端切れが端切れでなくなる日

 これまで布で様々なものを作ってきましたが、完成すると同時に出来るのが色々な形の沢山の端切れです。この端切れをジグソーパズルのように並べ、1枚の布にしてバッグを作ることを思いつき、同じ柄の端切れを全部出してきました。

 手元にあった接着芯をバッグの大きさに切り、その上に端切れを並べて、布の境を少し重ねて縫い付けていきます。面倒なようですが中々楽しく面白い作業です。すき間が出来た部分には小さな端切れが生かされます。1枚の布になっただけで、かなりの達成感があります。

接着芯に端切れを並べる
ミシンのジグザグ縫いで縫い付けて1枚の布に

 ファスナーと持ち手は以前使っていたバッグから外して取っておいた物を使い、裏地にポケットも付けて完成しました。まだ残っている端切れは、先に接着芯に貼って切り抜き、それを重ねて1枚の布にしてショルダーバッグが出来ました。

完成したバッグとショルダーバッグ。モザイクのようなカラフルな柄が印象的だ
以前使っていたバッグから取り外しておいたファスナーと持ち手を使った

 どんなに小さな端切れも、この方法ならパズルを楽しむように1枚の布に再生できます。普通に布から作るより一層愛おしくて、「良かったね!」とバッグに話しかける私がいます。端切れを生かし、また何か作りたいと思いました。

(大西淳子 SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.131(2021年2月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.55」

※この記事は2021年に執筆したものです

ダーニングで靴下をかわいく修繕する

 今、靴下の修繕がとても楽しい。
 以前から破れた靴下は修繕していたけれど、穴を縫い縮めていたので、そこが靴の中でゴロゴロして違和感があって好きではなかった。
 何か良い方法はないかとインターネットで探して「ダーニング」のことを知った。穴が空いた靴下を電球にかぶせてヘアゴムでしばり、縦と横に交互に糸を通して、織物をするように穴を塞ぐ。電球の丸味のおかげで、針が糸と糸の間をスイスイ通る。靴下に新たな布地が織り込まれて、何とも愛嬌のある靴下に生まれ変わるのだ。アップリケのようにカラフルにかわいく修繕して、1足の靴下を20年も履いている人もいる。マッシュルームという専用の道具も販売されているそうだ。

電球に靴下をかぶせて、穴が空いたところを慣れた手つきで縫っていく

 ちょっとでも穴が空くと嬉々として繕うので、靴下が長持ちする。長持ちするから滅多に買わないが、安売りの靴下は買わないように心がけている。わが家の靴下も20年持つかもしれない。

ダーニングで修繕されたSさんの靴下。自分の手で修繕することでいっそう愛着がわく

(Y・S SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.120(2020年3月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.44」

※この記事は2020年に執筆したものです

お気に入りをつくってみませんか?

 皆さんは市販のものに満足していますか?

 「デザインは良いけど、使い勝手が」とか、「使い勝手は良いけど、大きさやデザインが」なんていう経験、ありませんか? そんな時は、自分でつくってみることをオススメします。

 私は『日時計日記*』のカバーを作りました。市販品は千円くらいで買えますが、デザインも機能も気に入ったものがなかったのです。家にあった厚紙を芯にして、昔買ったデニムの端切れをかぶせて縫い、違う色のデニムでポケットをつくって、ペンや付箋などを入れられるようにしました。内側には、お気に入りだったシャツの生地を使っています。材料費はゼロ円だけど、すごく気に入ったものができました!

 縫い目は上手とは言えませんが、ひと針ひと針丁寧に縫っています。気に入っていたシャツがちらっと見えるところも工夫しました。今回、設計図から真剣に考えてつくってみて、今まで味わったことのない感動を覚えました。出来上がったカバーだけでなく、製作を通して味わったこの気持ちも、私の大切な宝物になりました。

大好きなデニム生地で、使い勝手もいい。いつまでも使えるような一品に仕上がった

裏地は、デザインが気に入り、7年ほど着ていたカジュアルシャツ。襟元がボロボロになっていたが、何かに使いたいと思い、取ってあった。カバーを開くたびに見ることができ、嬉しいという

『日時計日記』の上下巻2冊が、一緒に入れられるように設計した。持ち歩くには少し重くなったが、『日時計日記』にはスケジュール欄もあるので、2冊セットでカバーに入れて、活用している

* 生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊


(高橋竜矢・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.118(2020年1月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.42」

「こもれび アナザーストーリー」Vol.2

作品名『小鳥の語らい』 作者:ミセス・ローズ

――今回、お話いただくのは、押し花で2羽の小鳥が語り合う仲睦まじい様子を制作されたミセス・ローズさんです。
 ミセス・ローズさんは押し花だけでなく、普段から布小物づくりを楽しまれています。その楽しまれている姿が目に浮かぶようなインタビューとなりました。


作品ストーリー

どのようなきっかけで、この作品をつくろうと思いましたか?

 押し花をはじめたのは、押し花教室に通う母の付き添いがきっかけです。大きな教室ではなく、教えてくださる先生の個人宅(一軒家)で、数人の生徒が集まって習っていました。みなさんのとても楽しそうな姿を見るうちに興味がわき、私も習うことにしました。

――付き添いだったところから、楽しそうな姿に惹かれて…よろこびの連鎖を感じますね。

 この作品をつくったのは、何年か前です。教室には、先生がつくられた作品が沢山あり、その中に、小鳥がモチーフのものを見つけました。「可愛い、本物みたい」って一目惚れしました。同じ材料がありましたので、鳥は参考にさせてもらって、後は自分で止まり木などつくりました。

 押し花は、絵を描くように、つくりたいものをイメージしながら、花や葉っぱを組み合わせていきます。同じ材料を使っていても、つくる人によって出来上がりの雰囲気が違います。

 どんな色を使おうかと、花の色を選ぶことも、とても楽しい作業です。時間を忘れて夢中になってしまいます。だんだんと作品に命が吹き込まれていくことを感じます。

――小鳥に一目惚れされたときめきが作品にも宿っているようです。また、押し花の魅力が存分に伝わってきました。花で絵を描く、花の色を選ぶ、想像しているだけで、わくわくします。

押し花教室に通いながらつくった作品の数々


材料のポイント

押し花や布小物など、材料を探すときの基準や大切にしていることはありますか?

 押し花の材料は全て、自然のものを使っています。実家の庭で父が育てた花などを、母が押してつくっています。葉っぱ、草花、枝など、無駄なものはひとつもありません。
 同じ花びらでも、微妙に色合いや形が違います。

――まさに自然そのままの材料を使用されているのですね。また、実際に手に触れて、自分の目で見て制作されているからこその言葉だと感じます。

 布小物(ポーチやバック)を作るときは、生地屋さんで購入します。さまざまな布が売られていますが、国産の綿100%の布を選ぶようにしています。

――常に環境に配慮されているのですね。その意識は、かわいらしくて、あたたかみを感じるミセス・ローズさんの作品からも伝わってくるように思います。

国産・綿100%の布でつくった巾着
<こぼれ話>
小学生の頃、家庭科の授業で巾着を縫ったことが、裁縫での最初の感動だったそうです。たった一枚の薄い布が、端と端を縫うことで、物を入れることのできる袋になった!と。バッグもポーチも「一枚の布からできる」。その言葉から、裁縫へのわくわくが伝わってきました。

ひとつとして同じものはない

モノづくりのスタイル

普段、どのようにクラフトを楽しんでいますか?

 布小物を自宅でつくっています。とくに決まった時間はなく、休日の昼間や、就寝準備が出来た後など、アイディアが浮かんだら、ミシンを出して縫いはじめます。つくりたいと思ったときに、自由に、気軽に、つくっています。
 また、少し、体調不良のときや気分が落ち込みそうになったときほど、布を眺めるようにしています。どんなものをつくろうか、色や柄の組み合わせを考えていると、いつの間にか楽しい気分になり、元気になっています。
 ものづくりは、精神的にも、肉体的にも、とても良い作用があると思います。

――生活の中にクラフトがあるのですね。落ち込みそうになったときほど、というのは意外だなと思いましたが、確かに手作業の中でしか得られない心の充実感がありますね。単純ですが、私もミセス・ローズさんのように、生活の中にクラフトを取り入れてみたい!という気持ちになりました。

この色にこの色、と組み合わせを考えることが気分転換に♪
<こぼれ話>
おばあさまが着物を縫製する仕事をされていて、裁縫を身近に感じる環境で育ったそうです。ちなみにおばあさまは95歳までその仕事を続けていらっしゃったとのこと!そのクラフトを楽しむ想いが受け継がれてきたことを感じるインタビューでした。

失敗は成功のもと!

ずばり「失敗は成功のもと!」と思う話がありましたら教えてください。

 押し花は、全体のバランスをとることが難しいです。一つの作品に、材料(花など)をたくさん入れすぎてしまう傾向があり、色々と勉強になります。
 布小物づくりにも失敗は多々あります。はじめの頃は、ファスナーの位置を逆に取り付けてしまったり、中表に(表面が内側になるようにして)縫うところで表面を外側にしたまま縫うなどの失敗もありました。

――そんな失敗も経験されているとは、完成した作品からは想像もつかないです。

 ただ、一度失敗したら、次からは気をつけるようになります。技術も向上していくと思いますので、たくさん縫うことも練習になります。
 何より、布の組み合わせは無限にあります。大量生産とは違い、自分でつくりあげた世界にたった一つだけの作品は、たとえゆがんでいても、とても愛着がわいて、大切にしようと思えます。
 出来上がったときの感動は、自分でつくってみないと味わえないと思います。そしてまた、次も手づくりしたいとアイディアが湧いてきます。

――失敗と一言では括ることのできないプラスの面がたくさんありますね。技術が向上していくというだけでなく、感動という体験もまた、失敗があってこそなのだと思いました。お話を伺う内に、私も何かつくりたくなってきました。

布バッグの数々。他人のためにつくることも多く、どの柄がよろこばれるかな、と相手を想像しながら布を選ぶそう。

縦40cm×横47cmを3日間かけてつくった大作

作品のここに注目

今回、展示された作品について教えてください。

 小鳥が語り合っている様子をつくりました。本当に生きているような小鳥に見えるよう、命を吹き込むイメージで、可愛らしくつくりました。止まり木に見立てたツルの中心にもハートを描いています。

――ハートは手を加えて形をつくったのではなく、自然そのままの葉を使用されているのですね。花や葉などが持つ本来の形が活かされるように、丁寧に組み合わされていて、小鳥のやわらかさや、愛らしさが表現されていると感じます。今にも小鳥のさえずりが聞こえてきそうな楽しげな作品ですね。


さいごに

 連載2回目となる「こもれび アナザーストーリー」。

 前回の暁工房さんとは得意とされているクラフトの種類が異なり、また違う視点でのお話を伺うことができました。

 しかし、クラフトの種類は異なっても、クラフトの楽しみ方や考え方の根本にある意識は共通しているところもあったように思います。

 読者のみなさまにとっても、普段自分では言葉にしてこなかった思いが綴られていたり、自分の中にも同じような気持ちがあることを発見できたりと、共感できるエピソードがあったのではないでしょうか。

 自分はどんなふうにクラフトを楽しんでいたかな?と振り返り、クラフト時間がより有意義なものになるきっかけとなりましたら嬉しいです。

 次はどんなアナザーストーリーを聞くことができるのでしょうか?

 次回もどうぞおたのしみに~♪♪

(聞き手:SNIクラフト倶楽部・松尾富美子)


こちらの記事もあわせて読む

作者インタビュー「こもれびアナザーストーリー」 
作品名『八ヶ岳ブックスタンド』 作者/暁工房

子どもが喜ぶ手作りエプロン

 小学校や保育園では、食育の一環としてクッキングの時間があります。長女が年長の時も何度かあり、ちょうど通園バッグやティッシュケースなどをミシンで作っていたので、ステップアップとしてエプロン作りに挑戦しました。


 子どもが簡単に着られるように、首ひもと腰ひもは結ぶタイプではなく、ゴムを通したデザインに決めて、布を裁断し、ミシンで縫い始めました。首ひもと本体の布がだんだんズレてしまったり、カーブの縫い目が歪んだりもしましたが、長女の喜ぶ顔を思い浮かべながらの挑戦は、とても楽しい時間でした。

ゴムを通した首ひも


 何とか出来上がったエプロンで参加した親子食育教室では、長女の満面の笑顔が見られて本当にうれしかったです。その後、長男と次女、次男の分も作りました。エプロンをつけて、いっぱいお手伝いをしてくれたら嬉しいな。

(近藤弥栄子・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.101(2018年8月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.25」

※この記事は2018年に執筆したものです

世界にたった一つのものを作る

 子どもの頃から手芸が好きで、今までに編み物、刺繍、羊毛フエルト、ペーパークラフト、グラスリッツェン(ガラスに彫刻する工芸)等、色々な物作りに挑戦しました。
 初めて作ったのは手縫いでの巾着。1枚の布から誰でも簡単に袋が作れて、少々ゆがんでいても、「自分で作った!」という喜びでいっぱいでした。今ではミシンを使って、ポーチやケース等の布小物を、心を込めて作っています。


 私は、悩み事があったり、気分の優れない時は、作品作り用の布を眺めるようにしています。柄などを合わせていると、「今度は何を作ろうか」と、ワクワクして想像力が膨らみます。すると、いつの間にか元気になっているのです。物作りは、精神的にも、肉体的にも、とても素晴らしい事だと思います。また、「物を大切にする」気持ちにもなりました。
 手作りの魅力ーそれは、大量生産とは違い、自分を表現して、世界にたった一つだけのオリジナルな作品を、無限に作れることだと思います。

(西村典子・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.90(2017年9月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.14」

いつやる?

 “森の中のオフィス”の家具の多くは、東京・原宿の事務所から移転と共に持って来たもの。大切に使っているつもりだけれど、長く使っていると壊れてしまうこともある。


 私の勤務する部署にも、座面のカバーが破れて、中のスポンジが露出してしまった椅子がひとつあった。備えられている椅子の数は室員よりひとつ多いので、全員座るには問題無い。「あとで時間があるときに直そう」そう思って、部屋の隅に半年以上放置した頃、私の部署に、新たに人が増えることになった。


 椅子が足りない!!(足りてるけど、使えない!!)


 慌てて、もう一人の女性職員と、端布や強度のある太い糸を用意して、ちくちく縫い始めた。スポンジが出て来ないよう、裏面でしっかりと縫い止める。始めてしまえば、1時間もかからずに直すことができた。思い立った時に行動に移してしまえば良かったのだ。端布なので、色が全然違うのが少し気になるけれど(笑)。

(H.M・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.85(2017年4月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.10」

【つくり方】簡単♡リボンガーランドの作り方

簡単にできるリボンガーランド♪
お部屋やお庭の飾り付けに、かわいいガーランドの作り方です。

< 材 料 >

  • 布(30㎝×約37㎝) ×2枚
  • 麻ひも 約400㎝    ×1本
    ※上記の材料でリボン10個のガーランドができます。

< 道 具 >

  • 布切り用はさみ
  • 縫い糸(縫い目は隠れるのでどんな色でもOK。自宅に綿の糸があれば綿をオススメします)
  • 縫い針
  • 定規
  • チャコペン(なければ鉛筆でもOK

< 作 り 方 >

(1)黄色の布を3㎝×10本に裁断します。まずは30㎝の辺に対して、3㎝ごとにしるしをつけます。


(2)3㎝ごとに裁断します。


(3)1枚の布から3㎝のリボンが10本できます。もう1枚の布も、同じように3㎝×10本に裁断します。全部で20本できます。


   ロータリーカッター(布切りカッター)があると、きれいに裁断できます

ロータリーカッターを使用する際は定規を傷つけないように、
ステンレスのエッジがついた
カッティング定規がおすすめです

(4)中心にむかって左右から折り、中心で縫い合わせます。 後ほど麻ひもに結ぶ際に、この縫い目は見えなくなりますので、簡単に縫います。(20本のうち10本を縫います。) 縫わずにホチキスで留めるのも簡単です。

ミシンがある方は、ミシンでもどうぞ!


10本縫い合わせました

(5)麻ひもにリボンを結びつけます。(4)で縫い合わせた1つを、縫っていないリボン1本で麻ひも結びます。


(6)リボンの形を整えます。

10個リボンをつけたら完成です!


異なる柄・色の布で作ってみました。これもオシャレ♡

簡単にできるので、ぜひ作ってみて下さい♡

(SNIクラフト倶楽部)

SNIクラフト倶楽部・展示コーナーだより♪

*展示コーナー・2020年度の作品が揃いました*

2019年に、国際本部の“森の中のオフィス”内に誕生した
SNIクラフト倶楽部の展示コーナー


このコーナーは、主に“森の中のオフィス”を見学される方へ
生長の家のプロジェクト型組織(PBS)の活動、低炭素のライフスタイル実践の紹介を目的として、
SNIクラフト倶楽部メンバーの作品を展示しているものです。

こちらの記事もあわせて読む↓

2019年4月完成「SNIクラフト倶楽部・展示コーナーが完成♪」


2年目となる2020年の展示コーナーには、
全国のSNIクラフト倶楽部メンバーにも協力をいただき、
沢山のすてきな手づくりの品が集まりました。

どの作品もひとりひとりの個性が光り、
見ていて心が温かくなるものばかりです。

そんな作品たちをこれから紹介させていただきます。


*作品紹介*

クラフトに使う材料も
「自然素材」「自然由来の製品」を使うようにしています。

糸、毛糸、木材、竹材、植物染料などを使用し、
化石燃料由来のものはできるだけ使用していません。(再利用品は除く)


『竹皮の弁当箱』作者:つしま屋 
天然の竹からとった皮(2019年5月採取)でつくられた作品です。 時が経っても、傷みはなく、むしろ、しっかり乾いて丈夫になっていて、 まだかすかに竹の香りも残っています。

『Tシャツヤーンのひもポシェット』 作者:kiramekiyukie  
古着のTシャツを細く切り、一本の糸にして、編まれた作品です。

『里山の春』 作者:ひだまりの家 
ぎんなん、松葉、かぼちゃの種、桜の枝などでつくられた作品です。

『紫陽花染めのタッセル』 作者:花鳥舎
生長の家赤坂“いのちの樹林”で剪定したあじさいの葉で、
草木染めにした絹糸からつくられた作品です。

『エコクラフトテープのかご』 作者:あーちゃんのカゴ 
エコクラフトテープと必要最低限の接着剤で つくられた作品です。この作品をご覧になった方に“「自分でも作ってみたい」と思っていただけたらうれしい”との想いで出品いただきました。

『めぐる季節』 作者:andante 
天然素材の布と糸で八ヶ岳の四季を表現した作品です。
額は端材とそうめんの木箱でつくられています。

『リネン×和紙糸の食器洗いクロス』 作者:手作り雑貨ふわふわ工房 
日本製のリネンと和紙糸のワッフル生地、綿100%のミシン糸でつくられた作品です。
タグ部分は麻100%のテープに、日本製の綿100%の刺繍糸で刺繍がほどこされています。

『麻ひもタワシ』 作者:あゆさんのエコタワシ 
黄麻(ジュート)を指で編んでつくられた作品です。

『コットン毛糸タワシ』 作者:有機編紡 
オーガニックコットンの糸で編んだ食器用タワシです。

『小鳥の語らい』 作者:ミセス・ローズ 
森の中で仲むつまじく語らう小鳥たちを押し花で表現した作品です。

『フレンチリーブトップス』 作者:kasty.kasty.kasty
綿100%の生地と、レースはリネンのハギレを使用。
自分の服は可能なかぎり自給自足をしたいという思いからの作品。

『リネンの刺し子バッグ』 作者:kasty.kasty.kasty
リネンのハギレをつぎ合わせ、裏布は洋服を作った余り布を使用。
布の補強に飾りの要素を加えた“刺し子”作品です。

『八ヶ岳ブックスタンド』 作者:暁工房 
山梨県産スギ材を使用し、柿渋で塗装された作品です。
八ヶ岳をイメージしてつくられています。

『竹のランプシェード』 作者:Bang Bamboo 
地元・山梨県北杜市の竹林から採取した竹で作った作品です。
太陽光を蓄電したバッテリーでLEDライトを光らせます。

『スマホスピーカー』 作者:むすび木工 
建築端材及び山梨県産材でつくられた作品です。

*おわりに*

こうして作品が集まると、
「クラフトする」ことへのひとりひとりの想いに、
前向きなパワーを感じます。

そして、つくった人の個性や存在を感じることができて
「手づくりってすごいな~」と改めて思いました。

今この画面を通して、作品をご覧いただいたみなさまにも、
自然重視のクラフトの素晴らしさを感じていただき、
何かつくりたい! というきっかけになっていましたら、嬉しく思います。

(SNIクラフト倶楽部 松尾富美子)

【つくり方】立体型布マスクのつくり方

こんにちは♪ 今回は立体型の布マスクのつくり方を紹介します。

【 材 料 】

・表地・・・綿や麻のお好きな生地 タテ18cm×ヨコ35cm 1枚
(今回は綿麻混の花柄生地を使いました)

・裏地・・・ダブルガーゼ生地  タテ18cm×ヨコ30cm  1枚
(今回はダブルガーゼ生地を使いました。1枚重ねのガーゼ生地を使う場合は、これを2枚用意)

・糸(木綿)

・マスクゴム紐・・・約30㎝を2本
 ★ゴム紐の伸縮によって、用意する長さは前後します。また、男性が使用するマスクは約35㎝あると余裕があります。

 ★ゴム紐がない場合はこちらを参考にどうぞ

【 道 具 】

型紙(プリントアウトしてご利用ください。印刷する際は A4サイズ 100%で出力してください)
・ミシン(なければ手縫いでOK)
・裁ちばさみ、糸切りばさみ
・まち針
・紐通し
・アイロン、アイロン台

【つくりかた】

★ 〈ポイント!〉
 綿やガーゼは縮むため、事前に生地を水通ししておきましょう 

型紙をA4サイズで印刷し、形通りに切ります。


②裏地を二つに折り、 裏地の型紙(点線を折り曲げる)サイズにあわせて裁断します。 これで裏地が2枚用意できました。


③表地につかう布を中表(※1)に折り、 表地の型紙(点線を折り曲げない)サイズに合わせて 裁断します。 これで表地が2枚用意できました。
(※1 できあがりに表にしたい面を内側にして生地を重ねること)


④上記②で裁断した裏地を2枚重ねた状態で、前中心を縫い代1㎝を残して縫います。同じく上記③で裁断した表地を、中表で2枚重ねた状態で、同じく前中心縫い代1㎝を残して縫い合わせます。(写真は表地。完成時に表にした面を、内側にして縫い合わせます。)


⑤裏地、表地ともに、縫い目から2㎜位を残して、縫い代部分に1㎝間隔でハサミを入れます。


⑥ 縫い代部分を手で開けて押さえ、アイロンで開いた状態を固定させます。(「アイロンで割る」といいます) 表地、裏地と共に縫い代をアイロンで割ります。


⑦表地と裏地を中表に合わせ、中央で表・裏の縫い目同士ぴったりになるように重ね、上下を縫い代0.7㎝~1㎝で縫います。縫うのは、裏地の端点から端点までです。


⑧ 縫い終えたら、表にひっくり返してアイロンで形を整えます 。


⑨次に表布の両側を1cm→2cmの三つ折りで内側に折り、アイロンをかけます。
この時、折り山がちょうど裏布の端になっているはずです。


⑩三つ折りしたところを縫います。縫い始めと縫い終わりは力がかかるので、返し縫いをしましょう。


⑪ゴム紐を紐通しを使って通し、結びます。結び目は、ゴム通し口の中に隠します。

完成です!


【もしもゴム紐がなければ・・・】

(1)自宅にある余り布で、紐をつくる方法

<材料> 
・余り布(タテ45~50㎝×ヨコ4㎝)×2本
 (できたら綿だと肌触り◎)

①サイズに裁断した布を、1㎝幅で4つ折りにしてアイロンをかけます。

②ギリギリ端を縫います。

③作った紐を通します。
ゴムとは異なり伸縮はしませんが、
長さを調節できる結び方をすれば、ゴムよりも耳が痛くなりにくく快適に使用できます。

紐の長さを調節できる結び方はこちら


(2)コットン毛糸を編んで紐をつくる方法

<材料・道具> 
・コットン毛糸
・かぎ針

①くさり編みで約35㎝の紐を2本つくります。

② 作った紐を通します。ほどよく伸縮し肌触りも気持ちよいです。長さを調節できる結び方をして、快適に使用できます。


むすびに・・・想いとこだわり

新型コロナウィルス感染拡大の影響で、布マスクを手づくりされる人が増えているかと思います。このつくり方ページが、少しでもお役に立てることを願いながら、最後にSNIクラフト倶楽部の想いをご紹介します。

自然素材を選ぶ(購入する場合は、可能な限り国産・日本製)
 マスクの材料としてよく使われるのは、主に綿。
 他に、麻などの自然素材でマスクを作ることがほとんどかと思いますが、
日頃から手芸・木工などクラフトをする際には、石油由来の材料は使わずに自然素材、そして可能な限り国産・日本製を選ぶようにしています。

自宅にあるものをリメイク、活用する
 ものを大切にする、不要になったものに新たな生命を吹き込み、末永く使うよう心がけています。


そして最後に
世界中で感染が広がっている新型コロナウイルスの一日でも早い終息と、
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、

使い捨てマスクの生産・流通が従来通りになったあとも、
使い捨て文化に戻るのではなく、繰り返し使える布マスクを日常的に使う方がひとりでも多く増えることを願っています。

(SNIクラフト倶楽部 松尾純子)