2020/12/16
今年は職場の先輩の勧めで「バケツ水田」に取り組み、日本人の主食であるお米を育てる機会に恵まれました。今回は、田植えから収穫や脱穀を通じて感じたことをお届けします。
5月末に余っていた鉢植えなどに、田植えをしました。田植え後は、水が干上がらないように様子を伺う日々が続きました。どれほどの量が収穫できるのか楽しみでした。
8月中旬に稲穂が姿を見せました。これを「出穂(しゅっすい)」というそうです。無事に出穂してくれたことに、心から感謝しました。
出穂から1ヶ月ほど経過した稲です。少し、頭を垂れてきました。稲が増えていくほどに、感謝の心も深まっていきました。
10月15日、実った稲を収穫しました。無事に実ってくれたことに心から感謝しました。ここから1ヶ月ほど天日干しをして、いよいよ脱穀です。
収穫できた稲は、写真にある通りで、右手で一掴みできるほどの量でした。普通、脱穀は脱穀機などを使用しますが、量も少なかったので、一粒一粒を手で脱穀することにしました。
家族みんなで、お米への感謝の気持ちを確かめながら脱穀しました。
脱穀し終わり、思ったよりも少ない量に驚きました。
一粒一粒を手で脱穀できた量は、小学3年生になる次男がいつも食べる茶碗1杯分にも満たない量でした。その量を見ながら、普段食べることのできているお米に必要な稲や田んぼの面積を想像したり、手間暇かけて育ててくださる農家の方々がいることなどに思いが至ると、子どもたちも私も、自然と「ありがたい」という言葉を口にしていました。
実際に自分たちで作物を栽培することで、食物に対する感謝の念が深まると感じました。そして私たちは、確実に自然界に生かされているということを、「バケツ水田」を通して改めて感じることができました。
(環境共生部 中根敏也)