
2017.07.19夏野菜のココがわからない!を解決しよう!
こんにちは、オーガニック菜園部の源明子です。
先日オーガニック菜園部事務局主催で、地元の有機農家の畑山さんをお招きして、『夏野菜のココがわからない!を解決しよう!』と題して、初心者向けの菜園講座を開催しました。
畑山さんの講座も回を重ねること4回目、今回は夏野菜の「生育のポイント」と「お世話の実際」について教わりました。
写真:SNIオーガニック菜園部 『夏野菜のココがわからない!を解決しよう!』
◇参加者のほとんどが菜園作りの初心者
職場が山梨県北杜市に越してこの10月で4年となり、今回の参加者の多くがこちらに来てから有機栽培の野菜づくりに挑戦しています。実際にわたしも去年初めて、ベランダのプランターと二畳分の小さな貸し菜園で、野菜作りを始めました。これまでは、自称ブラウンハンド(グリーンハンドの真逆)の持ち主で、多肉植物すら枯らす腕前だったので(笑っ)、まさか野菜作りに挑戦することになるとは思っていませんでした。そんな私でも、プランター等、小さな規模で行う野菜づくりは、思っていたほど難しいことではなく、自然のPOWERをお借りしてお野菜を収穫することができ、さまざまな感動を得ています。ほんと、はじめて良かったなって思っています♪
写真:ベランダーのプランター菜園①
写真:二畳分の小さな貸し菜園②
写真:ベランダのプランター菜園②
◇野菜をつくりはじめてでてくるはてな?
まずはできるところから、そして失敗ありきの気楽な気持ちで始めるのが良いと思います。だからわたしは、まずは種ではなく苗を買って植えました。植えたばかりはお水やりをちゃんとすれば、場所や土の状態にもよりますが、あとはほったらかしでもけっこう育つようです。(笑っ)わたしはいざはじめると意外にはまり水やり、草取りをまめにするほうでしたが。。。(笑っ)育てはじめ、最初にでてきた疑問は、「いつ収穫する?」。意外にタイミングがわからないということに気づきました。そこで今回の講座では、野菜をつくりはじめてでてくる疑問に畑山さんに答えていただきました。YAY!!!
写真:今年挑戦した夏野菜の苗
◇なるほど、なるほど、なるほどね~♪
生育のポイントのひとつで、植物の成長には2種類あり、葉や茎、根っこの成長のことを『栄養成長』と言い、その成長には窒素分、カリ分が必要になる。また、花や実の成長のことを『生殖成長』と言い、その成長にはリン酸分が必要になる。だから、どちらを成長させたいかで、必要な栄養分が違うということを知りました。さらに、葉や茎や根っこを充分に成長させる前に、『生殖成長』が進んでしまうと、全体が大きくならないので実が少なくなり、かといって、『栄養成長』ばかり進むと実がつきにくくなる。両方のバランスをキープすることが収穫量増のコツだそうです。なるほど、なるほど、なるほどね~♪。。。と納得しました。
◇畑診断タイム!!
ひととおり講義を聞き終わり、今度は実際に畑に出て畑山さんの畑診断です。現場で私たちの質問にも答えてくださいました。ブロッコリーやじゃがいもの収穫のタイミング、ネット上でいろいろな情報があるのですが、畑で実際の野菜をみながら教えてもらうとすっと頭に入ります。わたしの畑では2種類のミニトマトと1種類の大玉トマト、きゅうりにパプリカ、落花生を育てています。苗を植えてから唯一やっているのは、トマトの芽かき。あとは気にはなっていたのですが、何をすれば良いのかわからず何もせず伸ばし放題。(笑っ)今回教えていただいたのは、『整枝』。不要な枝を切って減らさないと、全体が大きくなり葉や茎が茂り、いっきに花が咲いていっきに実がついてしまい、作物の体力の消耗が激しく、寿命が早々に尽きてしまうとのこと。わたしのパプリカが良い例で、パプリカは下の方に窮屈そうに固まって実がなっていたので、まだ熟しておらず緑のピーマンのような状態ですが、それを採ってしまうことで、全体を大きくしながら今後も実がつくように手をいれてみました。またトマトは連作しないほうが良いことを現場で知って、ひゃあー、もっと植える場所と本数を考えるべきだったと反省もしました。このように失敗しながらも楽しく学んでおります。
写真:畑山さんによる畑の診断中!
写真:苗の成長のため、摘果(間引)したパプリカ
◇畑山農場の畑山貴宏さん♪
今回ご指導をいただいた畑山さんは地元の有機野菜の生産者さんです。また、野菜作りに関する講演会やワークショップも行っておられます。こちらに越してきてから、わたくしも個人的に、畑山さんのワークショップに参加したり、畑のお手伝いをさせていただいたりと、よくしていただいています。経験も豊かでとても信頼できるすばらしい方です。
畑山農場さんのリンクはコチラ↓
http://www.ac.auone-net.jp/~hatayama/
写真:講演中の畑山さん
◇安心安全な有機の野菜づくりはいちばんの地産地消!
有機の野菜づくりは安心安全、そしていちばんの地産地消で環境にも良く、育てる過程で新しい感動や癒やしがあり、収穫時には格別な喜び、さらにとれた野菜をほかの人とシェアすることで、喜びも分かち合えます。また地域や社会で、野菜作りのネットワークも拡がり、新たな人との交流や繋がりがうまれます。このほんわかあたたかいつながり、家庭菜園のある暮らし、これからの時代に必要なライフスタイルのひとつになるのではないでしょうか?これからもマイペースで野菜づくりを楽しんで参ります。
Akiko Minamoto