朝・昼・夜、食事後の食器洗い。
食器を洗うスポンジ・たわしは、
家事でいつもお世話になっているアイテムです。
スポンジを買うとき、あなたは何を基準に選んでいるでしょうか。
安さ?
汚れ落ち?
それともデザインや可愛さ?
今日は、食器を洗うたわしを自然素材で作ってみたお話を紹介します。
スポンジはプラスチックでいっぱい
食器を洗うスポンジのほとんどは、プラスチックで作られています。
食器洗いスポンジの定番の素材、ウレタン・ポリウレタン、
主にネットタイプのスポンジに使用されているポリエステル・ナイロン、
「洗剤を使わなくてエコ」と言われてきたエコたわしのアクリルなど。
これらはすべて、石油由来の資源から作られています。
使用していくうちに、ゴシゴシと擦れたスポンジ表面・毛羽立ったアクリル、
ほつれたネット等、小さなプラスチックの粒子や繊維が、排水溝へ流れて、
マイクロプラスチックによる海洋汚染の問題にも繋がっています。
自然素材でできた たわし
かわいい、カラフル、安い、まとめ買い・・・
ついまぁいっかと思って手軽にスポンジを買う人も多いかもしれません。
ですが、
風に飛ばされたり下水に流されたプラスチック製品のほとんどは、
土に還らずに土壌汚染・海洋汚染の原因になります。
一方、もしも土壌や河川、海に流れても
(そうならないようポイ捨てをしない、ゴミを正しく分別する等が大切ですが)
天然素材の場合は自然界に還るので、環境に優しい面もあります。
そんな視点で、毎日の食器たわしも選んでみてはいかがでしょうか。
例えば、綿、麻、へちま、シュロなど・・・。
身の回りには、天然素材でつくれる日用品がたくさんあります。
オーガニックコットンでたわしを編んでみた
今回使ったのが、日本製のオーガニックコットン100%の毛糸です。
できるだけ地球環境に負荷が少ないものを使いたくて、
一定の期間、農薬や化学肥料を使用していない農地で、
農薬や化学肥料を使わずに栽培されたオーガニックコットンの毛糸を選びました。
また、この毛糸は植物の花びら、葉、茎、種、実などから抽出した染料を使用した、ボタニカル染めの糸です。
5月にもまたイベントをします。
今回はストロベリー・レモン・ブルーベリーのカラーを用意しました。
材料・道具
・毛糸玉(合太)2色・・・毛糸が細いので、2本取りで編みました
・かぎ針 3/0~5/0号
・とじ針(なくても大丈夫)
・ハサミ
作り方
かぎ針編みのエコたわしを作るときと同じです。
初めての人は、正方形がオススメです。
かぎ針でつくる食器たわしの作り方
※サイトの素材はアクリルですが、作り方のご参考としてどうぞ。
毛糸は自然素材をおすすめします。
1.まずはじめに
かぎ針の持ち方、毛糸の持ち方
2.鎖編みで作り目を20~25目編みます。(紹介したサイトでは16目編むとなっていますが、今回は毛糸が細いため、多めに編みました)
⇒作り目の仕方
3.2段目を細編み(こまあみ)で編んでいきます。このとき、立ち上がりの鎖を1目編むのを忘れないようにします。
⇒細編み(こまあみ)の基本
4.上記2.の細編みを20~25段編みます。正方形、またはお好きな大きさまで編み進めます。
5.たわし部分が完成しました。
取っ手のひもをつけたい場合は、鎖編みを10目ほど(好きな長さで)編みます。
⇒ひもの付け方 (リンク先サイト:正方形の作り方の⑥~⑩を参照)
6.最後の糸処理をします。
数センチ残っている糸を始末します。
とじ針がない場合は、かぎ針でも代用できます。
⇒糸の始末
完成です!!
他のかたちにもチャレンジ
いろんな自然素材のたわしを使い分けてみよう
実際にコットン(綿)毛糸のたわしを使ってみると、柔らかめのたわしです。
洗剤を使わずに食器を洗えます。
もし洗剤を使うなら環境によいものがオススメです。
これまで、「便利・早い・簡単」の生活に慣れてきた現代の生活。
食器洗いも、「便利・早い・簡単」と謳われたプラスチック製のスポンジで、
ごしごし・どんどん・すいすい洗ってきました。
ですがその「便利・時短」の裏側に
プラスチック製のスポンジ・たわしは限りある石油資源を使っていること、
洗いながら海や川を汚している問題が隠れていることを知りました。
ここでひとつご提案です。
自然素材のスポンジ・たわしを、
目的や用途にわけて使い分けてみてはいかがでしょう。
たとえば・・・
綿は少ない汚れのお皿、
麻やヘチマは多少の汚れ、
シュロ素材の亀の子束子はお鍋や目・溝がある調理器具など。
(あくまでも個人的な感覚の使い分けです。
もっと良い方法があったら教えて下さい☆)
わざわざスポンジやたわしを持ち変えるのがめんどくさい!
と思うかもしれませんが、
そのめんどくささと、
ちょっとした環境への思いやりが、
毎日の食器洗いという習慣が変わり、
地球環境を守ることに繋がるんだなぁ、
そう感じました。
(SNIクラフト倶楽部)