2020/12/01
12月に入り、我が家では薪ストーブの出番です。(周りの家では、もうとっくに使い始めていますが)それに備え、薪割りをしたのは夏のこと、8月9日に4tの玉切りの木が業者から届きました。うちの場合は、これでひと冬持ちます。
8月10日に届いた木材を庭に並べました。庭一面が、玉切りの木で埋め尽くされました。
この玉切りの木を、8月10日~31日までかけて、雨の日以外はほぼ毎日、朝の5時半頃~6時半頃まで、電動薪割り機を使って薪割りをしました。(標高千メートルですが、8月の直射日光は厳しいので、6時半までには終了にします。)
日を追って下の写真を見ていただくと、庭の薪が減り、積まれた薪の量が増えたことが分かると思います。
薪割りは、けっこうな重労働で大変ではありますが、やりはじめると案外面白く、早朝のこのひと時が、楽しいものになっていきました。
薪ストーブにはたいへんなメリットがあります。
まず、薪ストーブは、なんといっても暖かいです。遠赤外線による輻射熱の効果が大きく、ヒトの肌を直接暖めるとともに、床や壁、天井というように家中を暖めます。遠赤外線は、温度が高いところから低いところへ、熱を放射する性質があるので、どこにいてもぽかぽかと暖かくなります。
また、薪ストーブは、エネルギー変換効率が高く、石油ストーブの熱へのエネルギー変換効率は約40%であるのに比べて、薪ストーブは、約80%の変換効率があるそうです。
それから、ご存じのとおり、薪ストーブは、再生可能エネルギーを活用した、クリーンな暖房機器です。薪は、樹木の成長過程で空気中にあったCO2を体内に取り入れていますが、燃えるとまたそれが空気中に還るので、大気中のCO2の排出量はプラスマイナス・ゼロということになります。これをカーボンニュートラルといって、CO2を発生させたことにならないのです。地中深くにCO2が固定されている石油や石炭が燃やされて空気中に放出されるのとは大きな違いがあります。
さらに、森林を手入れしたときに出る間伐材を薪として使っているので、森林の手入れとCO2削減の両方を実現することができ、一石二鳥、薪ストーブは、まさに持続可能な暖房機器といえるのです。
夏には、早朝の薪割りで心身が爽快になりながら、きたるべき極寒の冬に備え、冬本番では、薪ストーブの赤い炎を見つめながら暖まります。これも自然の中の生活の醍醐味です。
(環境共生部 桜井伸)