福島県で大規模ソーラー発電所を稼働 震災復興への支援と脱原発への前進を期して

ニュースリリース

2016.01.12

*被災地・福島に大規模ソーラー発電所を建設

宗教法人「生長の家」(国際本部:山梨県北杜市)は、2015年12月1日、福島県西郷村に「生長の家福島・西郷ソーラー発電所」を完成させ、同月24日に発電を開始しました。
今回の発電設備の出力は771.12kWで、想定年間発電量は79万4636キロワット時となり、一般家庭の約220世帯の年間使用電力量に相当します。
同ソーラー発電所の出力は、1メガワットに満たないものの、東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故により、多大な被害を受けた同県の震災復興支援脱原発の実現を目指して設置したものです。 


福島県西郷村に設置した生長の家福島・西郷ソーラー発電所

◆設備概要
名称:生長の家福島・西郷ソーラー発電所
設置場所:福島県西白河郡西郷村大字小田倉馬場坂427-1、427-2
敷地面積:39,692平方メートル(12,006.83坪)
設置機器:太陽光発電システム
設置容量:771.12kW(太陽光パネル255W×3,024枚)
予想年間発電量:約79万4636kWh
予想年間CO2削減効果:約373.5t
工事着工日 :2015年7月30日
発電開始:2015年12月24日
◆専用ウェブサイト:
http://www.jp.seicho-no-ie.org/naturalpower/

*生長の家2基目の大規模ソーラー発電所として

今回の「生長の家福島・西郷ソーラー発電所」は、生長の家としては2基目となります。1基目は、昨年3月、稼働を開始した「生長の家京都・城陽メガソーラー発電所」(発電出力1704.5kW。想定年間発電量約183万4千kWh、年間約960トンのCO2削減)です。
当教団では、地球温暖化に伴う異常気象による災害が頻発し、人間だけでなく多くの動植物の生存が脅かされる事態となっていること、また、日本では、経済優先の政策のもと原子力発電と化石エネルギーへの依存を継続させようという強い動きがあることから、メガソーラーの建設などにより、自然エネルギー利用を拡大することで、地球温暖化の要因となる二酸化炭素の排出を削減し、「地球温暖化の抑制」と「脱原発」との実現に貢献をしてまいりたいと考えて行動を起こしています。
当初、原発事故で多大な被害を受けた福島県に第1基目の大規模ソーラー発電所を建設する計画でしたが、電力販売の利益を目的とする多数の業者が土地を買い進めて土地探しが難航し、先に用地の見つかった京都府城陽市にメガソーラー発電所を建設した経緯がありました。その後、森林破壊にならない、もともと原野だった土地が福島県内に見つかり、用地として取得して、この度の生長の家福島・西郷ソーラー発電所を建設したものです。
生長の家では、“自然エネルギー拡大運動”の一環として、こうした大規模太陽光発電所の建設を進めており、建設資金は、当教団信徒のほか、趣旨に賛同する方々から1口1万円として1口以上の寄付を募るというユニークな方法を採用しています。また、募金額が総工費を上回った場合のほか、売電収入も発電設備運用に伴う諸費用を除いた上で、次の新たな大規模太陽光発電所を設置するための原資とし、順次自然エネルギーの利用拡大をはかる考えです。
今後も、私ども生長の家は、原子力や石油や石炭などの環境負荷の大きい地下資源に依存した社会ではなく、再生可能な自然エネルギーを積極的に利用し、自然と調和した社会を実現するため、さまざまな取り組みを行ってまいります。