両親とソリが合いません
78歳の父と77歳の母は、持病がありながらも支え合って2人で生きています。1人っ子の私は、なるべく両親に会いに行くようにはしていますが、バツイチでもう結婚する意思がない私に、両親ともうるさいほどに「結婚しろ」と言うのです。真面目に私を育ててくれた両親ですが、昔からソリが合わず、悩んできました。先も長くない両親ですから、少しでも心を通わせたいのですが。(50歳、男性)
回答者:各務洋行(生長の家本部講師)
これまでを振り返って
ご両親に感謝してください。
結婚する気がないのに結婚しろとうるさく言われる、真面目に育ててくれたことは分かっているのにそりが合わない……一人っ子であるあなたへのご両親の過度な期待が、重荷になっているのかもしれませんね。
でも、それは愛情の裏返しであり、あなたもそう感じているのではないかと思います。ご両親に会いに行くなどして、なんとか心を通わせようとしているところに、その気持ちが表れています。
では、ご両親と心を通わせるにはどうしたらいいかということですが、そのためにまず、ご両親からどれだけ愛情をもらってきたか振り返ってみてはいかがでしょうか。
愛情が深いご両親のことですから、幼少時には、遊園地などに連れて行ってくれたことでしょうし、小学校に上がったら、参観日や運動会に来て、あなたを見守ってくれたのではないかと思います。中学、高校のときは進学などに心を砕いてくれ、社会人になってからは、ひたすらあなたの活躍を願ってくれていたことでしょう。
こうして挙げていけば、どれだけ両親から愛をもらっていたのかが思い出されてくると思います。まずそのことに感謝しましょう。何よりも大切なのは、自分を生み、育ててくれたことに感謝することです。
私は生長の家が推奨している『日時計日記』に、ここ10年来毎日、「お父さん、お母さん、私を生んで育ててくださり、ありがとうございます」と書いています。すると両親はもとより周囲の人々、さらには自然への感謝の思いも深まってきました。
あなたもぜひ、『日時計日記』にご両親への感謝の思いを綴ってみてください。続けることで、きっとご両親との仲もよくなるでしょうし、そうなれば新しい出会いも生まれるかもしれません。あなたの幸せを心から祈らせていただきます。