3月のある日、妹からのLINEで、2歳の姪っ子の動画が送られてきた。
一所懸命料理を手伝う姿にきゅーん……。
そんな姪っ子に手作りのエプロンをプレゼントしようと決意。
姪っ子のかわいい笑顔を思い出しながら、生地を選んでパターンをひき、そして縫う。
簡単な作りだけど、きっとすぐに大きくなるから……。
季節は春。
でも、まだ寒いので薪ストーブを焚き、時々外の雪を眺めながら、姪っ子を思い、縫う時間。
幸せに、元気いっぱいに育ってほしい——これが祈りでなくてなんだろう。
何もしなければただ過ぎていく1日が、姪っ子の健やかな成長を願う特別な1日として心に刻まれた。
暮らしをていねいに一つずつ。
こういうことが、今の時代に必要とされているのかもしれない。
(岡田香利・SNIクラフト倶楽部)