焼きたてパンの香りに包まれた食卓。
自分で手づくりしたバターナイフを使って、熱々のパンにバターを塗る。
そんな至福のひとときを、過ごしてみませんか?
初めて木工に挑戦する人でも大丈夫。
一本の端材からオシャレなバターナイフができちゃう感動を味わえます。
準 備 ・ 材 料
材 料
端材・木片(今回は山梨県産・栗の木を使用)を1本
※木材の種類は粘りのある堅い木広葉樹がおすすめです。
杉などの針葉樹は柔らかいので削りやすいですが、
パキッっと折れることがあります。
道 具
・鉛筆
・ペン
・糸鋸(いとのこ)
・小刀
・紙やすり(粗い〜細かいものを3,4種類ほど(例:#60、#120、#240、#400))
・布2枚(油を塗る用と、仕上げに拭く用。古着等のハギレでも◎)
・乾性油(紅花、ヒマワリ、胡桃、亜麻仁などの植物油)
※万力(あればなお良い)
準 備
・段ボールの上に新聞などを敷き、更に木の板などを置き、作業ができるようにします。
・手順2以降に出てくるような木板を準備して、作業台にできると尚良いです。
つ く り 方
1.木片にバターナイフの形を描きます。
握りやすさなどを意識して、自分がつくりたい形を想像しながら、まずは鉛筆で下書きし、ペンでなぞります。
この時、なるべく片側に寄せて描き、木片の元々の直線を活かすと、削る箇所を減らせます。
⚠木目の向きに注意。長手方向に木目が流れるようにしましょう。
木目の向きを間違えると、簡単に折れてしまいます。
2. 上、横、下の3方向から、残す所と削る所がわかるように線を書いてみましょう。
3. 余分な所を糸鋸(いとのこ)でカットします。
万力などで挟むと、力が入りやすくてオススメです。
4. カットできました。 カットしたことで無くなった線を描いておきましょう。
5. 小刀で削ります。利き手で小刀を持ち、反対の親指で刃の背を押しながら少しずつ、慌てずひたすら削ります。刃の背を押す親指が動く範囲内で、刃を動かすようにしましょう。
⚠利き手(画像は右手)の力だけで無理に削ったり、
刃の進行方向に指を置くと大変危険です。
6. 描いた線を残しながら削り、線は最後に慎重に削ります。
7. 横から見ると、このようになります。
8. バターナイフの刃の部分は、均等の厚みになるように、両側から慎重に削ります。
小刀の刃先を使うと削りやすいです。
⚠撮影のため小刀に手を添えていませんが、必ず刃の背に親指を添えましょう。
9. 両側の厚みが決まったら、中央のやや厚めになっている部分を削ります。小刀を寝かせて薄めに削ります。
10. 刃の先部分は、板に付けて削るとやり易いです。
11. この削る作業で、できるだけ最終形に近づけます。
12. 目の粗い紙やすりで形を整えます。
最初は#60前後で行います。
この作業で、傷や凸凹した表面を均して最終の形を決めます。
⚠紙やすりは、数字が小さいほど目が粗く、大きく削れます。
13. 形が決まったら、#120→#240→#400(例)と段階的に目の細かい紙やすりに変えながら、磨いていきます。
14. 磨きました!横から見ると、このようになります。
15. 焼印を入れる場合は、この段階で入れます。
焼き印を入れた後に油を塗ります。
⚠先に油を塗ってから焼印をすると焦げますのでご注意ください。
16. 乾性油を布にとり塗っていきます。
塗ると艶と木目が美しく出てきます。別の乾いた布で拭いて、もう一度#400の紙やすりで磨き、さらに油を塗って拭いたら完成です!
※乾性油・・・紅花、ヒマワリ、胡桃、亜麻仁などの植物油で、空気に触れると固まります。
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