おにぎりを包む、お皿にかける、食材をつつむ。
毎日キッチンまわりで使用しているプラスチック製のラップ。
しかしプラスチック製ラップは、
主にポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどが
原材料になっています。
燃やすとダイオキシンの発生につながり、
様々な添加物が使われ、使い捨てのためゴミとなってしまいます。
そこで、自然に優しく、
できるだけ地球環境に負荷が少ないものを
自分で手作りできないだろうかと思い、
ミツバチの巣を構成する蝋を精製した「ミツロウ」と、
国産のコットン生地で、
繰り返し使えるミツロウラップを作ってみることにしました。
今回材料として選んだのは、国産のオーガニックコットン生地と、
日本ミツバチのミツロウ(山梨県山梨市のあじわい百花蜜さん)です。
これまで使い捨てしてきたプラスチック製のラップから、
繰り返し使える、自然素材のラップにシフトチェンジことで、
毎日の食事も楽しくなりそうです♪
わたしは、こんな時にミツロウラップを使っています
・おむすび、サンドイッチ、果物、お菓子等を包んでおでかけのおともに。
・お料理したあと、お皿にかけて冷蔵庫へ。
・野菜を包んで冷蔵庫または常温で保存にも。
・適度な通気性があり、食品を新鮮に保てます。
材 料
①ミツロウ
(一人あたり17グラム~足りない場合は少量足しながら。
下記② のサイズより小さい布・異なる厚みの場合、ミツロウの量が変わってきます。)
②布
(今回は35㎝×35㎝の正方形サイズを使用しました。生地の厚さは普通または厚すぎないもの)
③布切はさみ
(ピンキングハサミがおすすめです。糸がほつれにくくなります。)
④アイロン
⑤クッキングシート
⑥アイロン台(またはダンボールの上にタオルをかける)
⑦新聞紙
⑧古くなったタオル
⑨お湯
事 前 準 備♪
・食品にふれるため、布を「事前に水通し、乾かしてアイロンをかけておく事」をおすすめします。
・ミツロウが付いた手肌やアイロンの裏、はさみを簡単にぬぐうための「古くなったタオル」「お湯」を用意しておくと、便利です。
作り方はこちらから
①生地を裁断します。ピンキングハサミを使うと糸がほつれにくくなります。
今回は35㎝×35㎝の正方形サイズにしました。
②ミツロウを削ります。
うすーく、こまかく削るのがポイントです。
アイロンで染みこませやすくなります。
刻んだミツロウが大きい・厚いと、熱で溶かしたときにムラになりやすいです。
③アイロンの熱でミツロウを溶かし、伸ばしていくように生地に染みこませていきます。使用する生地のサイズと厚さで、ミツロウの量が変わってきます。
(一人あたり17グラム~ 足りない場合は少量ずつ足しながら)
アイロンの温度は、「低」~「中」に設定します。
他のミツロウラップ作りWEBサイトさんでは、「高」としているところもありますが、融点は64度前後のため、どちらでも仕上がりに問題はないと感じました。
ただ、使用する布の素材によって、高温だと適さない素材もありますのでご注意です。自然素材の綿や麻の素材は高温でも大丈夫ですよ。
④全体的に染みこませたら、多くミツロウがついているところにアイロンをあて、 まだミツロウが少ないところに伸ばしていきます。また、ミツロウが多いところは、アイロンのエッジのところでぐいぐいと掻き出してあげると、ムラが均一になります。
⑤生地を乾かします。ミツロウの融点は64度前後です。手に持った状態で30秒程すると自然に乾きます。
⑥実際に食品をつつむ前に、水洗いをおすすめします。
⑦たたむのOK!
ぴーんと堅い状態ですが、食品やお皿を包むときに、手のあたたかみでほんのり柔らかくなります。
ワンポイント♪
・アイロンにミツロウがついてしまった場合は、
作業後に①濡らした雑巾に、②熱したアイロン(スチーム機能があるものはスチームを出して)を①の雑巾にあてます。熱で溶けたミツロウを雑巾で拭き取ります。アイロンの表面の小さな凹みに入ったミツロウは、綿棒で取ることができます。
・熱に弱いので、電子レンジでチンや温かいもの(作りたてのおかずや炊きたてのご飯等)を包むのは避けましょう。
・水で洗って何度でも使えます(お湯で洗うとミツロウが溶けてしまいます)。
・環境に優しい食器用洗剤と、柔らかいスポンジで優しくなでるようにして、洗うこともできます。
・ミツロウが溶けるので、酸性の強い食材(柑橘系の果物等)を直接包むのは避けましょう。
・使用後は、自然乾燥した上で保管しましょう。直射日光を避け、風通しの良い場所で保管してください。
(SNIクラフト倶楽部)