
2019.07.18地球にやさしいたわしを作ろう!~ヘチマプロジェクト
こんにちは、SNIオーガニック菜園部事務局の水島です。
先日、ヘチマの植え付けをする小さなイベントをしました。
オーガニック菜園部で借りている共同菜園の一角を耕し、ヘチマを育てます。
最終的にはヘチマ料理を楽しむとともに、地球にやさしいたわしを作る予定。
ただ植え付けるだけではなくて、今回はSNIクラフト倶楽部と協力して、農業資材を自然素材でまかなおうという取り組みです。
◇深刻な環境汚染をもたらすプラごみ
この欄でも、プラスチックの問題は何度か書いたことがあります。
プラスチックごみは年間800万トンが海に流出しているとされ、深刻な環境汚染をもたらしています。また微少なプラスチックであるマイクロプラスチックは、洗濯の際に衣類などから流れ出すなどして、世界の海洋を汚染しているとみられています。
台所に必須の食器洗いも、スポンジの多くが合成繊維=繊維状のプラスチックで、下水を通じて海に流れ込みます。マイクロプラスチックは食物連鎖によって、最終的には人体に取り込まれると指摘されています。
そんなわけで、合成繊維に含まれるアクリルたわしやマイクロファイバーを避け、天然素材に切り替えようと私たちも考え、行動しています。
◇棚も手作り
綿や麻でスポンジの代わりになるものを作るという手もありますが、今回はヘチマを育ててたわしにしてしまおうというプロジェクト。
支柱も石油製品を避け、地元の方から分けていただいた竹で手作りします。
職人級の同僚の指示で、竹を切り、格子状に組み、紐で結んで、杭と共に建て、つるが伝う棚ができました。
十数人の参加者がいたとはいえ、2時間で立派な棚ができたのは、ひとえに職人級の同僚の的確な指示のおかげ。その後、うねを整え、菜園部長が種から育てていたヘチマの苗を植え付けました。
「脱プラスチック」のうねりは起きているけれど、まだまだ大量のプラスチックが使い捨てになっている光景も見かけます。
そんなとき、自分が暮らしを小さく変化させたところで、何か変わるのだろうか、と思いそうになることもありますが・・・。きっと、正しい心で行動を積み重ねていくことで世界は変わるはず。
仲間とのヘチマの植え付けも棚作りも、とても楽しい時間でした。そして、良いことをしようとするとき、心の深い部分で喜べる自分がいます。
楽しみながら、地球にやさしい生活を!
ヘチマの成長ぶりは、また後日、報告します。
(SNIオーガニック菜園部事務局 水島育子)