
2018.03.14すべてのいのちがハッピーな選択を!
こんにちは、SNIオーガニック菜園部事務局の水島です。
今日はホワイトデーですが、1ヶ月前のバレンタインデーのこと。
私たち菜園部はFacebook上でバレンタインに向けた非公開の
イベント「バレンタインに贈るチョコに代わる愛2018」を行いました。
◇地球と人に優しいバレンタインを
これは「チョコレート、ココアは不使用」という“縛り”の下に、手作りの食べ物をバレンタインに贈ろう!それをFacebook上で紹介し合おう!というイベントです。
バレンタインデーは元は宗教に由来する行事だったようですが、日本では製菓会社の宣伝によって“バレンタイン=チョコ”という図式が作られました。1月下旬頃から、デパートやスーパーマーケットなどでは高級チョコレートから、“義理チョコ”“友チョコ”“自分チョコ”と呼ばれるさまざまなバリエーションのプレゼントが店頭に並びます。
しかし、チョコレートの原材料のカカオは、もれなく外国産。コートジボワールやガーナなどから運ばれてくるのに大量のCO2を排出する「*フードマイレージの高い食品」の一つです。しかも児童労働の問題をはらんでいるとされます。愛や感謝を伝える日として、バレンタインデー自体は否定しません。でも、私たちは地球環境と人に優しい*エシカルな選択を進める立場から、チョコレートではないバレンタインを提案したいと思いました。
☆お豆腐ケーキ☆ |
☆国産くるみクッキー☆ |
◇マイナスの「習慣性」を打ち破る
Facebookイベントでは、ほかに可能な範囲で、オーガニックや地産地消にも配慮しましょう、と呼びかけ、さまざまな投稿をいただきました。マルメロゼリー、野菜入りの蒸しケーキ、全粒粉と大豆のビスコッティ、きな粉のケーキ等々。地元の干し柿や酒粕、大豆などを使ったお菓子も多くありました。「チョコレートやココアなし」と縛りをつけることで、逆に地元の食材を見直すきっかけになります。
バレンタインにチョコレートを贈る、食べるというのは、前述のように古きよき伝統ではなく、消費を喚起しようとする戦略の上に、人々が長い間に作ってきた、そして自分自身が作ってきた「習慣性」に過ぎません。
この「習慣性」は、自覚なくいろいろな行動を引き起こしています。そして多くの人の「習慣性」が、大きくは人権を無視した労働に結果的に荷担したり、環境問題につながったりしているのです。
マイナスの「習慣性」を打ち破り、多くの人や地球環境や…あらゆるものがハッピーになる日々の選択を私たちはお勧めしていきたいと思います。
☆国産レモンのジンジャーマフィン☆ |
☆ そば粉のガレット☆ |
(SNIオーガニック菜園部事務局 水島育子)
*フードマイレージ;食品の産地から消費地までの輸送距離と輸送量を掛け合わせたもの。食料の輸送に伴い排出される二酸化炭素が地球環境にどれくらい負荷を与えるかを把握することが目的。
*エシカル 直訳は「倫理的な」。ここでは地球環境やほかの国の人々、植物や生物などすべてのものを、できるだけ傷つけない選択という意味。