生長の家 原宿“いのちの樹林”
自然を感じる都会の中の“樹林”
原宿“いのちの樹林”は、生長の家の本部会館として利用していた5棟の建物のうち、「光明の塔」だけを残して取り壊した跡地を緑地化し、2015年2月に完成しました。
この緑地は、聖書の『創世記』第一章にある、神の創造された天地は完全であるとする考え方に由来し、人間の利己的な都合によって自然界の一部のものを集め、他の一部のものを排除するのではなく、土地本来の植生に基づいて樹木を植栽し、すべての生き物を受け入れる生物多様性を尊重して造成したものです。具体的には敷地内の既存樹は残しつつ、かつて「武蔵野」と呼ばれたこの地に育つ落葉樹のエゴノキ、常緑樹のアラカシ、果樹のビワなど、高木、中低木を合わせて約5,500本、カタクリなどの地被植物、約48,000ポットを新たに植えました。
歩道の途中に設けた2カ所のあずま屋(庵)は、瞑想や自然観賞の場としてご利用いただけます。樹木や草花、果実が四季の移ろいと共に変化し、鳥や蝶、昆虫などが舞い遊ぶ樹林内を散策し、自然の恵みを楽しんでいただければ幸いです。
ご利用案内
生長の家 原宿“いのちの樹林”
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目23番30号
電話:03-6804-1300
開館時間 10:00〜16:30
休業日:木曜・祝日・年末年始
生長の家 原宿 光明の塔
“万教帰一”を象徴する光明の塔
原宿光明の塔は、生長の家の布教の中心拠点として、谷口雅春・生長の家創始者の構想に基づき、1954年(昭和29年)に竣工しました。地階を含めた七層構造の塔は、聖書の『ヨハネの黙示録』に記された「七つの燭台」に由来し、“七つの燭台(燈台)”すなわち世界の宗教に真理の燈を点じて調和をもたらすという、生長の家の“万教帰一”の教えを象徴したものです。
この度、光明の塔を耐震補強した上でリニューアルし、『法華経』の「見宝塔品」に登場する「七宝の塔」に由来し、“万教帰一”をはじめ、“生物間の調和”など、生長の家の七つの使命と目標を表した「七重塔」を新たに安置して、瞑想ができるスペースを用意しました。合わせて1階〜3階には、自然などをテーマにした芸術作品を展示するスペースを設けました。こうして光明の塔は、芸術の鑑賞を通して美を感じていただくとともに、世界の宗教の調和と、自然と人間との調和(生物間の調和)を祈る施設として生まれ変わりました。
※光明の塔の設計者:岸田日出刀(きしだ・ひでと1899-1966)
芸術作品を鑑賞し、世界平和・万物調和を祈る
ゼロ・エネルギー・ビルとしてリニューアル
鑑賞する
①展示スペース(2階、3階)
アーチ型の窓を配置した独特な展示空間。窓からは“いのちの樹林”が望める
②展示スペース(1階)
窓の外に広がる樹林と一体感が感じられる空間。床や壁には丹波のヒノキ間伐材、奥多摩のスギ材を使用
瞑想する
③シャンデリア
既存のシャンデリアは、内部の照明をLED化して再生
④瞑想スペース
“円満”を表す大きな円塔の1階部分に設置。円塔は3階まで吹き抜けになっている
⑤七重塔
塔の七つの屋根は、円塔の1階にあった白鳩型の噴水の水鉢(御影石)から切り出して再利用
発電する
光明の塔は、創エネでは太陽光発電パネルで発電を行い、省エネでは、断熱材、断熱効果の高い木製サッシやLow-Eペアガラス、クールチューブの導入、LED照明の全面採用など、さまざまな環境技術を組み合わせて電力消費を極力抑え、年間エネルギー収支ゼロのZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)を目指しています。
⑥太陽光発電パネル
日照がよく、設置可能な屋根部分に合計189枚のパネルを導入。発電容量は合計47kW
⑦エコパネル
外部や塔内各階の温湿度と空調設備の運転状況を表示する。窓の開閉やファンを操作することで、室内の温湿度を調節することができる
⑧クールチューブ
夏場に樹林内の冷涼な空気を取り入れ、地中1.5mの深さに埋められたチューブを通して温度を下げ、光明の塔1階の吹出口から排出する
原宿“いのちの樹林”みどころマップ
メインエントランス
自然を感じる瞑想空間
浄心庵
木を見上げ樹木の根元や地被植物を観察できる歩道
芸術作品を味わい心静かに瞑想する
光明の塔
水中生物が生息し、鳥が飛来する池
自然を感じる瞑想空間
常楽庵
クールチューブの外気取り入れ口
古い井戸が手押しポンプを付けて復活※井戸水は飲めません
樹林内には既存樹に加え、高木・中木・低木合わせて約5,500本の樹木と地被植物 約48,000ポットを植栽しました。
高木・中木 約1,800本、常緑、アラカシ、モチノキ(既存樹)、クスノキ、落葉、ソメイヨシノ(既存樹)、イチョウ(既存樹)、ケヤキ、イロハモミジ、エゴノキ
果樹、ビワ、カキ、ウメ
低木 約3,700本、常緑、ヒイラギ、ソテツ(既存樹)、落葉、ミツバツツジ、ヤマブキ、ドウダンツツジ、地被植物
約48,000ポット、草木、カタクリ、イチリンソウ