これまで布で様々なものを作ってきましたが、完成すると同時に出来るのが色々な形の沢山の端切れです。この端切れをジグソーパズルのように並べ、1枚の布にしてバッグを作ることを思いつき、同じ柄の端切れを全部出してきました。
手元にあった接着芯をバッグの大きさに切り、その上に端切れを並べて、布の境を少し重ねて縫い付けていきます。面倒なようですが中々楽しく面白い作業です。すき間が出来た部分には小さな端切れが生かされます。1枚の布になっただけで、かなりの達成感があります。
ファスナーと持ち手は以前使っていたバッグから外して取っておいた物を使い、裏地にポケットも付けて完成しました。まだ残っている端切れは、先に接着芯に貼って切り抜き、それを重ねて1枚の布にしてショルダーバッグが出来ました。
どんなに小さな端切れも、この方法ならパズルを楽しむように1枚の布に再生できます。普通に布から作るより一層愛おしくて、「良かったね!」とバッグに話しかける私がいます。端切れを生かし、また何か作りたいと思いました。
(大西淳子 SNIクラフト倶楽部)
『白鳩』誌No.131(2021年2月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.55」
※この記事は2021年に執筆したものです