両親が不仲で悩んでいます

家族の悩み


両親が不仲で悩んでいます

両親の仲が最近とても悪くて悩んでいます。朝から二人で喧嘩していることも多く、憂鬱な気持ちで学校に行かなければいけないのがすごく嫌です。母から父の愚痴を聞かされることも多く、そんな母を見るのも辛いし、愚痴を言われている父の方もなんだか可哀想な気持ちになります。以前のように、仲の良い二人に戻って欲しいと思うのですが、どうしたらいいでしょうか?(15歳、男性)


回答者:多久 剛(生長の家本部講師補)

 


仲の良い、本来のご両親の姿に心を向けてみましょう


実相と現象


あなたがご両親の板挟みになり、辛い気持ちを抱えていることはよく分かりました。そのような状況であっても、仲の良い両親に戻ってほしいと願うあなたは、心優しい方だと思います。

私も学生時代に、両親が不仲で頭を悩ませていたことがありました。両親の仲を取り持つために、愚痴を聞いたり、双方の気持ちを代弁してあげたりと、いろんな努力をしましたが、結局うまくいきませんでした。しかし、生長の家の教えに触れたことによって状況が一変し、今では仲の良い両親となっています。

生長の家では、「神は完全であり、神が創造した実相世界には、善のみがある」と説いています。また、神様はすでに実相世界で完全なものを創っており、私たち人間が心でつくる現象世界は、その完全性を表現するための〝舞台〟であると説いています。

この実相と現象の違いについて、満月を例にして説明します。満月の夜に、湖に舟を浮かべて乗っていると想像して下さい。湖面を見ると、波に揺れてグチャグチャに乱れた満月が映っていますが、見上げれば、本物の満月が煌々と照っています。

つまり、湖面の満月(現象)がいくら乱れて見えていても、それは仮の姿であり、綺麗に輝く満月(実相)こそが本当であるということです。それと同じように、仲が良いのがご両親の本当の姿であって、不仲のように見えているのは、一時的にそう現れているだけに過ぎません。

神想観に取り組んでみる

このことを頭だけで理解しようとするのではなく、心から深く信じるために、生長の家独得の座禅的瞑想法である神想観の実修をお勧めします。神想観の特徴は、神様の生命が自分の生命であることを自覚し、神様の創られた大調和の世界が本当の世界であることに、意識を向けて祈ることにあります。

神想観を修得するためには、ある一定時間を確保して継続して行うことが大切です。その時間が確保できるように生活を見つめ直し、仲の良い両親の姿を心に思い浮かべながら、神想観に取り組んでみましょう。

このような生活を続けていくと、あなた自身の心も明るい方向へと向いていき、ご両親への感謝が自然と湧いてきます。そんな心境になったら、感謝の言葉をそのままご両親に伝えてみてください。ご両親との関係が、必ず良い方向へと変わっていきます。あなたがますます幸福になることを、お祈りしています。

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