って、人間にはどうしようもないものなのでしょうか?それとも“運”を左右するものがあるのでしょうか?
心が人生を作ります
生長の家総裁・谷口雅宣先生は、御著書『生長の家ってどんな教え?』の中で、人間の心の仕組み(現在意識と潜在意識)を、とても分かり易く、図解入りで御説明の上、次のように書かれて
おります。
このような複雑な構造をもった潜在意識を含めて、唯、心で表現したところの人生を、私たちは毎日送っているといっていいわけです。決して初めからある「与えられた人生」「動かしがたい人生」ではない。私たちは、刻一刻選択しながら自分の人生を創りつつあるのです。(中略)我々の生き方を選んでいる。「人生の創造者」」なのですから、正しく選べば正しい表現が行われるけれども、そうではない選択をすることが我々の問題になってくる。(45頁~46頁)
「心」と言いましても、心は大きく現在意識と潜在意識で構成されています。
現在意識は心の1割、潜在意識は9割と言われるほど、潜在意識の心に占める割合は大変大き
く、大きいだけに、心に対して、強力な影響力を持っています。
現在意識は自分で今、何を考えているかきちんと把握していますが、潜在意識には、その日常
の現在意識で考えたり、感じたりすること、何気なく言っていることが、取捨選択されることなく、そのまま、蓄積される仕組みになっています。過去に考えたり、感じたりしたことを、当の本人はすっかり忘れてしまっていても、現在意識では忘れてしまっていても、潜在意識の中には、消えることなく、蓄えられているのです。
しかし、何を蓄積したかを、当の本人はすっかり忘れてしまっています。
この潜在意識に蓄積された感情や言葉や想いが人生を否定的に捉えていますと、その影響を強く受けて、現在意識も、何となく暗い考え方に支配されるとともに、そのマイナスの想いが同じ波長の暗いことを呼び寄せてしまうのです。
また、その反対に、潜在意識に蓄積された感情や言葉や想いが明るいコトバに満たされていますと、明るい、順調な人生となります。
その潜在意識は、現在意識がつくっていくのですから、日常生活で、意識して、身の回りに起きる良いこと、感謝すべきこと、恵まれていることを見出し、喜びと感謝の生活を送るようにすることが大切です。
更に、総裁先生は御著書『日時計主義とは何か?』の”はしがき”に、このようにお教え下さっています。
人は「死ぬ」だけでなく「生まれる」のである。人は「殺す」だけでなく「生かし合い」「助け合う」のである。人は「だまし」や「裏切り」ばかりするのではなく、「正直」を貫き、また「仲直り」もするのである。「奪う」人が一人いれば、「与える」人は十人も、百人もいる。「憎む」人が一人いれば、「愛する」人は十人も、百人もいる。「嫉妬する」人が一人いても、大多数は「祝福する」のである。(中略)まず、子供たちに一番近い親世代の人間が、人生と社会の「真実なるもの」「善なるもの」「美しいもの」を認め、讃美することから始めるべきである。(3頁~4頁)
現象(目に見える現実世界)には、善い事も悪い事も起こりますが、わが子の“運”を、よくしたいと願うならば、親はそのどちらに注目する生き方を、すると良いか?を、総裁先生は、明確にお教え下さったのです。
日時計主義で、わが子を取り囲みましょう!
人生と社会の「真実なるもの」=真、「善なるもの」=善、「美しいもの」=美にのみ注目する生き方を、「日時計主義」の生き方と言います。また、生長の家では、「運命の主人公は自分自身=人生も運命もあなた自身が創る」と、お伝えしています。運の良い子を望むなら、親自身が自分のまわりに「真実なるもの」、「善なるもの」、「美しいもの」にのみ注目する生き方を、「日時計主義」の生き方をして、親自身が行動に、発生音に、想いに、明るい感謝に満ちた表現を積極的にしていきますと、その表現することそのものが、日時計主義のコトバでわが子を取り囲むことになるのです。
生長の家前総裁・谷口清超先生は、御著書の『コトバは生きている』で、
このように人は色々な言葉によって“人生”を作り出して行くが、もしその言葉が「過去」のものであり、しかもそこから脱出したいと思うならば、いたずらにその「過去」に引っかかることなく、新しい「今」を生き、未来を創り出して行かなければならない。そのためには、自分こそ人生の“主人公”であって、どのような輝かしい運命でも、明るく良い言葉を使うことによって、作り出す力があるのだということを確信することが大切である。(119頁)
と、お示し下さっております。
このように人は色々な言葉によって“人生”を作りだして行くが、もしその言葉が「過去」のものであ
コップに半分の水が残った時・・・「もう半分しかない」派ですか?「まだ半分ある」派ですか?
同じものを見ても、マイナス思考で感じる=不満足・不安感=不運が寄って来る。
プラス思考で感じる=満足感、安心感=幸運が寄って来る。これを類は類を呼ぶ「親和の法則」と言い、幸運・不運も決まるのです。過ぎ去った過去の失敗やイヤな思い出を、「あの時、もう少し頑張っていれば」「お母さんが心配した通りね」と、何度も印象付けないことです。「失敗も貴重な勉強よ」「あなたは運の良い子」を、新年の口癖にしましょう。
★今月のやってみましょう
1日1回以上、必ず子どもをほめましょう
この場合の”ほめる”は「○ちゃん、いい子だからおつかい行ってきて」とか、「△ちゃんは、とてもおりこうだから、お留守番出来るよね」と、いうように、親の都合でおだてたり、お世辞を言う事とは全く違います。親の立場や都合ではなく、誉める・・心から褒め称えるる時、心の中心に「人間 神の子 完全円満」が、しっかりとある事が、とても大切です。
幼児期・・・「○ちゃん神の子、強い子良い子!」
学童期・・・本人が納得する具体例を挙げて「コンビニのおじちゃん誉めてたよ、よくお使いに来るって」「寒いのに元気で起きてきて、エラ~イ!」
思春期・・・口頭でのほめ言葉より、『日時計日記』を活用しましょう。
”○君、(△さん)は神の子、完全円満 生まれてくれてありがとう!”等、讃嘆の思いを文字に込めて書きましょう!
室温をチェックし、節電を心がけましょう
今年の冬は、厳しい寒さと例年より早い大雪・積雪で、つい暖房も高め設定にしたくなりますね。でも、ここでチョッとお願いです。暖房設備が豊かに行き届いた先進国、暖め過ぎた地球の温暖化は、今、この時も進み続けているのです。毎年のように叫ばれる異常気象!巨大化する台風!・・ストップ出来るのは、私たち一人一人の意識改革しかありません。一枚重ね着で設定温度18度に!電気毛布・電気あんかを湯たんぽに!エッ!少し面倒?でも「めんどうくさいは地球を救う」のです。
新年は、地球と自然と人間の調和する生き方を、考える年にしませんか?