クラフトフェア はじめてのおでかけレポート

1. どきどきはじめてのクラフトフェア

初夏の日差しがまぶしい5月、はじめてのクラフトフェアに行ってきました。

なにを隠そう、私はクラフトフェアビギナー(初心者)。

おしゃれな空間をイメージして勝手にどきどきしながら、足を踏み入れてみました。

今回遊びにいったのは2つのクラフトフェア。


山梨県北杜市の「モノツクリノモリ」

 地元のクラフト作家さんを中心に出展された、こじんまりとしたアットホームなマーケット。木工、陶芸、アロマキャンドル、銀の食器や雑貨などをはじめ、モノづくり体験ができるワークショップ、地元のおいしいグルメ、歌やダンスのステージ。

 森林にかこまれた美術館が会場で、自然と美のあたたなか雰囲気のすてきなマーケットでした。

山梨県北杜市の手工芸作家・ぐるぐるへびの俵裕子さん
山梨県韮崎市のキャンドル作家・HOPE2018の小田切綾子さん

長野県原村の「八ヶ岳クラフト市」

 日本各地からクラフト作家さんが集まる「八ヶ岳クラフト市」(今回は緊急事態宣言(2021年5月付)が出ている都道府県の作家さんの出展は見送られました)。

 広い八ヶ岳自然文化園の敷地に、ガラス、木工、染織、陶磁器、アート、食器などのクラフト作品がいっぱいでした。

 購入した一部はこちら

 ・長野県産材サクラでできたピアス(By Hashimoto Seisakusyo)

 ・静岡県浜松市のヤマザクラとヒメシャラのミニチェア(By Greenery)

 ・陶器の小鉢3つ(By 夢木工)

はじめてのクラフトフェアに行った私。

最初はどきどきして、作品とパンフレットをみるのに精一杯でしたが、

次第に、作家さんに木の産地を聞いたり、どこに工房を構えているとか、モノづくりをする前はこんな仕事してたんだよ、など会話を楽しめるようになりました。


2. クラフトフェアの魅力

 全国の至るところで行われているクラフトフェアでは、多くの場合、その県内か近隣県、または全国の作家さん・お店・工房(プロもセミプロもアマチュア問わず)が、手づくりの作品を出品しています。農産物のマーケットプレイスやフェスタに似ていて、地元の素材を活かし四季を感じる作品や展示、催し物でいっぱいです。 

 楽しみのひとつは、作品について作者本人とお話しができること。聞きたいことを尋ねると、皆さん自分の作品についての思いや、素材や技法についてのこだわりを、嬉しそうに話してくれます。一見同じように見える木製のトレーや陶器の皿も、木目やうわぐすりのかかり具合は多様で、手彩色のアクセサリーはもちろん一つひとつ全然違い、服やカバンや帽子も一品ものが多くて、選ぶのに迷います。

 こうして、実際に会った作家さんの作品を買うと、それを使うたびに、つくった方のことが思い出されて、大事に使うようになります。 

 作家さんと話をしていると、次は自分でどんなものをつくろう?どんな素材がいいかな?などと、クラフトに使えるのかのヒントが得られます。また、たくさんの作品を見て迷っているうちに、自分の好きなデザインや色や形状が、自分でだんだん分かってきて、自分でつくってみたい物のイメージがわいてきます。

  作品をじかに見て、触って、五感で作品に触れてみることは、自分で実際にモノづくりをするときのとても良い刺激になります。 

 また、雑貨を買えるほかにも、実際に体験できるワークショップもあります。自宅では道具や材料が揃わず、ハードルが高いなと思うジャンルの手づくり体験にも挑戦できるので、おすすめです。


 こうしたクラフトフェアにおける作家さんとの出会いがきっかけで、
山梨県北杜市の生長の家“森の中のオフィス”で毎年開催されている
「自然の恵みフェスタ」(※2020年は新型コロナの影響で中止)や、
生長の家の美術公募展である「生光展」にご協力いただくご縁もありました。
クラフトフェアに行くことは、自分自身の学びの場でもあると、感じています。


 ちなみに、私がネットでクラフトフェアを調べる時は、
「クラフトフェア ○○」「クラフト市 ○○」(○○には地名を入れる)などのキーワードでネット検索しています。

 各都道府県で、大小さまざまなクラフトフェアが開かれていますので、遊びにいってはいかがでしょう。 (新型コロナウイルスの感染対策をしてお出かけください)

 最近では、新型コロナウイルスの影響で開催中止になるクラフトフェアもある一方、オンラインで開催されているものもあります。

 皆さんも身近なのクラフトフェアを探す際の参考にしてみてください。

(SNIクラフト倶楽部 松尾純子)