新教化部会館の建設に向けて 福島教区で地鎮祭を開催

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2019.05.01

太陽光発電と蓄電池で電力の自給自足を実現するオフグリッド・システムを初めて採用 

工事の安全を祈って玉串を献げる川上忠志郎・福島教区教化部長

去る3月30日、生長の家福島県教化部会館建設地(福島県郡山市)での本格的な造成工事に先立ち、地鎮祭が執り行われました。

同日は、清めの小雨がしっとりと土地をうるおし、身の引き締まるような寒さ。 地鎮祭には、生長の家国際本部から磯部和男・生長の家理事長、渡辺浩行・参議、山岡睦治・参議、施主である福島県教化部からは川上忠志郎・教化部長をはじめ、白鳩会、相愛会の教区連合会長など教化部の評議員、白・相の連合会副会長、教化部職員が参列。その他、施工を担当する八光建設株式会社などの関係者を含め、合計34人が参列しました。

午前10時、祭式は、地元の日枝(ひえ)神社の宮司の先導で始まり、厳かな雰囲気の中、修祓(しゅばつ)、降神の儀、献饌(けんせん)、祝詞奏上(のりとそうじょう)、四方祓(しほうはらい)の儀と進みました。 続いて、円錐形の盛り土に鎌・鍬・鋤を入れる地鎮の儀。始めにCM(*)(コンストラクション・マネジメント)会社の明豊ファシリティワークス理事が鎌を、続いて川上教化部長が鍬を、最後に八光建設社長が鋤を入れ、それぞれ「エイ、エイ、エイ」と3度にわたり掛け声を掛けました。 その後、宮司が玉串を奉奠(ほうてん)。次いで、磯部理事長、川上教化部長が玉串を奉奠した後、CM、建設会社の各代表が玉串を奉奠し、参列者は各代表と共に列拝して、工事の安全を祈念しました。 祭式は、撤饌(てっせん)、昇神の儀と進み、参列者全員による御神酒拝戴(おみきはいたい)をもって、滞りなく閉式しました。

初めてのオフグリッド教化部

同教化部旧会館は、2011年3月11日の東日本大震災で被災し、解体を余儀なくされました。その後も、放射能による汚染の影響等により、新会館建設の候補地選びは難航。仮事務所での教化活動を強いられましたが、たび重なる検討と視察、そして信徒の切なる祈りの結果、2017年5月、自然豊かな同市郊外に建設地の購入が実現したものです。 敷地面積は10056.81㎡(約3042坪)。元は企業が倉庫を建設する目的で確保していた空き地だったため、建設に伴う森林伐採等の必要はなく、今後は広範囲で落葉広葉樹を中心とした植栽が計画されています。

新会館の最大の特徴となるのは、電力会社から独立したオフグリッド・システム。屋根上に40kWの太陽光発電装置を設置し、余剰電力を総容量684kWhのリチウムイオン蓄電池に充電することにより、電力会社からの供給を受けず、電力の自給自足を実現します。 また、構造材は地元の郡山産材を用い、建物は自然換気と昼光が活かせるデザインとするなど、さまざまな環境配慮の設計がなされています。

竣工は、今年11月末の予定。 川上教化部長は「原発事故の影響もあって新会館建設地の決定まで6年間を要し、その後も建設基本計画と基本設計の立案と国際本部の承認に2年間を要しました。苦労に苦労を重ねた教化部建設がようやく始まり、感無量です」と語っています。

* 発注者の代行者または補助者として、工事に関する各種マネジメント業務を行う業種

新教化部会館の完成予想図
敷地の配置図(予定)。緑色の部分は畑など、黄色の部分は太陽光パネル
新会館の平面図(予定)