手作りする楽しさに目覚める

 東京に住み、長男と長女を育てていた頃は、家事と子育てだけでいっぱいいっぱいで、何かを手作りする余裕などはないと思っていました。そんな私でしたが、夫が勤める生長の家国際本部が山梨県北杜市の八ヶ岳南麓に移転し、私たち家族も引っ越したことをきっかけに、考え方が大きく変わりました。


 こちらでは、小物やお菓子、野菜、味噌にいたるまで楽しみながら手作りする人たちが沢山いて、今まで買うのが当たり前と思っていたものが、私にも作れるかもしれないと考えるようになり、フェルトでおもちゃを作りはじめました。

近藤弥栄子さんがフェルトを使って手作りしたおもちゃの数々


 クリスマスの飾りや、おままごとのセットなどをチクチクと縫う毎日。クリップを縫い込んだ魚を、磁石で釣り上げるおもちゃは子どもたちに大人気で、子どもの喜ぶ顔が嬉しくて、1匹、また1匹と魚が増えていきました。
 今では、子どもは4人になり、以前よりもまとまった時間は取れませんが、スキマ時間を使うことで、豊かな手作りライフを楽しんでいます。


(近藤弥栄子・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.99(2018年6月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.23」

※この記事は2018年に執筆したものです