
2018.07.16脱プラスチックを目指して
脱プラスチックを目指して
こんにちは、SNIオーガニック菜園部事務局の水島です。
西日本豪雨で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被災された方々が一刻も早く、穏やかな生活を取り戻されますよう祈念いたします。
今回のような自然災害は、地球温暖化とそれに伴う気候変動に関係すると考える私たちは、それらを招いているライフスタイルを変えるために、さらに行動していきたいと思います。
さて、今日は農業資材の話題です。
◇さて有機栽培!で、プラスチック資材?
さて菜園を始めるぞ、というときに、ホームセンターに行って資材を買う。それはプラスチック製の支柱だったりプランターだったり。そのことにずっと違和感がありました。
私たちは化石燃料に由来する農薬や化学肥料を使わない選択を勧めていますが、それで石油由来の資材を新しく買うというのは?
使ってはいけない、というつもりはないのですが、世界は「脱プラスチック」の流れにあります。それを認識した選択が必要だと思うのです。
◇世界はすでに
欧州連合(EU)は2018年5月、ストローなどに使い捨てプラスチックを禁じる規制案を加盟国に示しました。それに先立つ昨年、世界のプラスチックごみを受け入れ、処理してきた中国が、国内の環境問題に配慮し、輸入を禁じています。フランスではプラスチック製の使い捨て容器や食器を禁止する法律ができて、2020年から施行されます。
理由は大きく、環境と資源の2つです。
東京農工大の高田秀重教授によれば、世界では1年間に*3億トンのプラスチックが生産されているとされ、これは石油産出量の8%に相当します。またプラスチックのうち、特に容器や包装などの使い捨てプラスチックは、投棄されたり、処理の過程で風に飛ばされたりして、最終的に1年間に約800万トンが海に流れ込んでいると推定されるということ。できるだけプラスチックを避ける、というのが世界の流れです。
◇代わりに何を?
さて、家庭菜園ではどんな形でプラスチック製品をできるだけ避ける選択ができるでしょうか。草マルチ、竹の支柱、竹プランター。
いろいろなアイディアがありそうです。
決してプラスチックを使ってはいけない!ということではなく、私も今あるものは大切に使おうと思っています。
菜園活動に足りないものがあったらホームセンターへすぐ走る、という行動の前に、少し考えて選択ができれば、と思います。
今年は人から譲り受けた竹の支柱をきゅうりに使っています。
なんだかこの方がしっくりくる、とますます畑が愛しく思えています。
*http://pelletwatch.jp/micro/(2018年7月12日アクセス)
参考 http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/053000010/053000001/(2018年7月12日アクセス)
http://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-201609_08.pdf(2018年7月12日アクセス)
写真説明;人から譲り受けた竹の支柱と使わなくなったネットを活用
(SNIオーガニック菜園部事務局 水島育子)