嫁ぎ先に先祖供養の大切さを伝えるには

家族の悩み


嫁ぎ先に先祖供養の大切さを伝えるには

私は先祖を大切にする家庭で育ち、お墓参りに行ったりするのは当たり前でした。しかし婚家の仏壇は手入れされておらず、先祖供養をしたいと思っても、義父は婿養子のためか「血が繋がっていないのに供養する必要はない」と言い、夫も関心がありません。どうしたら供養の大切さを分かってもらえるでしょうか。 (B子・38歳)


回答者:大隈賢治(生長の家本部講師)

 




感謝の気持ちで先祖を供養することは、家族の幸福のためにぜひ必要です。先祖供養を大切にする家庭で育ったあなたは、とても幸せだと思います。

さて、婚家では仏壇の手入れがされておらず、義父から「血が繋がっていないのに供養する必要はない」と言われ、ご主人も無関心ですから、「先祖供養の大切さ」を真正面から話しても、すぐには伝わらないかもしれません。お二人に供養の大切さを分かっていただくには、どうしたら良いかを考えてみましょう。

先祖供養は、形だけ整えれば良いというわけではありません。形を整える以前の先祖への真心と感謝が大切です。その心が先祖への供養となります。

私たちの一番身近な先祖にあたるのが両親です。ですから、義父を一番身近な先祖と思って、日々真心と感謝の思いで接していかれると良いと思います。義父もきっとあなたの真心をお喜びになることでしょう。

Aさんの体験を紹介します。婿養子であるAさんの義父は宗教嫌いで、一度も仏壇に手を合わせたことのない人でした。Aさんは義父に先祖供養をしてもらいたいと思っていましたが、そう思っている間は義父との関係はしっくりいかなかったそうです。

ある時、Aさんは「義父に先祖供養をしてほしい」という思いを捨てて、「自分が義父の分も真心を込めて供養しよう」と思ったそうです。すると驚いたことに、義父がお経を誦げるようになったのです。

以来、朝は妻が、昼は義父が、夜はAさんが仏前でお経を誦げるようになり、義父も「八十八歳までは絶対に元気でいるよ」と日々明るく生活するようになったとのことでした。

あなたの場合も、日々真心と感謝の思いで接するなかで、次第に義父もご主人もあなたの言葉に耳を傾けてくれるようになると思います。

その上で先祖供養の意義をお話しして理解してもらい、形の上でもお祀りしてもらうようにすれば良いと思います。



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