雨の日、お店の入り口に用意してある雨傘用のビニール袋。地球環境のために脱プラスチックが叫ばれている今、店内にいるほんの少しの時間のためにだけ使われ、捨てられていくのがとても嫌でした。娘の傘で、骨は折れても、生地は傷んでいないのが数本あり、柄が可愛くて捨てずにいました。この生地を使って“マイ傘袋”をつくりました。これがあれば、お店で雨傘用ビニール袋を使わずに済みます。
骨から外し、解体した傘の布を2枚使います。傘は、だいたい8枚はぎが多いので、1本の傘から4つの傘袋がつくれます。袋を2つに折り曲げれば、折り畳み傘も入れることも出来ます。
別の傘の生地を使って、愛犬のレインコートもつくりました。特にわが家の犬は足が短いコーギーで、雨の日の散歩はお腹がドロドロになるため、レインコートが重宝します。元々持っていた犬用のレインコートから型紙を採りました。試着のときは、新しいレインコートに興奮して大変でした(笑)。捨てずに工夫し、楽しくプラスチックの削減が出来ています。
(津島昌子 SNIクラフト倶楽部)
『白鳩』誌No.125(2020年8月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.49」
※この記事は2020年に執筆したものです