2012年8月24日、ブラジルのサンパウロにおいて、宗教法人「生長の家」(国際本部)を公然と批判する「谷口雅春先生を学ぶ会」(代表 中島省治=元日本教文社社長)による講演会がありました。講師は、前原幸博氏(同会副代表)及び久保文剛氏(公益財団法人生長の家社会事業団)で、インターネット上のYouTubeに両氏の講演内容がアップロードされています。しかし、その講演では、下記のように事実と異なることが話されています。
1.前原氏は、生長の家が分裂するから「私なりにやってきたんです。……一所懸命私たちなりに雅宣先生に言ってきました」などと言っていますが、前原氏も久保氏も谷口雅宣先生と個人的に話をしたという事実は一度もありませんし、手紙など文書による意見具申もないと認識しています。
2.谷口雅春先生のご生前のご講話ビデオについて
前原氏は、「(谷口雅春先生の)ご講話のビデオが一切見られなくなった」と言っていますが、これは事実無根です。もともと谷口雅春先生のご講話の映像は少ないのですが、当法人の出版物を頒布している財団法人世界聖典普及協会の2012年版の製品カタログには、「夫婦愛の正しいあり方」と「テレビ人生読本」が掲載されており、入手可能です。
3.谷口雅春先生の未発表原稿について
前原氏は、谷口雅春先生の未発表原稿が出版されていないと述べています。しかし、当法人には谷口雅春先生の未発表原稿はありません。また、当法人では谷口雅春先生の未発表原稿の存在を把握していません。
4. 谷口雅春先生ご昇天後の新刊書の出版について
前原氏は、「新刊書を毎年2,3冊出すということが理事会の決定でいったん決まっていたんですが、一切出ていない」「谷口雅宣先生が、(新刊書)を無くしたい、無くしたいというふうに動いてくる」と述べています。また、久保氏は、「雅宣先生は、谷口雅春先生の大事なご本を次から次に発行を禁止しています。」と語っていますが、これらは、いずれも虚偽の発言であり、事実ではありません。ご昇天後の谷口雅春先生の著作物の発行原則について、1986年3月5日及び1987年6月2日の当法人理事会において、「年間2点までとする」ことが決定しました。その後、生長の家の出版物の発行会社である株式会社日本教文社(当時の代表取締役は、中島省治氏)の1992年7月15日の取締役会において、「故谷口雅春先生の新刊の御著書は原則として爾後出版しない」ことが決まり、さらに、1993年1月18日の同社の取締役会において、「日本教文社・書籍出版方針」が決議され、その中に基本的な考え方(書籍出版方針の大枠)として次のことが掲げられています。
谷口雅春先生の新刊書は、(イ)生長の家は、総裁・副総裁先生の“今”の教えが重要であること、(ロ)著者もしくは著作権者が本来直接行うべき書籍の編成を編集部サイドが行って新刊が延々と発行され続ける矛盾-に鑑み、以後は原則としてこれを発行しないことにする。
この「日本教文社・書籍出版方針」は、中島省冶・取締役社長(当時)より当法人の黒河内潤・理事長(当時)宛に1993年1月25日付けの報告書として提出され、同年2月9日の当法人理事会に報告されました。
上記の経緯に明らかな通り、総裁・谷口雅宣先生が谷口雅春先生の新刊書を無くすとか、発行禁止にしている等の前原氏及び久保氏による当該発言は、全くの虚言です。両氏は、当時、日本教文社の取締役社長であった「谷口雅春先生を学ぶ会」現代表の中島省治氏に確認されたら良いと思います。
5.谷口雅春先生の旧著の「新版」の出版について
谷口雅春先生ご昇天後も、旧漢字旧仮名遣いを現代の若者にも読める形式に直した谷口雅春先生の旧著の「新版」は、日本教文社から数多く出され、谷口雅宣先生は生長の家講習会のテキストとして常に使用されてきました。現在も、谷口雅春先生著『新版 光明法語【道の巻】』が講習会では使われています。このようにして、谷口雅春先生のご昇天後、これまで先生のご著書は33種類、合計で696,609冊(2012年8月末現在)頒布されています。また、未発表の原稿のない谷口雅春先生が亡くなられた後に、谷口雅春先生の新刊書が出ないことは当然です。
誌友・信徒の皆様には、生長の家の文書伝道活動を阻害する意図を持つ「谷口雅春先生を学ぶ会」による今回のような事実とは異なる言辞に惑わされることなく、総裁・谷口雅宣先生に中心帰一して、これまでと変わらず生長の家国際本部の運動方針に基づいて、伝道活動と信仰生活を堂々と明るく楽しく進められることを念願しております。
以上