3年前から薪ストーブの生活が始まり、室内では薪を段ボール箱に入れていました。が、寒さが厳しくなると、段ボール箱では量不足が判明。そこで、薪用のラックをネットで検索すると、高額のため手が出ない……。しかし、ラックの写真をよく見ると単純な構造で、家に建築端材があり、材料も確保できたので、「これなら自作できるかも」と思い、作ってみました(写真①)。とても売り物になるような品物ではありませんが、自分で使う物なので気にすることもなく、大変満足でした。
その後、このラックを使っているうちに、「ラックを分割したい」「下に車輪があれば移動しやすい」ということに気づき、現在の形に変えていきました(写真②)。もし買ったものだったら、途中で使い勝手が悪くても、そのままだったかもしれません。自作品だからこそ、躊躇なく改良できたのです。
現代はお金を出せば何でも物が揃います。しかし、こんな時代だからこそ、自作することで様々な気づきを得られるのではないでしょうか。
(國分祥行・SNIクラフト倶楽部)
『白鳩』誌No.86(2017年5月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.11」
※この記事は2017年に執筆したものです