「草木染めをしてみたい、でもどうやってやるの??」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、初めての方でも簡単にできる、タマネギの皮を使った草木染めの方法を紹介します。
皮は茶色ですが、染めるときれいな明るい黄色になります。
すべて自宅で簡単にできますので、ぜひ試してみてください♪
(ここでご紹介する材料の種類や量、方法は一例です。いろんなやり方があるので、あなたのやりやすい方法で染めてみてくださいね)
【 材 料 】
・タマネギの皮・・・
ハンカチ1枚につきタマネギ3~4個分の皮が目安です
・布・・・
1枚。今回はオーガニックコットン(綿)の布を縫ってハンカチにしました。(綿、麻、絹がおすすめで。)
・媒染剤(ばいせんざい)・・・
焼ミョウバン 大さじ1(スーパーのお漬け物作り売り場などで売っています)
・助剤(じょざい)・・・
豆乳:水=1:1で割ったもの。ボールの中でハンカチが浸るくらいの量。
【 道 具 】
・鍋・・・
1個。ステンレスかホーローの鍋
・ざる・・・
2個。これもステンレス素材
・さいばし・・・
2膳。トングも活躍しました
・ボールまたはバケツ・・・
助剤に浸す、染液をこす、媒染液に浸す等に使用
・計量カップ・・・
1リットルを計れると便利
・たこ糸、麻紐、輪ゴム、ビー玉など・・・
しぼりをする時に使用
・ハサミ
【 事前準備 】
1.染める植物を決める
最初にどんな植物で染めるか決めましょう。
野菜や果物の皮、花や葉っぱなど、いろんな植物で染まります。
もし迷ったら、こちらもご参考にどうぞ
「意外に簡単!自宅でできる草木染めで自然の色使いを楽しもう♪」
今回は、比較的簡単にできるタマネギの皮を使用しました。
ふだん料理した時にでる皮を溜めておけば、用意しやすいですよね。
2.ハンカチをお湯で煮る、または洗う
染める布の汚れや油、糊を取って綺麗にします。
中性洗剤などを使って洗濯する方法もありますが、
今回は沸騰したお湯で30分ほど煮ました。
煮た後は絞って干します。
※裁断した布を縫って使う場合は、洗うことで布が縮むので、裁断する→煮るor洗う→縫う→助剤に浸す
の順番が良いです。
3.ハンカチを助剤(豆乳液)に浸す
乾いたハンカチを、助剤に浸して染まりやすくします。
染料はタンパク質と反応して、繊維を色づけています。
繊維が動物性(例:羊毛や絹)なのか植物性(綿や麻)なのかで異なります。
今回使用する布は綿です。綿は植物性のため、
人工的にタンパク質を染みこませて、染まりやすくする必要があります。
なお、合成繊維のポリエステル生地などは染まりませんのでご注意です。
染まりやすくするための助剤。
手軽に用意する場合は、牛乳や豆乳などが挙げられますが、
できるだけ環境負荷が少ないよう、今回は豆乳を使用しました。
成分無調整の豆乳と水を1:1の割合で薄めます。
ハンカチがひたひたになるようにします。
何度か菜箸で動かしながら、30分浸します。
その後、手でしっかりと絞り(脱水機を使う場合は約30秒)、日当たりの良いところで乾かします。タンパク質の豆乳や牛乳は腐りやすいので、晴れた日に手早く行うことをおすすめします。
たんぱく処理後、水洗いをするとせっかく浸したタンパク質が落ちてしまいます。また干す際には、しわがあると染めムラの原因になります。しわを伸ばして乾燥させましょう。
【 当 日 】
1.タマネギの皮を煮出して染液をつくる
タマネギの皮と、ひたひたになるくらいの水を鍋に入れ、沸騰後30分煮出します。
2.ハンカチに模様をつける
その間にハンカチに模様をつけます。
たこ糸、麻紐、輪ゴム、ビー玉などで自由にしぼりを入れます。
3.タマネギの皮を取り除く
1で煮出してつくった染液をこして、タマネギの皮を取り除きます。
4.染液にハンカチを入れて煮る
染液にハンカチを入れ、20~30分ほど煮ます。
このとき、染め液が沸騰しないようにするのがポイントです。
染めムラにならないよう、さいばしで時々動かしながら煮ます。
5.媒染液を作る
その間に、媒染液を作ります。
大さじ1の焼ミョウバンを、少量の熱いお湯で溶かします。
焼ミョウバンが溶けたら、
ハンカチが浸るくらいの水(今回は約1リットル)を足します。
6.4で煮たハンカチを水洗いする
染液で30分ほど煮たハンカチを取り出し、水洗いをします。
絞る際に、強くねじると、その通りにムラができるので
両手でやさしく押すようにして水気を切ります。
7.ハンカチを5の媒染液に浸す(30分)
絞ったハンカチを、5.で作った媒染液(ミョウバン液)に20~30分ほど浸けます。時々さいばしで、ユラユラさせながら浸けていると、くすんだ茶色だったハンカチが、じわじわと明るい黄色になっていきます。
8.媒染液に浸したハンカチを水洗い流す
ハンカチにつけたたこ糸や麻紐をはずして、水洗いします。
よく絞って、陰干ししたら完成です。
9.お好みでアイロンをかける
乾燥後、アイロンをかけて整えるのもおすすめです。
草木染めは天然染料ゆえ、色落ち・変色・退色は避けられません。
ですが、用途や洗い方を工夫したり、繰り返し染め重ねしたりなど、
合成染料で染めた既製品にはない楽しみ方があると思います。
そして、草木染めだから味わえる、優しくて柔らかい色あいがあります。
ぜひ、体感・体験してみてください♪
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